コロナーハラリと情報組織ー12

イスラエルはテロとの戦いに活用していますが治安機関に監視技術の運用を容認していますが、それは憂慮すべきです。担っているのは治安機関だからです。

イスラエルはアラブ諸国やパレスチナとの戦いの中で世界有数のテロ対策技術を発達させて来た。今回テロ対策の技術を感染防止に役立たせている。

このシステムでは感染者や疑われる携帯電話の番号が保険省から警察に送られる。警察はその人の位置情報を遡り、過去の行動履歴を割り出す。さらにその人の近くにいた人を割り出し、接触者として特定する。

保険省が必要と判断すれば、警察は接触者を収容、隔離する事が出来る。管理命令に反した人は逮捕する。

ハラリは主張するー病気や流行に関する国民の感情を集める権限を治安機関に託してはいけません。その役割は独立した疫学専門グループが担うべきです。

様々な国で疫学と情報収集に特化した新しい組織を作るべきです。但し収集した情報を警察に見せるべきではありません。

独裁政治を作るために情報を使ってはいけません。健康の為だけに情報を収集するのなら皆はもっと協力的になるだろう。

世界には政府を恐れる少数民族が多くあります。イスラエルにいるパレスチナ人もそうです。パンデミックと戦うには100%の国民の協力が必要です。50%や60%では駄目です。

「プディング令」とは1948年の独立戦争の緊急時に国民の好きなプディングの材料の規制をする法律を作った。これが廃止されたのは60何も経つた2011年でした。

1948年に作られた規制の多くはまだ残っています。それは今後も続くでしょう。コロナ監視が受け入れられると危機が終わっても続くだろう。

国の指導者は危機が過ぎても緊急時に手に入れた権限を手放したがらない。

緊急には必要だが民主的バランスが必要で、特定の個人に大きい権限を与えてはいけません。これまで育んできた民主主義社会をどうしたら保っていけるか、

監視は必要だが、政府だけでなく一般市民にも力を与えるべきである。私自身や他の人の状態に関するデータを政府が密かに保管することは許されません。

私自身の健康管理のデータにアクセスする権利は与えられるべきです。自分の健康により良い判断を下す為です。そうしたら国のデータの信用度も増します。

データは透明で監視は双方向であるべきです。市民も情報を吟味し、科学に基づいた情報を信頼すること。そして科学的な指針を実行すべきです。

市民が科学的に行動すれば、政府は独裁的な手段をとる必要はなくなります。

コロナーハラリの世界連携ー13
新型コロナーハラリと生体情報ー11