ハラリの解説に押されるように、死に関する本が出てきました。その一冊はnewtonから出た「死とは何か」で画像を多く使いながら、死を生物的な観点から説明している。
問題となるのは「死の三兆候」と「脳死」との関連や、「植物状態」や「閉じ込め症候群」とは何かです。
日本では死の判定は
①心拍の停止、
②呼吸の停止、
⓷瞳孔反応の停止となっている。
これは心臓の停止、肺の停止、脳幹の機能停止を指している。しかしこの三兆候は科学的に確固たる死の定義ではなく、あくまでも経験則に過ぎないといわれている。
息をせず、意識が戻らない状態が「脳死」と言うが、脳幹が機能停止している状態を重視する、脳幹の停止は光をあてても瞳孔が動かない、綿棒で刺激してもまぶたを反射的に閉じない、目を指で押しても痛みに反応しない。 日本では臓器移植をする場合を除き、脳死を人の死とする事は認めていない。
ホモ・細胞の死-10