コロナーハラリの世界連携ー13

今回のパンデミックはグローバリゼーションから起きたと言う人がいますが、それは違います。

パンデミックはグローバリゼーションが進む前から発生しています。中世には飛行機も大型クルーズ客船も無かったがペストが流行っています。

石器時代時代は無かったが、それ以後グループで生活する様になつてからは発生しています。我々は石器時代には戻れません。現実的な対応策は隔絶ではなく、協力と情報の共有です。

各国の医師が他国に協力する事はできる。どの国で広まっても人類の脅威と理解すべきです。中国や韓国が得た情報は今後効果的な方法を判断する上でヨーロッパや世界の参考になるだろう。

中国がロックダウンで失敗したのを公表しなければ、ヨーロッパも同じ過ちを犯すだろう。全世界の人々の情報共有が大切。WHOは情報を隠したとトランプ氏は言った。信頼するリーダーが居ない今どうやって助け合いをすべきか、今の最大の問題はリーダーシップのなさです。

2014年のエボラ出血熱、2008年の経済危機では世界的リーダーが機能した。アメリカがリードし、世界が従い最悪の事態を避けた。ここから4年で2つの事が起きました。

1つはアメリカがリーダーから退き、アメリカファーストの自国主義になりました。第二は世界の空気が変わり敵意や分裂がエスカレートしている。それが現在の危機への対応を難しくしている。

協力無しに感染症を阻止する事は困難で、経済的崩壊を食い止めるのは難しいでしょう。アメリカは今もリーダーを引き受けるつもりはないようです。

集団でリーダーシップを作る事が求められています、リーダーシップ不在の中で企業や市民でできますか、空白の一部は情報を共有して企業や市民で埋められましょう。

しかし一方この方法もあります。他国を助けようとする国が現れるかもしれない。地球環境の問題と似ています。これは戦争ではない。兵士同士が銃規で打ち合うのではありません。病院で働く看護師こそ英雄です。

重要なのは人のケアーをする事です。ウイルスはやっつけないといけないが、人同士が戦うのではありません。世界の人をケアし、ウイルスから守り、経済的苦境からも守る事が出来れば成功でしょう。

自国だけ守って他国が崩壊しても成功とは言えません。トランプ氏がWHOへの拠出を停止すると言った後、ハラリは100万ドル(1億1千万円)をWHOに寄付すると発言した。

それに対してなぜイスラエルに寄付しないかとの批判も出た。ハラリ氏は地元テルアビブの病気はコロナウイルスの遺伝情報を中国とドイツから受け取った。最良の治療法はイタリアやアメリカから教えてもらった。

もし世界から正しい情報を受け取れなければテルアビブの病院は無力になる。自力でワクチンを開発する事も不可能だ。

パンデミックの中で同期を救おうとしたら国際的な協力を選ぶほかない。長いサピエンスの歴史からこの世界的パンデミックの意味はなんだろう?、


このパンデミックは人類は乗り越えられるだろう。しかし結末の後自国優先や孤立主義や独裁を選び科学を信じなければ歴史的な大惨事でしょう。

多数が亡くなり経済は危機になり、政治は大混乱となる。一方でグローバルな連帯や民主的で責任ある態度、科学を信じる道を選べば死者や苦しむ人が出ても人類にとつては悪くない時期と思えるだろう。

人類はウイルスだけでなく、内側に潜む悪魔を打ち破ったのだ。憎悪や幻想忘却を克服し、真実を信頼して強く団結した種になれた時代と位置付けられるはずです。ウイルスを防ぐには協力と連帯しかありません。

AIとコロナ-14(1)
コロナーハラリと情報組織ー12