新元号の発表-1

3月31 日の今日、平成からの改元があと1ヶ月に迫り、明日4月1日午前11時半に新しい元号が発表されるが、この状況は、現役時代に遭遇した2000年問題を思い出します。

コンピュータの処理で日付を使う事が多い、例えば売上データでは販売日付や処理日付を使うが当時コンピュータのメモリが高価でしたので、余分な要素を削って最小のデータで最大の効果を狙ったものが効率の良いシステムとされた。

当時日付は年、月、日を2桁ずつ使っていた。1985年3月10日の場合、850310と表した。ただし当時は西暦より和暦を使う会社が多かったが、我々も和暦でしたので、昭和60年3月10日は600110と表示していました。

この時点で昭和天皇は高齢の85歳で何時ご崩御されるかと言う時期でしたので、我が社では早々と2000年には西暦に切り替える方針を決めていましたが、やはり天皇ご崩御が先に来ました、昭和64年1月7日に逝去され、翌日の1月8 日朝に昭和から平成にかわりました。

年末頃から準備を始めて、当時稼働していた全業務を西暦に変更しました。この時日付はねん4桁、月2桁、日2桁とし、全体を6桁から8桁に変更しました。

2000年問題では当時コンビニは24時間稼働していましたので、7日の夜12時で一旦業務停止して、待機していたシステム要員を総動員して、全国全てのカウンターの機械のソフトを1時間ほどで入れ替えて業務を再開したとの話を聞いた記憶があります。その時は大量のシステム要員を高額で雇ったため、コンピュータ業界では話題になりました。

今は日本では和暦が減ったとは言え、企業が扱う書類には和暦を使うものも多い。鉄道業務では改元時システムの変更が間に合わず、職員が切符にハンコを押したとい苦い経験や外人客が増えて来た状況から前回に和暦から西暦に変えたそうだ。

ただし銀行業務は通帳は和暦が続いているので、稼働時期を遅らせざるを得ない状況にある。特に4月末から5月の連休にかけて、データ量が増加するため、新しい基幹システムの稼働を5月から7月に延期する事を決めた。

一般企業で自社は西暦であっても得意先が和暦の場合、提出する資料を和暦に翻訳する必要もあり、今は明治はM,大正はT,昭和はS,平成はHの記号を使っていますが、今後何の記号になるかも関心が寄せられています。

令和に先立ちー平成とはー2