池上さんがきく-生命の仕組ー1

新型コロナウイルスと言う難敵に直面し、ウイルスとは生命とはを考えてみる必要を感じていた所、池上彰さんが生命の専門家の、東京工業大学の岩崎博史、出口英樹先生に質問する解説本が出ました。大変わかりやすく面白いのでまとめてみました。

高校の教科書が変わりました。遺伝現象に関する話題が増えています。1953年にDNAの二重らせん構造が分かり、生物学は爆発的に発展し、劇的に変化しましたが、教科書の内容が古いままでしたので、2012年から新しい指導要領が実施され、生物の内容が一変しました。

これまでは色々な生物についての説明が多かったですが、「生命とは何か」と言う根本原理をベースに考える視点が加わりました。

池上彰さんが質問しました。
◆今の時代に生命科学がなぜ必要になるのですか?


1つは「生命とは何か」を理解する事は現代社会の基礎知識になります。生命科学は20世紀の半ばから爆発的に発展し、多くの現象が発見され、日常生活にも浸透してきました。もう一つは「自分は何か」を考えるためです。

◆「生命とは何か」「生きてるとは何か」言い換えれば生きていると死んでいるの違いは何かと言うことです?

一個の細胞からできている単細胞生物と複数の細胞が集まって出来ている多細胞とでは見方がかわります。
多細胞生物のような複雑な生物では生と死の境界は見方によって違います。細胞レベルで見るか、個体レベルで見るかの違いです。


人が生きている、死んでいるの議論の前に、一個の細胞が生きている、死んでいるの違いを考えた方が良さそうです。

池上さんが聞くーウイルスとはー2