8050問題の悲惨-1

 先日新聞報道で出た8050問題とは初めて聞く言葉ですが、内容は悲惨な社会問題だと分かった。中高年の引きこもりが増えている。80歳代の親と50歳代の引きこもる子供の問題だ。

厚生労働省は自室でほとんどの時間を過ごし、家族以外との交流を持たず社会参加しない状態が6ケ月以上続くことを引きこもりの基準にしている。

平成30年には全国の40〜64歳の内、61万3千人が引きこもり状態だと分かった。27年の調査では15〜39歳の若年引きこもりは54万1千人と推計された。

引きこもりが問題となったのは平成のはじめ頃と言われている。当時10〜20代の若者が指摘されたが、平成30年間で長期化し、今回の調査で引きこもりは中高年の方が深刻である事が分かった。

高度経済成長期に働いて年金がある親を、バブル崩壊で無職の子が頼って引きこもる、この平成30年間を象徴する様な問題と言われている。

引きこもりのきっかけは退職や職場に馴染めなかった、就職活動が上手くいかなかったなど、就労に関するものが多い。

27年に政府がはじめた「生活困窮者自立支援制度」は引きこもり当事者も支援対象に含まれ、自治体に窓口が出来補助金もあてられた。

しかしスタッフの態勢や就職先では地域差があり、親も子育ての責任を感じて、隠す場合が多いと聞き、中高年の引きこもりの実態は見えにくい。むしろ第三者がそっと自治対の窓口に相談した場合が解決の糸口になりやすいと言う。

引きこもりの悲惨ー2