これまではDNAをコピーして、RNAに写して指示してきました。人は化粧で変わりますがDNA も同じ事が起こると分かってきました。一卵性双生児は遺伝子が同じですが、別々の環境で育つと、性格や考え方も変わる事が追跡調査で分かってきました。
DNAだけでは説明出来ない。DNAの配列に変化が無くても転写や翻訳が変化する生命現象を調べる分野が生まれている。それはエピジェネテイツクと言います。
究極的には遺伝子できまるが、環境によってどのくらいRNAに転写されるか、その結果タンパク質の量も変わってくることがわかつてきた。
遺伝子が活性化したり、眠ったままになるかは環境によって影響を受ける。それがゲノムの化粧です。
特に受精卵から皮膚や神経、消化器科、骨など別々の細胞ができますが、その度にゲノム化粧が大規模にされると考えられます。
◆エビジェネテイツクスは子供に受け継がれますか?
あり得ることが最近わかってきました。第二次世界大戦の末期にオランダで飢饉があり、その時妊婦だった人から生まれた子供を追跡調査した研究では、胎児期に飢饉を経験すると大人になってから肥満や糖尿病になりやすく、遺伝子で化粧が変わる事がわかってきました。
後天的に獲得した体の形質は遺伝しないと言われていたのに、ものによっては遺伝するらしい事が分かった。