幸福とサピエンス-13

幸福のガラスの天井は心理的なものと生物的なものの2つから成り立っている。心理的な場合幸福は客観的な事実より今後の期待度にかかっている。

単に平和で裕福では幸せを感じない、現実が自分の期待に沿ったものである時満足する。自分の夢や目標が達成された時満足感を味わう。

ハラルは生物的では社会的状況や政治的状況ではなく、生化学的作用で決まってくる、私たちは快感を感じていて、不快感がない時、幸福だと言うと言う意見だ。


人々を幸福にするのは体の中の快感だと言う。しかし現在私は必ずしもこの意見に全面的に賛成していない。

なお言う、生化学的操作による幸福の追求は犯罪の原因ともなっている。アメリカの囚人の半分は薬物のせいで収監され、イギリスでは55%が薬物の使用か売買で有罪をうけている。オーストラリアでは72%にのぼる。

人は忘れる為アルコールを飲み、穏やかになる為マリフアナを吸い、自信を持つ為コカインを服用する。LSD は幻覚の世界へ導いてくれる。さらに脳の適切な場所に電気的刺激を与えたり、遺伝子を操作しようとしている。

幸せの追求・サピエンスー14
ホモ・遺伝子と寿命-12