インテリジェンスー2

シギントーシグナルインテリジェンスー通信を盗聴して情報を得る。現代はシギントで得る情報は膨大である。
その代表がエシュロンでアメリカのNSAが中心となって運用する世界規模の通信傍受体制で無線、固定電話、携帯電話、電子メール等を傍受する。


シギントの歴史は無線の歴史と重なっている。
敵国の外務省や軍隊の無線を傍受すれば敵の様子がわかる為、無線傍受技術が発達し又同時に暗号化技術が進歩した。軍事情報を無線で送るには暗号化が欠かせない。


傍受側は敵国の暗号をいかに解読するかが課題になる。暗号の制作、解読技術は一国の運命を左右するほどの重要な技術になつた。

第二次世界大戦では日本海軍の暗号はアメリカに解読されていた。世界最大と言われた軍艦大和は出陣のその日に爆撃された。ドイツのエニグマ暗号がイギリスに解読されていた。解読された日本、ドイツは敗戦に追い込まれている。

1921年のワシントン会議では日本の外交暗号がイギリスとアメリカに解読され、交渉を有利に進めた。日本はシギントでは痛い目にあった。

暗号戦では解読しても相手に悟られないことが大切である。相手が気づけば、暗号を変えてくるからだ。その為各国は自らのシギントの能力を明らかにしない。

1983年大韓航空機が予定進路を外れてソ連に爆撃された時、日本の自衛隊はソ連の暗号を解読していたが、当初その記録の提出を渋った。

その後公開し、通信能力の高さを証明したが、その結果ソ連空海は暗号強度を引き上げ、それ以後ソ連の暗号は読めなくなったと言われている。

インテリジェンスー3
インテリジェンスー1