- イスラエル歴史学者ユバル、ノア、ハラリはホモ、サピエンスを発表し、一躍世界中に知れ渡った。この中でハラリは王侯の歴史ではなく、庶民の、人類の、生物の歴史を述べた。
この書がマイクロソフトのビル、ゲイツやフェイスブックのザッカーバーグ等世界で新しい文化を目指す層が評価した事に注目したい。なぜなら彼らは常に変化する環境であらゆる国の庶民に新しい文化を届ける必要に迫られているからである。
このハラリは次の著書を発表した。「ホモ、デウス」である。私はこの本を読み始めて、読むに従って初めて聞く事も多く、久しぶりに知的興奮と斬新な感動を覚えた。
ハラリは言うー人類は20世紀で「飢餓」「疾病」「戦争」と言う三大障害を乗り越えた。アフリカで飢餓で死ぬ人より食べすぎで死ぬ人の数が上まつた。感染症で死ぬ人より、老衰で死ぬ人の数が多い。戦死やテロで死ぬより、自殺者の数が上まつた。
昔は困ったことが起きると神を拝んで助けを求めた。つまりなすすべがなかった。今は飢餓は世界からの援助物資が、病気ではDNA解明による医療技術の発達で、ガンなどの病は未解決だが、手がかりがある。又20世紀になって史上初めて戦争は起こりそうにはなくなった。核兵器のお陰で強国は争いを避けて平和的解決を探るようになった。人類の三大問題は技術的な問題に変わって来た。
では人類は次に何を目標に生きればいいのだろうかとハラリは問いかける。