元々アジアやアフリカで強いファーウエイがヨーロッパ、中でもドイツへの進出を目指している。その最前線がドイツ西部にある工業都市、デュイスブルグだ。デュイスブルグはファーウエイの5G と合わせてスマートシテイの導入にも舵を切った。
スマートシテイのコンセプトは5Gのネットワークで町全体をつなぎ、市役所の業務は全て電子化。渋滞を改修して、都市機能を飛躍的に向上させ、最先端の都市を目指す。
スマートシテイを決めた中国担当のヨハネス、フル氏は深センでスマートシテイを視察した事が決め手になったと言う。技術が優れており、費用が安いので迷いは無いと言う。
一方デュイスブルグは中国にとっても新しい意味がある。中国とドイツが新しいシルクロードを築く為の拠点となる。
一帯一路は鉄道と港の建設を通じてアジアとヨーロッパを繋ぐ壮大な戦略だが、その終着駅がデュイスブルグだ。さらに中国は一帯一路に沿って「デジタル、シルクロード構想」を打ち出す。
中国企業が5Gの通信網を整備し、そこにスマートシテイ等のハイテク技術を輸出し、中国発の巨大デジタル社会を、作り上げる構想だ。
ファーウエイは中国の、国家戦略にとつて、民間企業でありながら、不可欠の存在となっている。ファーウエイはデジタル、シルクロード構想の最先端で通信インフラの建設を進める企業となっている。
今デュイスブルグにはスマートシテイを決めた事により、中国企業が続々と進出しようとしている。
中国深センを中心に電気自動車を手がけるハイテク企業が今開発しているのが、ネット通販で注文を受け取ると、その荷物を無人で届ける事が出来る自動運転車だ。ファーウエイの5Gを利用して、研究開発をすすめている。