ホモ•ラッセルの幸福論-8

幸せについて、有名なラッセルの幸福論がある。ラッセルは考える。

考え方の悪いクセを直せば、前向きになれるはずだと言う。

自分を不幸にしている最大の原因は自分のことに夢中になることにある。


①子供の時から楽しむ事を禁止されてきた為、大人になっても楽しむ事に罪悪感を感じる人、


②自分を賛美し、人からも賛美されたいナルシスト、これが度を越すと全ての人から愛情を求めると、敬遠されてしまう。


権力を好 み人を動かす事を好む、動かせないと不安感が広がる誇大妄想型だ。




自分の殻から脱出して新しい選択をする事、不幸が続くのは自分の欠点ばかりを見つめる事、自分の欠点にはある程度無関心になって、外の世界ー世界の情勢、様々な知識の分野を考える。


ブラック企業、非正規雇用、引きこもりなどネガティブな言葉が飛び交う今の日本社会、そこでは 「人生はコンテストであり、競争である」優勝者しか尊敬されない。

競争で勝利する事が成功であり、幸福の源泉であると言う考えに固執し、家族を持つ幸せを犠牲にして、実力主義から少子化、晩婚化、未婚化と言った社会問題を起こしている。

辛辣に言えば生物的衰退を招いている。ラッセルは自分がやるべき事は何も無いと、無気力感に浸っている若者に「世の中へ出て行き冒険をせよ」とのべている。


ネガティブな社会を必ずしも批判しているわけではない、負のパイラルから脱出して、人生を楽しんでほしいと言っているのだ。


不幸の原因の「競争」は人との比較をやめて、自分のバランスを考える。「世間の評判」については無関心になる。などを通じて、客観的にポジティブに捉え、自己没頭から抜け出す事。


不幸を招くものー恐怖、ねたみ、罪の意識、被害妄想、自画自賛、悲観的、自己愛、興味や情熱が内に向かっている、愛情の要求等。

幸福を招くものー勇気、賞賛、理性、自信、仲間からの尊敬、熱意、自由な愛情、興味、情熱が外に向かっている、愛情を与える事。客観的な生き方で自由な愛情と広い興味を持ち、自分と社会が客観的な関心や熱意で結びついている事が大切と言っている。
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