3. 5Gへの期待と恐れ。私たちの生活を一変させる5Gの商用化サービスは今春から始まる。
5G対応スマホが出来ると主力のコンテンツが現実と仮想を合体して見せるVR (仮想現実ー現実に無いモノを体験)やAR (拡張現実ー現実に空想のものを重ねて体験)だ。
全国に5G が広がるのは3年後になるので当初は限られた場所でおこなわれる。
- 5G は2020年春、日本でもスタートするが、現実データを集めてサイバー空間で再現する 「デジタルツイン」の実現で日本が先進を示せるか期待される。
- 刻一刻変わる交通状況をリアルタイムでサイバー空間に反映する。
これは5Gではタイムラグが無く、多数のセンサーを、同時接続出来るので可能である。
5Gは4G〜5Gに置き換えていく為3年以上かかると予測すれば、その間に利用の仕方で世界をリードするチャンスは残されている。
政府はハイテク機器を国内企業が導入する時、税制上の優遇で、日本製品を認定する新法を制定する方針をきめた。
同時にファーウエイ等5Gやドローンの中国企業を締め出す狙いがある。
②2020年の春にNTTドコモ、KDDI、ソフトバンク3社が5G サービスを開始する。6月には楽天も参加する。
5G の速度は4G の100倍だから映画のダウンロードは現在の5分から3秒になる。多数同時接続が可能なので、車や家電、ロボット等がネットにつながるIOT(internet of thing)の普及が加速しそうだ。
総務省は日本全国を4500区画に分け、5年以内に50%の基地局を設置する事を求めた。NTTとKDDIは90%達成する予定だ。
米国、中国、韓国は19年に一部サービスを開始、20年以降は英、仏等世界規模で5G サービスが本格化する予定だ。
③一般にスマホを使っているものには、速度は4Gで特に支障はない、5Gの役割は別にあると言う。
1つは工場の製造システムに5G が使われると、これまで有線で繋がれていたラインは無線になり、変更がやり易くなる。
もう1つは国の戦略に関係する。5Gは1秒間に10Gbiteのデータを抜き取る事が出来ると言うから、中国政府が個人のスマホからデータを抜き取り監視社会を達成するには大変有効になり。
但し中国が更に世界を監視する為ファーウエイ製品を世界に広めるとなると、大変な警戒感が起きて、米中貿易戦争にまで発展している。つまり国の覇権争いの道具になっている。
4.日本の対応策1.5Gへの対応:日本は3Gの時世界のトップに立ったが、国際化に失敗したので5Gでは世界の利用方法を見定めて、スタートは遅いが最終的にはトップを狙う戦略。
更にNTTはネットワークから端末まですべて「光」を使い次々世代「6G」を目指す。
2.量子コンピュータ:人工知能や5Gで後れをとった日本はミクロの世界を支配する量子の技術を使ったコンピュータは今のスーパーコンピュータが1万年かかる計算を3分でできるという。政府は量子技術の開発に今年を「量子技術元年」として世界と戦う体制を整えようとしている。