GAFA-グーグル-2

米スタンフォード大学の二人の学生が寮で創業したグーグルは今年で20周年を迎えた。ラリー.ベイジ氏とサーゲイ.プリン氏が開発した検索エンジンは世界シェア9割を超えている。

グーグルがその他メールのあり方を変えた「Gメール」、世界中の都市を探せる「マップ」や「アース」「ストリートビュー」を開発、
2006年には動画サイト「ユーチューブ」を買収し、更に画像、動画、地図、ショッピング、書籍などの検索機能を加え、モバイルでもアンドロイドを買収、スマートフォンで85%のシェアをしめている。


アンドロイドの利用者は20億人を突破した。スマートフォンの普及に合わせ検索サービスをスマホに最適化、またウエブプラウドでもグーグルクロームの利用者も拡大している。

グーグルのサービスは基本的に無料だ。2000年にはじめた検索に連動した広告である。シンプルなリンクと短い説明文でできた広告がユーザーが検索した単語に応じて表示される。ユーザーがそれをクリックすると料金を支払う。


スマホのお陰で検索回数は更に増加し、今では毎日30億件を超えている。グーグルが広告で他の追随を許さないのは10億人から集めた利用情報をビッグデータとソフトウエアーから練り上げたAI(人工知能)や機械学習の技術であろう。


2016年開発方針を「モバイルファースト」から「AI ファースト」に転換した。音声検索、翻訳、写真などのサービスが機械学習によって改善されている。音声認識と自然言語の技術をベースとした会話型「グーグルアシスタント」を発表しこれを搭載した「AI スピーカー」を発表した。スピーカーというハードウエアとソフトウエアを結合して、家庭環境の整理を目指し、カメラなどを含めて機械学習を活用しようとしている。


研究はAIの論文数トップを誇る研究組織「グーグルブレイン」が控えている。くはAI の成果をベースに法人向けクラウド事業を目指している。さらにAI開発の「ディープマインド」や自動運転の「ウェイモ」、医療技術の開発の「ベリリー」、都市計画の「サイドウオークラボ」などAIなどの先端技術を使うビジネスを進めている。


一方であまりに巨大になりつたあるグーグルを各国が警戒しはじめた。競合会社の検索順位を不当に下げたとか、スマホメーカーとの契約でアプリのブリインストールを強制したとの批判がでてきた。世界的にデジタルプラットフォーマへの風当たりは強まりつつある。


GAFA-アップル-3 https://furoujp.com/blog/gafa-apple-3/
GAFA-4巨人ー1

http://furoujp.com/2018/12/23/gafa-4giants-1/