中国は天安門事件から30年が経つのを機に、ネットの百科事典のウィキペディアへのアクセスを遮断した。
最近の新聞報道では中国版は2015年から閲覧できなかつたが、今回全ての言語での閲覧ができなくなった。
8億人が利用する中国では、米ツイッター、フェイスブック、ユーチューブ、ライン、ユーストリームなどへのアクセスを遮断している。
中国がこの時期に情報管理を強化したのは米中貿易戦争の影響から住民の不満を抑える意図がある。
中国では独自のサービスがあり、検索にはBaidu-百度、WeVhat-微信、Youku-伏酷などを使う、ネットでは数万人のサイバーポリスが不都合な情報を監視している。
これは金盾またはグレートファイアオールと言われて、万里の長城にも似た防御体制にある。ウエブ以外にチャットも監視されます。政府に不都合な批判が出ると数分で削除される。
中国で使えるかは「Nlocked in China」でドメインを入力して、「test」と押すとわかる。
1989年6月4日に起きた天安門事件は北京の天安門広場で民主化を求めた学生らを、鎮圧した事件で、改革派指導者で共産党総書記を務めた胡耀邦ーこようほう氏が急逝したのをきっかけに北京の学生がデモや集会を繰り返し、民主化要求運動を展開した。
鄧小平は運動を動乱と断じ、軍を動員して広場で多数の死傷者がでたが、犠牲者数は分かっていない。しかし当時はインターネットでそのあらましは世界に流れて大きな問題として知れ渡った。