三十年後-未来-2

「自動運転」ー自ら運転する能力を持った自動車が道路を走り始めた。歴史を振り返ると、100年以上前自動車が登場した時と共通点がある。

これまで構築された馬車の交通システムやそれに関係した職業が不要になつた。

安全への懸念、事故時の責任や新しい技術の為に雇用を失う恐れなどだ。

その一方で整備士、運転手、ガソリンスタンド、ホテルなど新たな雇用が創出された上に、移動が楽になり、産業全般が活性化した。

予測によれば、自動運転の登場で、ほとんどの人は自家用車を持つ必要がなくなり、都市で駐車場に使われている場所20%が住宅地になる。


そして配送コストが減少すれば、地元産業の需要がふえるかもしれない。

途上国では車の所有を飛び越して、「共有」に進むかもしれない。

自動車事故も減るだろうから、20世紀に自動車が都市を一変したように、自動運転車が21世紀の社会を一新する可能性がある。

「宇宙飛行」近年目覚ましい進歩を果たしているのは、政府の宇宙機関ではなく、スペースCに代表される民間企業だ。

再利用可能なロケットの開発で第1段ロケットを着地台や無人船に着地させる事に成功した。


第1段ロケットは 費用の70%を占めるが、これまでは海に廃棄されていたが、回収できるとなると、打ち上げ費用は劇的に下がる。

スペースXは軌道への打ち上げや、国際宇宙ステーションへの物資の輸送に使われているが、目的は人類が地球から脱出する為の火星コロニーの建設だ。


航空技術は1930年年以降に商業化がはじまつたが、当初は富裕層に利用されていた。

ところが20世紀の終わりには空の旅が当たり前になっていた。

21世紀の最初の20年が宇宙旅行が本格的に前進し始めた時期になるのではなかろうか。


三十年後ー遺伝子ー3
三十年後―予測ー1