画像諜報(イミント)はインテリジェンスの意味で、画像や映像を収集、分析する手法である。写真、映像技術の発達に伴い進歩し、光学、レーダー技術から、遠方から高精度の画像情報を得られるようになっている。
かつては航空機から撮影、様々な情報を得ていた。ドイツがバルト海沿岸にロケット兵器基地を建設していたところ、イギリスの偵察機が撮影し、写真分析の結果、空爆している。
現代では航空機に代わって、偵察衛星がイミントの主役を占めている。偵察衛星は宇宙空間を回っているので、他国の領空を侵犯することなく、合法的に他国の動向を監視出来る。日本も偵察衛星を運用している。
日本の偵察衛星の解像度はさほどでもないが、アメリカの偵察衛星の解像度は10センチ四方といわれる。従って地表で何が起こっているかがほぼわかる。戦車の種類を識別し、兵隊がどこに潜んでいるかも明らかに出来る。
多くの諜報機関は北朝鮮に関する情報を得られないでいる。閉鎖的体制の北朝鮮には潜入する事が至難の業だ。しかし偵察衛星なら地表を監視できる。
しかし偵察衛星によるイミントも万全ではない。相手国が重要施設を地下に潜らすと撮影出来なくなるし、衛星が上空に居ない時間帯に移動等行うならその情報を掴む事ができないからだ。