「宇宙にはじまりはあるのか?」は1960年代に盛んに議論された。宗教家は神が作ったとしたが、科学者は宇宙に始まりがあったと直感的に思っていた。
エドウイン、ハツプルはほかの銀河から来る光を分析して、その銀河が近づいているのか、遠ざかっているのかを測定してみた。するとほとんどの銀河が遠ざかっている事がわかった。しかも遠い銀河ほど大きな速度で遠ざかつていた。
つまり宇宙は膨張していると分かった。この発見は20世紀に起こった大きな知的革命の一つだつた。ここから議論が一変した。
百億年前は宇宙がもつと小さかった事になる。更にその前には一点に集まった状態のようにみえる。
アインシュタインの相対性理論によれば、時間は空間とつながっており、4番目の空間である、ホーキング氏の説明によると、空間が縮まって一点になると、時間も無くなる。
従ってそれ以上時間を遡れなくなり、特異点となり、そこが宇宙の始まりとなるらしい。特異点の考え方がブラックホールの境界面の面積の説明に役立ったそうだ。