働き方改革-ブラック企業-13

4月には新入社員が街に溢れて、黒い背広と白いワイシャツと新鮮な顔が駅に増える。この頃の若者は驚く程背が高くなり、外人と間違える事もある。しかし1年以内の離職者は大学卒で約12%,高卒者で18%と言う。3年以内だと大学卒で31%,高卒で39%である。

作家佐藤優氏によると、毎年4月には転職の相談を受けると言う。1番多いのは「今働いている会社はブラック企業だと思います、早く転職しないと潰されます」と言う相談だそうだ。

その時答えているのは「ブラック企業なのか、教育が厳しいのかは、社会に出たてのあなたにはわからない、但しブラック企業かどうかの見分け方がある。それは知っている会社の先輩を入社5年目、10年目と5年刻みで30年までノートに書き出してみなさい」

そして尊敬出来る人がいるかどうか、よく考えてみる。1人もいない場合はブラック企業と考えて転職する。1人でも尊敬できる先輩がいれば、その人を目標に頑張るように勧める。


現在働き方改革で、残業の規制が叫ばれていますが、私達の世代では特にIT業界では残業は当たり前、時々徹夜もする。中には200時間の残業を提出して、君はいつ眠るのかと言われた社員がいるほどだった。

佐藤氏が懸念するのは入社して3割以上が辞めてしまう現在、企業の新人教育も熱が入らなくなるおそれがある。しかし他国でも専門職や高級職を目標にする者の教育は厳しいと言う。

ただし会社での教育は限界にきていると感じる、今は専門書も出まわり、成人教育機関もあり、インターネット学習も出来る時代になってきた。

個人で進んで学習する時代になって来た。自分で自分の未来を展望し、自律的に教育に投資して、自らを鍛える事が大切ではないか、それが出来る時代が到来していると思う。

21世紀は人がした事を追随するよりも独創性が重視される時代になってきたので自己責任が大切であろうと感じている。

働き方改革ー企業システムー12