中国は天安門事件から30年が経つのを機に、ネットの百科事典のウィキペディアへのアクセスを遮断した。
最近の新聞報道では中国版は2015年から閲覧できなかつたが、今回全ての言語での閲覧ができなくなった。
8億人が利用する中国では、米ツイッター、フェイスブック、ユーチューブ、ライン、ユーストリームなどへのアクセスを遮断している。
中国がこの時期に情報管理を強化したのは米中貿易戦争の影響から住民の不満を抑える意図がある。
中国では独自のサービスがあり、検索にはBaidu-百度、WeVhat-微信、Youku-伏酷などを使う、ネットでは数万人のサイバーポリスが不都合な情報を監視している。
これは金盾またはグレートファイアオールと言われて、万里の長城にも似た防御体制にある。ウエブ以外にチャットも監視されます。政府に不都合な批判が出ると数分で削除される。
中国で使えるかは「Nlocked in China」でドメインを入力して、「test」と押すとわかる。
1989年6月4日に起きた天安門事件は北京の天安門広場で民主化を求めた学生らを、鎮圧した事件で、改革派指導者で共産党総書記を務めた胡耀邦ーこようほう氏が急逝したのをきっかけに北京の学生がデモや集会を繰り返し、民主化要求運動を展開した。
鄧小平は運動を動乱と断じ、軍を動員して広場で多数の死傷者がでたが、犠牲者数は分かっていない。しかし当時はインターネットでそのあらましは世界に流れて大きな問題として知れ渡った。
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アジアの銀行-55
金融途上国と言われるアジアでは銀行が少なく、口座を持たない人が多い国では急速に新しい方式が普及している。
フイリッピンからシンガポールへ出稼ぎに来ている女性が月末にシンガポールの娘への送金に銀行や送金業者からおくつていたが、今はスマートフォンの送信ボタンを押すと送れる。
フイリッピンやベトナムでは銀行口座を持たない人が60%あり、送金業者に依頼するが混雑がひどく、手数料も高い。
東南アジアでの携帯電話の普及は急速で、人口の半数以上がインターネットに接続できるようになった。
送り手は予め現金を電子マネーにして、入金し、送金は携帯アプリで指示すると数秒で完了する。
受け手はフイリッピン内の契約店8千店で現金で受け取れる。
これまで送金は店舗網や店舗をつなぐシステムが必要だつたが、その壁を崩しはじめている。
クラウド会計の利点-15
クラウド会計の利点は何と言っても1ヶ月前又は2ケ月 前の財務状況しかわからなかったものが、翌日分把握出来ます。普通の企業は月次決算が一般ですが、クラウド会計になると毎日決算ができる。必要な時にいつでもリアル決算も可能となる。
大別すると3つの利点があります。
①今までは入力して集計するまで、売上や経費がわからなかったが、適時にわかるので、ギリギリで経営判断を誤る事はなくなります。
②資金繰りが可視化されるので、直前に資金不足が生じたりしない。資金不足のタイミングが予想できるので、早い目に資金繰り対策を取る事ができる。
又クラウドファイナンスのサービスも始まっており、クラウド会計のデータをもとに、融資申し込みが出来るので、融資判断や時間の節約になります。
③キャンペーンや値引きセールの効果が数字ですぐに集計できるので、引き続きキャンペーンを実施するのかの判断がすばやく、的確にできます。
今までと比較して、出来なくなる事があるのか、調べてみよう。
クラウド会計はインターネット上で使用しますので、ネット環境が無ければ出来ません。
ソフトは最新のものに更新される、使用する端末を選ばない、従ってネットさえ繋がっていれば、全てが出来ると言えます。
クラウド会計ではfree でもMFクラウドでも稼働時間ての不都合は生じていませんので、ほぼ一日中使えると考えられます。
特にMFクラウドで有料プランで、99.5%の稼働を保証しています。
災害や障害時にお客様の重要なデータを保護する為、MFクラウドでは本社から離れた遠隔地に3ケ所でデータのバックアップしています。
Freeクラウドでは公表していませんが、ホームページで「データは自動的にバックアップされ、分散化により災害や盗難、紛失にも安心です」とのべている。
この事からインターネット環境があれば、不都合が起こる確率は大変低いと考えられます。
銀行界ー破壊と再生-54
ソフトバンクやヤフーが出資する「ペイペイ」やLINEの「LINEペイ」の決済サービスが現れ、基幹業務が侵食されている。3メガバンクでは3万人のリストラが進んでいる。
三菱UFJ の来店客数は過去10年で4割減り、一方でネット取引は5年で4割増加した。現在の500店舗を35%減らし、次世代型店舗を増やす予定だ。
次世代型店舗は口座の出し入れは画面上で完結する。住宅ローンや相続の相談は電話で手続きを済ませる。
支店に多くの行員を設置して預金を集め、住宅ローンなどで利息を稼ぐビジネクモデルは駄目になり、銀行界は破壊と再生を迫られている。
花形だった法人営業も、金あまりで需要が低迷している。
ITと金融が合体したフィンテックにより銀行業務の帳簿入力から融資判断までを自動化した。銀行は新しい業態に変われるのだろうか。
銀行はどうなるー53
銀行業務がIT テクノロジー企業によって侵食されている。
大阪の地下鉄ー大阪メトロでは2025年の万博には顔認証により通り抜けるだけで、運賃が自動的に引き落とされるサービスが全線で実施される予定です。
ITを使った金融サービスに革新が起こっている。その代表がアマゾンだ。
無料通信アプリのLINEは昨年12月にみずほファイルナンシヤルと提携を表明した。Line は店舗を持たず融資や預金、振り込みを全てスマホでする。
LINEの利用者は8千万人、これは三菱UFJの口座3600万口座を上回る。
ここ20年でセブンイレブン、ローソン、楽天、ソニー等10社が異業種から参入して、既存銀行の地盤を侵食しつつある。
セブン銀行がコンビニ等に設置したATMは3万5千台、一方メガバンクの3社合計の2万台を圧倒している。
銀行に口座を、持つのは給与の振込に使うだけの人が増えている。
地方銀行からコンサルタント会社へ転職する人がいる。
日本銀行の試算では国内の地方銀行の6割が10年後には成り立たなくなると見込む。
銀行界はまさに激動の時代に突入、主役はスマートフォンと顧客情報だ。三菱UFJと三井住友 FG、みずほFGの3メガバンクも脇役になってきた。
幸せの追求・サピエンスー14
生化学的な幸福の追求に没頭すべきかは分からない。それは幸福を快感に求めることになるからだ。これには二つの解決策がある。
西洋的と東洋的とも言えるのか、1つは快感の果てしない流れを提供し、快感が途絶えない製品や治療法を開発すること。
もう一つは仏陀が推奨する快感への渇望を減らし、凡ゆる欲望を無くすことを追求する方法である。
今のところ資本主義では幸福は快楽であり、そこに科学研究と経済活動が向けられ、毎年新しい鎮痛剤や新しい味のアイスクリームや病み付きになるゲームで一瞬でも退屈しないで済む。
もし私達が自分の体から死と苦痛を追い出すことが出来たら体を意のままに作り変えたり、知能や臓器を操作できるだろう。
これまでは力の増大は外界の道具のアップグレードだつたが、将来は素晴らしい体力や魅惑的な魅力、素晴らしい知恵をお金で買ったり、道具と一体化させるかもしれない。
40億年をかけてアメーバから爬虫類、哺乳類、人類と進化した。しかし今の人類が終着点であると言う理由は無い。
中国版-GAFA-8
世には四天王とか四大企業とか四騎士と言う言葉があり、大きい社会変革を推進している企業を指します。
現代ではアメリカのGoogle,Apple,FaceBook,Amazon(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)を言い、まとめてGAFA(ガーフア)と言う言葉が流行っています。
ところで最近の新聞報道では「14億のネット鎖国」の見出しが出ました。
中国にはグーグルに代わる検索エンジンの「バイドウ(百度)」、アマゾンに代わるネット通販の「アリババ」、フェースブックに代わる「テンセント」があります。
当初はアメリカに留学したり、GAFAに勤めてたりした後、中国に帰り起業したものだが、今や国内の14億人を相手に事業が成熟している。
中国政府は外国情報をシャットアウトし、自国の三社を後押ししようとしている。この三社はBATと呼ばれている。
一方で中国の知識人は海外の情報が見られなくなり、危機感を持つ。
政府は米国のGAFAを介さずに自国でサイバー空間をつくり統制し、陸海空に次いで第四のサイバー軍とし、国の関与を強めている。
個人情報や通信の秘密は軽視しており、普及しつつあるキャッシュレスを身分証明書と連動させ、携帯電話や街の監視カメラを通じて、14億人のビッグデータを利用して、技術力を上げようとしている。
今や日本企業は米国の後陣を配し、中国への輸出も出来ない状況に追い込まれている。
三十年後-遺伝子-3
「遺伝子の未来」遺伝子編集技術は遺伝子の配列情報を文書とみなし、文書作成ソフトの検索や置換機能を利用すると正確に特定の配列を発見し編集できる。
しかし視力や知能の遺伝子治療は遺伝子操作へと発展する事が想定され、そういったテクノロジーをいかに規制するかの議論が始まっている。
SF作家ははるか先の可能性を検討している。若返り治療によって何百年も生きられるようになった時、それに手を出せるのは富裕層だけだろうか、その時自らの体を改造して、羽、エラ、ヒレを手に入れる事を認めて良いのだろうか。
人が住めるように他の惑星を変えるより、人間を変えてほかの環境でも生きられる様にした方が合理的ではないか。
自分の脳をロボットに移植したい人、あるいは自分に修正をして人間でない何者かになろうとする人がいるかもしれない。
遠くない未来には遺伝子の対象や自己操作について、どの程度なら自由を認めるかの議論が起きるだろう。
以上今後30年間に大きな進歩の可能性がある4つの分野を見てきた。
この状況は17世紀に顕微鏡や望遠鏡などの新しいツールが数学と結びついた時期に似ている。
そして物理学や生物学にいかに無知であるかを自覚して、豊かな発見と発明がされた。
今日の科学技術の状況は遺伝学やAIはまだ初歩的なもので、今後数十年にわたりビッグデータや機械学習などの情報処理についても起こるかもしれない。
学問の領域でも交流が進むだろう、遺伝子は生物学と医学を情報科学に変えた。
神経科学と脳の構造の研究、コンピュータ科学と神経ネットワーク構築などで双方のやりとりが増している。
AIロボット-日本は-46
AIロボット化が最も進むのはどの国なのか、アメリカの調査会社によると46ケ国の内最も影響を受けるのは日本だと言う。
2030年までに最大で52%の仕事が自動化される可能性がある。日本の賃金は世界でかなり高い水準にあり、コスト削減の為、自動化が早く進むと言う。
製造業だけでなく、事務などのホワイトカラーの仕事など様々な産業が影響を受けるだろう。
さて日本ではAIロボットはどこまで進んでいるのだろう。レーザーで金属を自由に加工するレーザー加工機は3Dプリンターと共に21世紀の工作機械として、注目を集めている。
その心臓部となる半導体は全自動で製造されている。しかしその検査は人間の目による確認作業が必要だった。
検査技師は出来上がった製品を顕微鏡で検査して、傷を見つけ、どの工程で発生したか、原因は何かを特定する。
目を酷使する過酷な仕事である。そこに開発されたのが検査ロボットだ。顕微鏡の画像から、AI が傷を検知し、原因を特定する。
人間の検査とロボットを同時に比較したところ、ベテラン人間は20分で精度は95%だつたが、検査ロボットは5分で精度は99.3%だった。
この結果人に代わって機械の導入が決まった。その後検査技師は半導体製造プロセスの設計や管理の仕事に取り組んでいる。
人間にしかできなかった検査チェックと言う仕事が工場から消えた。
金融機関が2019年にAIを使って1万9千人の削減を発表した。実際銀行などの合理化は急速に進み始めている。
ショッピングモールは人が居らなくても店のレイアウトをAIが認識しながら隅々まで掃除する。
これまでは22人が掃除に当たってきたが、1台で出来る。機械は24時間休み無しで稼働する。
但しこの作業に携わってきたのは、殆ど高齢者が多い。高齢者にはあまり他に働く場が無い。年金だけでは暮らしにくい。
ロボットは机の上の細かなゴミの掃除までは出来ない。今や人とロボットの戦いが始まっている。
AIロボット-北京-45
食が最も大切な国、中国の北京に話題のレストランがある。店員がいない無人レストラン。注文から利用まで無人で餃子が出てくる。中国は空前の無人ブームだ。
無人スーパーでは買物する前に顔の登録をして、スマートフォンでゲートに入る。店員はおらないが、天井には300のカメラがある。これがAIの目だ。
AIは誰が何を買ったのかをつぶさに把握する。買物を終えてゲートを出ると、自動的に清算される。代金は口座から引き落とされる。
無人スーパーのジンドン(京東集団)はアリババに次ぐネット通販だ。
物流倉庫はAIとロボットによる、徹底した無人化が進んでいる。倉庫には一人といない。従来の4倍の仕事が出来ている。
集めた荷物は自動運転のフォークリフトが搬出口まで運ぶ。さらにこの先のロボットを使った宅配便を実行しようとしている。
この宅配ロボットにはAI が搭載され、障害物を避けながら道路を走る。目的地に着くと受取人のスマートフォンに知らせて、荷物を取りに来てもらう。
このAIロボット宅配車は北京で一部つかわれはじめている。
一方14億人の人が、仕事を奪われる不安はないのか? その時は国がなんとかしてくれるだろうと楽観的である。
一人っ子政策の結果、人手不足をロボットで補う一方、14億人が職を失う心配もある。大規模な雇用不安は5から10年先だが、今から手をつけなければならない問題であろう。
AIロボット―ドイツー44
AIロボット-ドイツ-44
ドイツはEU随一の経済大国と言われていますが、30年前に東西の分裂を無くし社会主義国は無くなった。分断を乗り越えたドイツは今第4次産業革命の先端を走っている。
ドイツ人工知能研究センターはAI ロボットIOT とインターネットを駆使して、新しい産業革命をリードしようと考えている。
AIを使った物作りは自宅のパソコンからインターネット経由で入力する。それは「スマートファクトリー」に送られ、自動で組み立てられ、AIがチェックする。
その間機械から機械へはロボットが自動で運ぶ、ほぼ数分で完成する。人間が居なくても生産出来る新産業が生まれようとしている。
スマートファクトリーでは1つのラインで500種のコネクターが連続で作れる。
ドイツでは労働者の保護が徹底しているので、「自動化の推進」と「雇用確保」の両立は避けては通れない。従って自動化と並行して、働く人には新しい職種に転換する職業訓練が行われる。
そこではAI時代に人間はどの様な能力を磨くべきかを研究している。ドイツでは法律に基づいて、仕事を用意しなければならない。労働が仕事に合わなくてなったので排除するのではなく、労働者の能力を高める教育訓練を用意しなければならない。
訓練のかなめはAIに仕事を奪われ難い仕事を体験する事にある。とりあえずロボットの修理やメンテナンスの訓練がされているが、さらに人間しか出来ない分野を探す必要がある。
ドイツ北部で建具を作る木工工場があつたが、作っているのは旅客機のドアーだ、作業しているのは上級技術者マイスターだ。
しかし最近仲間が増えた。それはどんな複雑な形でも、寸法違わず削りだせるAI付き3Dプリンターロボットだ。彼のプライドはズタズタに砕かれた。
彼は加工はロボットに譲り、これまで出来なかった形状のデザインを手がける事になった。商品が増えた事で売上は3割アップした。
AIロボット―北京ー45
AIロボット―最前線ー43
AIロボット-最前線-43
AIロボット-最前線-43
今年になって急激に進み始めたAIロボットは果たして世界にどの程度進行しているのか、それは我々の今後の生活にどんな影響を与えるか、また心配なのはAIロボットの進行とその合理化によって生じる失業者の増加だ。
先日NHK特集で「AIの最前線を旅する」が放送されましたので、その内容を追いながら考えよう。
特集ではAIロボットを追ってアメリカ、ヨーロッパ、中国、日本を旅する。
アメリカではラスベガスがサービス業のAIロボットの実験場となっている。
人気のバーは店員が居らず、ロボットが天井にぶら下げた120本のボトルから、客の注文に応じて酒やジュースを選び取り出し、カクテルを作る。
またホテルでは水などの小物を客室にロボットが届ける。エレベーターを無線で開き、客室まで来ると、電話をかけるとドアーを開けるので手渡すことができる。
今後アメリカではラスベガスが最も進み、65%以上の仕事がロボットになると予想する。事務の仕事も完全にとって変わるでしょう。
ラスベガスの労働組合員の5万人がついに声を上げ、テクノロジーが仕事を奪わないように昨年デモ闘争を行った、その結果、5年間は雇用を維持する契約を結んだ。
アメリカではさまざまな場所で、AIロボットの活用が始まっている。期待の分野は農業だ。
イチゴは傷つきやすいので、収穫作業には人手が必要でしたが、AIはカメラで熟し具合をみて、熟したものだけを収穫する事ができる。
このロボット1台で労働者30人分の仕事をすると言う。イチゴ農家の2/3が出資して開発費6億円がまかなわれた。
人の採用面接を、AIロボットが行う。
個人的な印象や感情は完全に排除され、カメラで得た話の内容と表情、言葉のトーンなど25000のポイントから判断をする。
問題はなぜ落ちたかの理由が説明出来ない事だ。しかし今後進むとその説明も出来るようになるのではないかと思う。
三十年後-未来-2
「自動運転」ー自ら運転する能力を持った自動車が道路を走り始めた。歴史を振り返ると、100年以上前自動車が登場した時と共通点がある。
これまで構築された馬車の交通システムやそれに関係した職業が不要になつた。
安全への懸念、事故時の責任や新しい技術の為に雇用を失う恐れなどだ。
その一方で整備士、運転手、ガソリンスタンド、ホテルなど新たな雇用が創出された上に、移動が楽になり、産業全般が活性化した。
予測によれば、自動運転の登場で、ほとんどの人は自家用車を持つ必要がなくなり、都市で駐車場に使われている場所20%が住宅地になる。
そして配送コストが減少すれば、地元産業の需要がふえるかもしれない。
途上国では車の所有を飛び越して、「共有」に進むかもしれない。
自動車事故も減るだろうから、20世紀に自動車が都市を一変したように、自動運転車が21世紀の社会を一新する可能性がある。
「宇宙飛行」近年目覚ましい進歩を果たしているのは、政府の宇宙機関ではなく、スペースCに代表される民間企業だ。
再利用可能なロケットの開発で第1段ロケットを着地台や無人船に着地させる事に成功した。
第1段ロケットは 費用の70%を占めるが、これまでは海に廃棄されていたが、回収できるとなると、打ち上げ費用は劇的に下がる。
スペースXは軌道への打ち上げや、国際宇宙ステーションへの物資の輸送に使われているが、目的は人類が地球から脱出する為の火星コロニーの建設だ。
航空技術は1930年年以降に商業化がはじまつたが、当初は富裕層に利用されていた。
ところが20世紀の終わりには空の旅が当たり前になっていた。
21世紀の最初の20年が宇宙旅行が本格的に前進し始めた時期になるのではなかろうか。
三十年後の予測-1
30年後つまり2050年は当然私はこの世には存在しないのですが、30 年前の今それを考えると得るものが多い。
幸いにして、英語エコノミスト編集部が挑戦した渾身の「2050年の技術」を参考に30年後の夢の世界を味わうのも一興であろう。
この本では科学者、起業家、研究者、SF 作家の協力を仰いで今後技術がどのような発展をし、我々にどんな影響を与えるかを見通す事にしている。
未来の手がかりは、過去のパターン、現在起きようとする変化、SF が描く想像上の未来に潜んでいる。
三十年後の予測を
①VR(バーチャル、リアルテイ),
②自動運転、
③宇宙飛行、
④遺伝子
の四つに分けて考える。
VR(仮想現実)は2016年にパソコンやゲーム機と連動し、3次元の仮想現実に没入できるヘッドセット、アダプターを発表した。
今後はスマートフォンがベースになると予測する。
ヘッドセットは小型化し、持ち歩くかもしれない、そして電車の中で映画を見たり、ゲームをしたり、会議に出席したりが可能となる。
今後VR のイメージを現実世界と融合させた拡張現実(AR)が新世代のコンピュータになる可能性が高い。
QRコードは実現するか-52
日本でQR コードの使用が増えてきた。きっかけは外国人観光客の増加だ。特に爆買いで有名な中国人客である。
中国では 「A-IPAY」や「WeChatPay」と言うQRコードを使ったサービスが、急速に浸透して、財布を持たすに生活する習慣がかか数年で定着してきた。
中国人に買ってもらう為、日本の店舗で、次々と採用してきた。
大阪府松原市のサンシティ松原は近くでとれた新鮮な野菜が買えるとあって、朝から行列ができると言う。
これまでと違うのは、壁一面に巨大なディスプレイが設置され、そこにいくつものQRコードが表示されている。
それは野菜名と価格が含まれている。スマートフォンで欲しい野菜のQRコードを順番に読み取り、最後に買取ボタンを押すと会計が完了する。
支払いは携帯電話会社の料金に加算される。又生産者は自分のスマホで直売所の売れ行きをリアルタイムで確認出来、値段も簡単に変える事ができる。
この仕組みは①顧客はスマートフォンさえ有れば買えること。②直売所での盗まれるお金が無くなる。③売れ残りそうなら、生産者が値段を下げたり出来る。
浅草で人力車を経営するえびすや浅草はいち早くQR コード方式を取り入れた会社だ。
2017年に「A-Ipay 」を採用したら、QRコードで支払えるのならと、45分1万円の高級コースに乗る人がふえ、売上アップに貢献した。
スマートフォンが財布がわりになるとは、スマートフォンの中に自分専用のQRコードを持ち、買い物時に定員に読み取ってもらうだけで済む点だ。
一歩店舗側では、商品のQRコードを貼っておくだけで、クレジット読み取り機などの装置が不要である。
日本ではQR決済の利便性や効果を実感しだしたが、それが金融界を揺さぶり、日本製QR決済を目指す業者が現れた。
QR決済は中国:60%,アメリカ:45%、日本18%でキャッシュレスが遅れている。
政府は2025年に40%,将来80%の目標を立て、補助金や税制優遇などの後押しをする構えとなっている。
世界的な波になりつつあるキャッシュレスの主役はQR決済となっています。
ホーキングと神-15
科学は益々かつては宗教の領分だつた問いに答えるようになつた。私たちはどこからきたか、なぜここにいるか、昔は答えは常に一つだつた。全ては神がつくつたのだと。雷、嵐、日食と言った自然現象を理解する為に神を信じた。いまでは科学が答えを用意している。
ホーキングは神に恨みがある訳ではない。私の仕事は宇宙を理解する為の合理的な仕組みを見出す言にあるという。
あらゆる事に神を持ち出さず、それが成り立つ法則の存在を信じる。その法則を作ったのが、神だと言ってもかまわないが、それは神をどう定義するかだろう。
紀元前300年頃アリスタリコスと言う哲学者が月食は本当に神によって引き起こされるのだろうかと、疑問を持った。
月を慎重に調べた結果、月が欠けて見えるのは、地球の影が月を通過するためであって、神とは関係ないと考えた。
そこから太陽、地球、月の位置関係を図示し、地球が宇宙の中心ではなく、太陽の周りを回っていると言う結論を導き出した。
ホーキング氏が人類の最も偉大な業績は自然の法則を発見した事にあると考える。
テニスボールは常に法則通リに動き、選手の筋肉から生み出されるエネルギーも法則が働いている。
この法則はボールの飛び方だけでなく、惑星の運動や宇宙で起こる全てにあてはまる。人間が作った法則と違い、自然法則は破ることが出来ない。
神を自然法則を体現するものと定義しても良いだろうが、ほとんどの人は神をそのような捉え方をしていない。
神は人間のような人格的なものと定義している。宇宙の中で、人間がいかにちっぽけなもので、その生涯は一瞬のものであるかを直視すれば、それは出来ない。
むしろ神と言う言葉を人格を持たない自然法則という意味で用いている。宇宙は自然法則に従って、何も無いところから自然に生まれたと考える。
引きこもりの悲惨-2
マンションの場合は隣との壁が薄かったり、上下の声が聞こえたり、構造により変わるが、若年引きこもりの場合、外部の情報が少ないのと、自己人格が出来ていない為、周りの住民の声に聞き耳をたてる場合がある。
それは「室内添随症」に該当すると言う。引きこもり状態の専業主婦や高齢者に多く、他人の生活の一部を観察、盗聴などで、生活パターンを把握して、それに付き合ったかのような行動をとる。騒音を立てたりする。パラノイア(偏執狂)の初期的症状といわれる。
精神的には基本的に自己肯定感が少なく、親に愛されなかったり、10代で納得する社会生活を送れなかったりで強烈なコンプレックスがある。自己の人格形成に問題がある人に顕著におこると言う。
「引きこもり」以外に似た言葉として、ニートがある。イギリスで発生した「not in education employment training」の略で、就学、就労、職業訓練を行っていない15-34歳の若年無業者を言うようだ。
厚労省ではニートとフリーターの区別は、就労を希望すればフリーター、希望しなければニートとしている。
ニートは「働く気が無い怠け者」の意味となっているが、まだ引きこもりの歴史か浅い為、なぜなるのか、どんな状態なのかは、分かりにくい。
想像では暗黒地獄の状態かと思ってしまう。原因の多くは、学校への登校の問題や就職の問題から発生するようで、家庭の問題以上に経済や社会の仕組みの要因が多いと推測する。
8050問題の悲惨-1
先日新聞報道で出た8050問題とは初めて聞く言葉ですが、内容は悲惨な社会問題だと分かった。中高年の引きこもりが増えている。80歳代の親と50歳代の引きこもる子供の問題だ。
厚生労働省は自室でほとんどの時間を過ごし、家族以外との交流を持たず社会参加しない状態が6ケ月以上続くことを引きこもりの基準にしている。
平成30年には全国の40〜64歳の内、61万3千人が引きこもり状態だと分かった。27年の調査では15〜39歳の若年引きこもりは54万1千人と推計された。
引きこもりが問題となったのは平成のはじめ頃と言われている。当時10〜20代の若者が指摘されたが、平成30年間で長期化し、今回の調査で引きこもりは中高年の方が深刻である事が分かった。
高度経済成長期に働いて年金がある親を、バブル崩壊で無職の子が頼って引きこもる、この平成30年間を象徴する様な問題と言われている。
引きこもりのきっかけは退職や職場に馴染めなかった、就職活動が上手くいかなかったなど、就労に関するものが多い。
27年に政府がはじめた「生活困窮者自立支援制度」は引きこもり当事者も支援対象に含まれ、自治体に窓口が出来補助金もあてられた。
しかしスタッフの態勢や就職先では地域差があり、親も子育ての責任を感じて、隠す場合が多いと聞き、中高年の引きこもりの実態は見えにくい。むしろ第三者がそっと自治対の窓口に相談した場合が解決の糸口になりやすいと言う。
幸福とサピエンス-13
幸福のガラスの天井は心理的なものと生物的なものの2つから成り立っている。心理的な場合幸福は客観的な事実より今後の期待度にかかっている。
単に平和で裕福では幸せを感じない、現実が自分の期待に沿ったものである時満足する。自分の夢や目標が達成された時満足感を味わう。
ハラルは生物的では社会的状況や政治的状況ではなく、生化学的作用で決まってくる、私たちは快感を感じていて、不快感がない時、幸福だと言うと言う意見だ。
人々を幸福にするのは体の中の快感だと言う。しかし現在私は必ずしもこの意見に全面的に賛成していない。
なお言う、生化学的操作による幸福の追求は犯罪の原因ともなっている。アメリカの囚人の半分は薬物のせいで収監され、イギリスでは55%が薬物の使用か売買で有罪をうけている。オーストラリアでは72%にのぼる。
人は忘れる為アルコールを飲み、穏やかになる為マリフアナを吸い、自信を持つ為コカインを服用する。LSD は幻覚の世界へ導いてくれる。さらに脳の適切な場所に電気的刺激を与えたり、遺伝子を操作しようとしている。
仮想通貨の冷え込み-51
今年6月に福岡市で開催される20ケ國の國の財務相が集まるG20で、コインチェックの580億円、テックビユローの70億円の流出事件が続いた為、業界の信用が失墜し、仮想通貨のマーケットが急速に冷え込んでいる。
新聞報道によると、G20で日本が議長國として、仮想通貨の流出防止対策などの手引書を作る議論を始めることになったそうだ。
日本は大規模な流出事件が起きているので、その経験を共有して世界の安全で公平な取引環境を整備する狙いがある。手引書では①顧客の資産を保護する上で必要な対応、②サイバー攻撃への対策、③顧客への情報提供のあり方ーなど。
仮想通貨では取引禁止の國や逆に規制に消極的な國もあるので、手引書と言う形式を取り、各々國で取り込んでもらう事を目指している。
ピーク時は200社近くが交換業者を目指していたが、今は8社程に減っている。又ビットコインの価格も一時200万円をこえていたが、いまは60万円になっている。
会議では仮想通貨の規制が議題となる予定で、来年にかけて仮想通貨の法整備が国際的に進むだろう。仮想通貨の価格もやや上向きで今年後半には活気が戻るとの観測がある。