人類は次に何を目指すだろうか、飢饉と病気と戦争を寄せ付けず、生態学的均衡を保つだけで、人類は我慢できるだろうか。
人間はすでに手にしたら、さらなるものを求めるとハラリは言う。人々が欲しいものを手にいれたら、大統領、科学者、発明家は何をしたらよいか、前例のない繁栄と健康と平和を確保した人類は、これまで考えたこともなかった事、つまり老化と死を標的にする可能性が強い。
21世紀には不死を目指して真剣に努力する可能性が高い。ハラリは宗教と死について、興味ある発言をしている。宗教の中でも死に対して色々な立場があると言う。
成る程我々の仏教では死について詳細に述べていない。お釈迦様は極楽や地獄やあの世については何も述べていない、ただ現在の苦しみを取り除くにはどうするかをのべている。
キリスト教とイスラム教とヒンドウー教は私たちの人生の意味はあの世でどんな運命を迎えるかで、決まると言っている。これらの宗教では死の瞬間その人が生きてきた総決算の時であり自分の役割を受け入れる神聖な霊的瞬間であった。
現代の科学は生と死を違うかたちでとらえる。昔の人は死神が突然来て連れていく。しかし現代人は心臓が動きをやめた、大動脈が脂肪で詰まった、ガン細胞が肝臓に広がった等技術的な不具合のため死ぬと考える。超自然のところは少しもない。全て技術的な問題となる。
昔は死は聖職者や神学者の得意分野だつたが、今は技術者が取って変わった。ガン細胞を焼き殺したり、抗生物質で肺ガンを根絶する。心臓が働かなくなつたら新しい心臓を移植する。一般人も体調が悪くなると、医者に相談して技術的な解決をする。
ホモ・寿命150歳ー4
ホモ・21世紀の目標はー2
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