ホーキングと先端技術-12

ホーキング氏は車椅子の理論物理学者で著名だが、イギリスに生まれ1963年にブラックホールの特異点定理を発表して、世界的に知られるようにたつたが、何よりも興味を集めるのはその風貌であろう。

学生の頃に「筋萎縮性側索硬化症」を発症し、歩けなくなり、晩年は首から下は動かなくなり、遂には声が出なくなり、大学の講義に支障が出た。この時現れた「重度障害者用意思伝達装置」を使って合成音声で講義を続ける事ができた。

顔の動きからコンピュータに映し出された文字一覧から、どの文字を見ているかを解析して、それを音声に出す。

ホーキング氏の画面ではメガネの下にマイク状の物が付いているが、これはマイクではなく、顔の筋肉を解析する赤外線センサーです。
ホーキング氏は必要な文字を認識すると、眉毛をキュッと上げることにより、音声が発せられる。


ホーキングはガリレオが死んだ日のきっかり三百年後に生まれたことが自慢だった。

イギリスのハイスクールに入学したが、中より上の成績をとった事が無かった。しかしクラスでついたあだ名はアインシュタインだ言うから、まわりの人達も特殊な才能を予感したのだろう。

彼を変えたのは病気だった。死ぬ前にやっておきたい事が沢山あると気づいたのだった。

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ホーキングと宇宙の始まりー13
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