永遠の命を持つ昆虫はいるのか?2014年3月フランスのマルセイユ大学でシベリアの永久凍土に眠っていた3万年前のウイルスが発見された。
3万年前とは氷河期で陸続きのベーリング海を渡って人類が、アメリカ大陸に渡ったころ。
しかし動物にはもっと長く眠っている例がある。
アフリカのナイジェリアに住む「ネムリユスリカ」がある。これはハエの仲間でこの幼虫は乾季になるとミイラ化してそのまま生き続けることができる。
ネムリユスリカはふだん水たまりなどに棲んでいるが、乾季になると水たまりが干上がる。
するとネムリユスリカの体からも水分が完全に抜けていく。その際体内でグリコーゲンからトレハロースという多糖類が大量に合成される。
水飴で固めたような状態となり、組織や細胞が守られる。雨季になり水に触れると水飴が溶けて、命がよみがえる。
ネムリユスリカはマイナス270度の低温から100度まで耐えられる事が分かっている。
乾燥状態の中に上手く閉じ込められれば、その幼虫はほぼ永久に生き続ける事ができるのではないかと考えられている。