ドイツはEU随一の経済大国と言われていますが、30年前に東西の分裂を無くし社会主義国は無くなった。分断を乗り越えたドイツは今第4次産業革命の先端を走っている。
ドイツ人工知能研究センターはAI ロボットIOT とインターネットを駆使して、新しい産業革命をリードしようと考えている。
AIを使った物作りは自宅のパソコンからインターネット経由で入力する。それは「スマートファクトリー」に送られ、自動で組み立てられ、AIがチェックする。
その間機械から機械へはロボットが自動で運ぶ、ほぼ数分で完成する。人間が居なくても生産出来る新産業が生まれようとしている。
スマートファクトリーでは1つのラインで500種のコネクターが連続で作れる。
ドイツでは労働者の保護が徹底しているので、「自動化の推進」と「雇用確保」の両立は避けては通れない。従って自動化と並行して、働く人には新しい職種に転換する職業訓練が行われる。
そこではAI時代に人間はどの様な能力を磨くべきかを研究している。ドイツでは法律に基づいて、仕事を用意しなければならない。労働が仕事に合わなくてなったので排除するのではなく、労働者の能力を高める教育訓練を用意しなければならない。
訓練のかなめはAIに仕事を奪われ難い仕事を体験する事にある。とりあえずロボットの修理やメンテナンスの訓練がされているが、さらに人間しか出来ない分野を探す必要がある。
ドイツ北部で建具を作る木工工場があつたが、作っているのは旅客機のドアーだ、作業しているのは上級技術者マイスターだ。
しかし最近仲間が増えた。それはどんな複雑な形でも、寸法違わず削りだせるAI付き3Dプリンターロボットだ。彼のプライドはズタズタに砕かれた。
彼は加工はロボットに譲り、これまで出来なかった形状のデザインを手がける事になった。商品が増えた事で売上は3割アップした。
AIロボット―北京ー45
AIロボット―最前線ー43
AIロボット-最前線-43