◆細胞が生きているとはどう言うことなのか。さらに細胞とは何なのか?
人間も昆虫も植物も凡ゆる生物に共通のものが細胞です。全ての生物は細胞からできています。
では細胞の特徴は①境界、②自己増殖、③代謝、の3つの定義があるようだ。
まず細胞膜で囲いを作って他から隔離します。そしてその袋の中で外から取り込んだ物質からエネルギーを生み出して、新しく物質を、作ったり、排出したりするなど化学反応を起こします。その一連の流れを代謝と呼びます。
◆ウイルスとは何か、ウイルスは生物なのか、物質なのかの疑問があります?
ウイルスは自分自身でエネルギーを作ったり増殖する事は出来ない。
入り込んだ先の細胞の力を借りて増殖する。だからウイルスは定義から見て生物ではありません。しかし細胞に潜り込んだ後の行動は生物のように見えます。
ウイルスの中には細菌(大腸菌や乳酸菌)よりもサイズやDNAの大きいものもあります。
逆に他の細胞に寄生しないと生きていけない細菌もあります。
肺炎の元になるマイコプラズマは大きさが0.0003ミリメートルで遺伝子が500程しかありません。人間の細胞は0.1ミリメートルで遺伝子は2万5千種類です。
極小の生物ですが、必要最小限の代謝しかできないので、入り込んだ先の細胞から材料を集めて生きていきます。日々研究や発見が進む分野だから余計に生命の定義も難しくなっています。
◆地球で最初に生まれた生命はどんなものだったのでしょうか?
最初は海の中で一個の細胞だけで活動する単細胞生物から始まったと考えられます。
実際に30億年前の地層からは単細胞生物の痕跡が見つかっています。いわゆる大腸菌のような単細胞生物が生きた時間は長かったと思われます。
◆最初の生物は宇宙から来たと言う説もありますが?
宇宙から来たかもしれませんが、細胞膜やDNAがどうしてできたか、実は何にも分かっていません。
細胞はどんなものかが分かってきましたので、細胞を作る取り組みが始まった所です。
化学合成でDNAを作って、自然界の細胞の中へ入れて自己増殖させる事かやっと可能になってきました。科学の分野で「合成生物学」と言います。
◆多細胞化が生まれたのはなぜですか?
それもわかりません。これまでは一般に見る生物を、研究材料にしてきましたが、最近は深海や低温、高温など極限状態の環境で生きている生命も多く発見されております。
数百年に一回しか細胞分裂をしない生物が発見されるかもしれません。そして一個の細胞だけで生きるには限界があります。
複数の細胞が集まって役割分担すれば複雑な機能を持てるようになり、色々な環境に対応し易かつたと思われます。
◆オスとメスがあるのはなぜですか?
多細胞生物が生まれた後さらにオスとメスが生まれたのはなぜか、それは多様性を作るためです。
人1人が生き延びると言うより、ヒトと言う生物種を、生き延びる確率を増やす為です。
同じ生物種でも一個体同士は少しずつ違うからオスとメスを作って遺伝子を混ぜることで違う組み合わせの生命ができるのです。
このような遺伝子の多様性を作る仕組みが出来たとき.生物の種類が爆発的に増え、色々な形態の生命が誕生しました、その一つがオスとメスであり、やがて植物や動物が誕生したと考えます。