サイバー攻撃がいよいよ現実的になったこの頃、昔から情報の奪い合いが繰り返されているが諜報活動は益々盛んになつている。現代世界の至る所に諜報機関があり、スパイがいる。英語では「インテリジェンス」と言うそうだ。
インテリジェンスが集める情報は「スパイ」からだけで無く、「通信」からや「映像」から得る情報は増えている。他に公開情報からも得る。国が行う諜報活動に対して、それを防ぐ防諜活動もある。これは情報を盗まれないようにする活動である。
自国内に潜入したスパイをいかにアプリ出すか、通信情報をいかに暗号化するか等が主な任務になる。
ヒューミントー最も古典的な「人的諜報」である。人から情報を聞き出したり、盗み出した書類から情報を取ったり、ビルを監視し、変化を観察する等、人的諜報は諜報の中心であり続けたが、ハイテク化した現代では変わってきている。
現代では通信(シギント)や映像(イミント)の情報が飛躍的に発達し、ヒユーミントの占める割合が小さくなつている。
映像や通信による入手は人的リスクが無い。偵察衛星から地上を監視するだけで情報が得られる。一方で人的諜報は敵地に潜入しなければならなく、比重は下がっている。では不要かと言えばそうではない。いくらハイテク化されても重要であり続ける。
それは通信、映像の情報は限界がある。相手国の要人が何を考えているか、何を恐れているかは人的諜報しか分からない。
2001年9月11日の同時テロは防げなかった。それは人的諜報を軽視したからと言われる。
但し人的諜報は育てるにも、目的地に潜入するにも膨大な予算と時間がかかる。さらに二重スパイが紛れ込みやすい。それを見破るには人間的経験、洞察力、直感等の人間的能力を問われる。