今回のパンデミックはグローバリゼーションから起きたと言う人がいますが、それは違います。
パンデミックはグローバリゼーションが進む前から発生しています。中世には飛行機も大型クルーズ客船も無かったがペストが流行っています。
石器時代時代は無かったが、それ以後グループで生活する様になつてからは発生しています。我々は石器時代には戻れません。現実的な対応策は隔絶ではなく、協力と情報の共有です。
各国の医師が他国に協力する事はできる。どの国で広まっても人類の脅威と理解すべきです。中国や韓国が得た情報は今後効果的な方法を判断する上でヨーロッパや世界の参考になるだろう。
中国がロックダウンで失敗したのを公表しなければ、ヨーロッパも同じ過ちを犯すだろう。全世界の人々の情報共有が大切。WHOは情報を隠したとトランプ氏は言った。信頼するリーダーが居ない今どうやって助け合いをすべきか、今の最大の問題はリーダーシップのなさです。
2014年のエボラ出血熱、2008年の経済危機では世界的リーダーが機能した。アメリカがリードし、世界が従い最悪の事態を避けた。ここから4年で2つの事が起きました。
1つはアメリカがリーダーから退き、アメリカファーストの自国主義になりました。第二は世界の空気が変わり敵意や分裂がエスカレートしている。それが現在の危機への対応を難しくしている。
協力無しに感染症を阻止する事は困難で、経済的崩壊を食い止めるのは難しいでしょう。アメリカは今もリーダーを引き受けるつもりはないようです。
集団でリーダーシップを作る事が求められています、リーダーシップ不在の中で企業や市民でできますか、空白の一部は情報を共有して企業や市民で埋められましょう。
しかし一方この方法もあります。他国を助けようとする国が現れるかもしれない。地球環境の問題と似ています。これは戦争ではない。兵士同士が銃規で打ち合うのではありません。病院で働く看護師こそ英雄です。
重要なのは人のケアーをする事です。ウイルスはやっつけないといけないが、人同士が戦うのではありません。世界の人をケアし、ウイルスから守り、経済的苦境からも守る事が出来れば成功でしょう。
自国だけ守って他国が崩壊しても成功とは言えません。トランプ氏がWHOへの拠出を停止すると言った後、ハラリは100万ドル(1億1千万円)をWHOに寄付すると発言した。
それに対してなぜイスラエルに寄付しないかとの批判も出た。ハラリ氏は地元テルアビブの病気はコロナウイルスの遺伝情報を中国とドイツから受け取った。最良の治療法はイタリアやアメリカから教えてもらった。
もし世界から正しい情報を受け取れなければテルアビブの病院は無力になる。自力でワクチンを開発する事も不可能だ。
パンデミックの中で同期を救おうとしたら国際的な協力を選ぶほかない。長いサピエンスの歴史からこの世界的パンデミックの意味はなんだろう?、
このパンデミックは人類は乗り越えられるだろう。しかし結末の後自国優先や孤立主義や独裁を選び科学を信じなければ歴史的な大惨事でしょう。
多数が亡くなり経済は危機になり、政治は大混乱となる。一方でグローバルな連帯や民主的で責任ある態度、科学を信じる道を選べば死者や苦しむ人が出ても人類にとつては悪くない時期と思えるだろう。
人類はウイルスだけでなく、内側に潜む悪魔を打ち破ったのだ。憎悪や幻想忘却を克服し、真実を信頼して強く団結した種になれた時代と位置付けられるはずです。ウイルスを防ぐには協力と連帯しかありません。
「社会について」カテゴリーアーカイブ
コロナーハラリと情報組織ー12
イスラエルはテロとの戦いに活用していますが治安機関に監視技術の運用を容認していますが、それは憂慮すべきです。担っているのは治安機関だからです。
イスラエルはアラブ諸国やパレスチナとの戦いの中で世界有数のテロ対策技術を発達させて来た。今回テロ対策の技術を感染防止に役立たせている。
このシステムでは感染者や疑われる携帯電話の番号が保険省から警察に送られる。警察はその人の位置情報を遡り、過去の行動履歴を割り出す。さらにその人の近くにいた人を割り出し、接触者として特定する。
保険省が必要と判断すれば、警察は接触者を収容、隔離する事が出来る。管理命令に反した人は逮捕する。
ハラリは主張するー病気や流行に関する国民の感情を集める権限を治安機関に託してはいけません。その役割は独立した疫学専門グループが担うべきです。
様々な国で疫学と情報収集に特化した新しい組織を作るべきです。但し収集した情報を警察に見せるべきではありません。
独裁政治を作るために情報を使ってはいけません。健康の為だけに情報を収集するのなら皆はもっと協力的になるだろう。
世界には政府を恐れる少数民族が多くあります。イスラエルにいるパレスチナ人もそうです。パンデミックと戦うには100%の国民の協力が必要です。50%や60%では駄目です。
「プディング令」とは1948年の独立戦争の緊急時に国民の好きなプディングの材料の規制をする法律を作った。これが廃止されたのは60何も経つた2011年でした。
1948年に作られた規制の多くはまだ残っています。それは今後も続くでしょう。コロナ監視が受け入れられると危機が終わっても続くだろう。
国の指導者は危機が過ぎても緊急時に手に入れた権限を手放したがらない。
緊急には必要だが民主的バランスが必要で、特定の個人に大きい権限を与えてはいけません。これまで育んできた民主主義社会をどうしたら保っていけるか、
監視は必要だが、政府だけでなく一般市民にも力を与えるべきである。私自身や他の人の状態に関するデータを政府が密かに保管することは許されません。
私自身の健康管理のデータにアクセスする権利は与えられるべきです。自分の健康により良い判断を下す為です。そうしたら国のデータの信用度も増します。
データは透明で監視は双方向であるべきです。市民も情報を吟味し、科学に基づいた情報を信頼すること。そして科学的な指針を実行すべきです。
市民が科学的に行動すれば、政府は独裁的な手段をとる必要はなくなります。
新型コロナーハラリと生体情報ー11
体内の現象に関する情報を集める監視システムが導入されれば、政府や企業は私について、私自身より良く知る事になる。
今は監視によりオンラインでどんな記事を読むかが分かる。しかしどう反応したかは分からない。ところが今後その時の血圧、体温、心臓の鼓動を監視でき、どう感じたかがわかる様になるでしょう。
あなたがTVを見ている時に感情的反応を知るとすれば、市民が10年後生体情報収集のブレスレットを義務付けられたと考えてみて下さい。
指導者のスピーチに怒りを覚えたら直ぐに知られます。笑顔を浮かべ、拍手しても駄目です。極めて恐ろしい事になります。
その為のテクノロジーは存在します。政府は国民を監視したいのです。ロックダウンや隔離政策は国民の監視に向かうのです。
国民がスマホを持たない国でも指輪やブレスレットの着用が義務化されば、出かけた場所や体温が分かります。
AI搭載の自動車は運転者の嬉しい、悲しい、驚き、嫌悪などの感情を読み取り疲れた時は休息して下さいと忠告します。
テクノロジーによって収集される膨大なデータが悪用されたらどうなるか。2016年にトランプ氏が勝利したアメリカの大統領選挙に、相手候補を貶める個人情報が不正に利用された疑惑が有ります。
イギリスの政治コンサルタント企業のケンブリッジ、アナリテイカ社がFacebook から8700万人分の個人データを入手した。
手口に使われたのはFacebook 上で動くアプリー性格分析のテストーこれを使うと本人と本人の友達のデータにアクセスし、個人データを吸い上げる。
さらに一人一人について、移民政策や銃規制、安全保障などについて質問し、関心度を数値化、32のグループに分類し、各々に合わせて政治広告を流したと言う。
こうした技術はさらに進化し、パンデミックを機会に広がりを見せています。ケンブリッジ、アナリテイカ社の事件はもはや石器時代となっています。
彼等はFacebook を監視して友達がどこにいるかの情報だけでした。しかし24時間、体の中を監視して私を操縦する事が出来て、本音が分かってしまったらどうなるしょう。
新型コロナーハラリと監視ー10
今ウイルスによる生命の恐怖と経済的不安がありますが、コロナ後の世界には心配があります。
独裁国は迅速に行動出来、効率が良い、誰とも相談しないからです。間違いをしても認めず隠蔽する。メディアをコントロールして隠蔽する。
中国は感染拡大を封じ込める為、発生した日付を地図上に示すシステムを開発。
移動情報のビッグデータを使ってID番号を入力すると感染者と接触した可能性があるかどうかが分かるアプリを開発した。
そのデータは国民一人一人の移動記録です。感染者と同じ車両に乗ったり、飛行機の席で近くに乗ったりすると濃厚接触者と判断され、保険当局への連絡を求められる。
地下鉄やタクシーに乗っても一部地域ではQR コードを読み、個人情報の登録を求められる様になった。
この監視技術は中国以外韓国、台湾、シンガポールなどに広がろうとしている。
コロナウイルスは監視の歴史を変える分水嶺になり得ます。
①市民への監視システムに反対して来た民主国家でも今回のパンデミックから多くの国の、監視システムを導入する可能性があります。
そして非常事態が終わっても監視システムは継続されるだろう。導入は簡単だが、廃止は難しい。コロナ危機が去っても第2波が出現するからです。
②そして監視の質の変化が考えられる。これまでは政府や企業は主に人の行動や喋る言葉や文章、誰と接触するかなどを監視対象にしてきました。
つまり人の皮膚の外だつたのですが、今後は皮膚の下、体温、血圧など体の中に入り込もうとしている。ここに大変な危険がひそみます。
新型コロナとハラリの世界ー9
サピエンス全史を書いたイスラエルの歴史学者ユバァル、ノア、ハラリ氏にきいた緊急特集をまとめてみました。
新型コロナウイルスにより、一番の懸念はアフリカ、東南アジア、南米です。日本、アメリカ、ドイツは大丈夫だが、エクアドル、バングラデッシュ、は支援が無いと崩壊の可能性がある。
二つめの懸念はウイルスの突然変異です。一波が収まっても二波が来る。最初の波より強くなる事もある。
今回のパンデミックは世界を根底から変える壮大な社会的、経済的実験が行われるでしょう。
私は大学で一部オンライン授業を検討してきましたが、今回はすべてのコースをオンラインに移行しました。
これはコロナが収束しても元に戻らないでしょう。大学は地元の高い授業料の教授を雇うより、1/10の費用でオンラインでインドの教授を雇うだろう。そんな可能性があります。
雇用市場で労働者の弱体化が進むかも知れない。インターネットで働く人には組合も保護もありません。
今政府はウイルス対応で莫大なお金を払っていますが、政治家は経済、教育、国際ルールを根本的に変えるチャンスを握っています。
パンデミックの後に訪れる危機、それは民主主義に訪れる危機でもあります。
ヨーロッパでは都市封鎖と外出制限で政府は自由の制限への協力を求めています。
ハンガリーでは首相の権限が拡大され、議会の承認なしで、非常事態が無期限に延長出来るようになった。又感染防止の虚偽の情報を流すと最高5年の禁固刑がされる。
政府は新型コロナの機会に、これまでに無い権力を手に入れた。民主主義にとっては極めて危険である。いま感染への監視は必要だが、一部の人を援助するのではなく全ての国民を支援する為の監視が必要です。
100歳時代と慧海の薬草ー65
3)衛生による不老長生、衛生とは健康に生活するように、生命を衛る方法を言う。
生命を衛る方法を実行して健康を保ち、自然に長生することとなる。前世に極重の悪行のない限り、大抵の人は長命する可能性を持つ。
しかし多くの人は豪飲し、あるいは夜食し、淫欲したり、自身を磨滅するような乱暴を行い、自分の受けた命を無理に短縮して、早く死ぬ人が多い。
反対に衛生法を実行して、禁酒、禁煙して夜食や間食を廃して、適度の運動を実行すれば、定命よりも長く生存する事が出来る。
4)薬品による不老長生、これは仙家に伝わる仙丹等の霊薬によるものが多い。
民間にもあるが、民間の不老長生薬は、はなはだ怪しいのも多い。
インドで不老長生薬として、尊重しているものは、黄金を焼いて粉にしたもので、淫欲増進の効能があるもので、不老はあっても長生はおろか、かえって短命に終わる事が多い。
又馬の陽根を不老薬にしたものがある。これも不老が促進され、色欲をむさぼり行うがゆえに、命を縮めることとなる。
現今インドでやもめになった老人が、若い婦人を娶つてこれらの不老薬を用いて実行した結果、数年ならずして死んでいる。
中国でも不老薬として民間で売っているものは、たいがい春情促進の薬であると聞いている。
しからば民間で売る薬品中、真に不老長生の薬はないかと言うと、漢方医書の「新気存亡論」にヒントがある。
AI時代の士業と人間力ー66(8)
短期的にはデータ分析や人工知能のスキルを身につける事は重要だが、長期的にはいずれはその部分は人工知能がやる様になるから、人間しか出来ない大局的判断を出来るか、人間対人間の仕事に特化した方がよいと言う事になる。
大局的判断とは従業員や顧客との関係、同業他社の状況、財政状態、資産や設備など様々な要素を組み合わせて複合的に勘案して判断することを言います。大局的な判断はサンプルの無い判断です。
又人間対人間の仕事とは人とのコミュニケーシヨン自体に価値や安心感、満足感を得る仕事や人がコミュニケーションをしなければ解決しない。
カウンセラーや接客業、営業職、教師、医師、看護師があてはまる。いずれも人間の感情を扱う仕事になります。これらの仕事は当面は機械で置き換えるのは難しいだろう。
創造性やリーダーシップ、チーム作り等の重要性は高まっている。これらは機械による自動化が最も難しく、ダイナミックな経済では最も需要の高いスキルだ。
士業が求められる仕事は結論では①人間性を求められる、信頼関係、安心感、リーダーシップ、哲学、道徳、人生体験などでユーザーを支える事。
②肉体が必要、完全に人間の身代わりのロボットは出来ていませんので、運搬や配送等の肉体を動かす仕事、
③法的権利がある仕事、責任を伴うとか、法的権利が発生する仕事は必要になります。
次章では弁護士、公認会計士、等の士業で自動化される可能性や自動化されない可能性を考察します。
100歳時代の慧海の長生法ー64
慧海の説く不老長生とは、3つに分けられる。①世間的不老長生、②仙人的不老長生、③出世世間的不老長生である。
「世間的不老長生」では1)先祖からの業の力によって普通の生活をしていながら、長生きするもの。
世間には別に不老長生について深い注意を払わず、普通の生活をしながら、いつまでも若く壮健で、80歳、90歳、百歳の長寿を保つ人が都会より田舎に多い。
それは前世の業力にくわえ、周囲に新鮮な空気が満ちていたり、生活が単純である事等や自然に運動する事などの事情が、壮健を増進している。
同じ生活の人でも短命な人がいる。この原因は前世からの業の力によるものと考える。
2)因果と自由論の調和、
単に長生きしている人を見て、寿命は定まっていると思うのは運命論で、仏教では空にして、融通無碍に変化するものだから、因果必然論と自由意思論が円満に調和するものである。
天地の理法は因が果を生じ、果が因を生む、この考えでは短命の業を持つ人は、必ず短命になってしまう。しかし人間は自由意志を持っている。
仏教の哲理によれば、因果必然の原理は確然と行われながら、空なる我々の意思は自由自在に選ぶ種子を無限の種子を蔵する蔵識より得て、それを原因として、結果をあらわす。
こうして無限に相続していくのが、因果必然の法則である。
仮に短命の原因を持っていたとしても、その原因と結果が熟す以前は蔵識中には長命の種子を供えているのである。
従って空の一念を相続し、種子を養成し、不殺生、や功徳を積んだなら、短命の因は発育せず、長命の結果をもたらすこととなる。
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100歳時代と河口慧海ー63
大阪南海線の普通電車に乗ると七道と言う駅があります。七道駅の前にはチベット探検の河口慧海の像がある。
ヤギを連れてこじきの様に歩く異様な像である。ところが最近古本屋で「仏教の長生不老法」河口慧海著を見つけ、入手しました。
明治時代に鎖国で日本が入れなかったチベットに中国人と偽って入り、想像を絶する苦難の末に仏教の経典を持ち帰ったと言います。
解説によると河口慧海は1866年、和泉国堺に樽桶製造業の家に生まれ、職人に学問は要らないと、小学校を退学させられた。
しかし勉学の念抑え難く、夜学に通い15歳の時信貴山の毘沙門天で10年間修行した。
その後上京して哲学館(現在の東洋大学)に入学、その後黄檗宗五百羅漢寺で得度し、慧海と名乗る。
チベット語研究とチベット大蔵経入手の為チベット行きを計画し、明治30年神戸を出発し鎖国のチベットを探検する事になる。
新型コロナと冬場ー8
インフルエンザは冬場に流行する事が多い。果たしてインフルエンザは温度と関係があるのか、摂氏の温度は1気圧の状態で水の氷点を0度とし、沸点を100度とした。それを100等分したものを1度とした。
水銀温度計は水銀の熱膨張率を利用したものだが、水銀やアルコール等の膨張は熱の上昇と完全には比例しない。
30度での膨張率と70度での膨張率は同じでは無い、凡ゆる物質は原子や分子で出来ているが、たえず運動している。その運動は高温になると激しくなる。
温度は低下していくと、理論上分子や原子が完全に停止する状態になる。その温度を絶対温度と言う。
これより低い温度は存在しませんという温度がある。それはマイナス273.15です。なお温度の上限は無いので1万度や100万度がある。この測定としてはアルゴンやヘリュウムを使う。
しかし今インフルエンザとの関係では、温度のほか湿度が影響すると言う。湿度とは大気中に水蒸気の形で含まれる水の量を比率で表した数値で空気の湿り具合を言う。
同じ温度で湿度が上がるとウイルスが空中に滞在する比率は減っていく様です。
温度7度で湿度20%なら、ウイルスが6時間空中に滞在する比率は63%,湿度81%では35%にへる。温度32度では湿度を50%にするとウイルス滞在率0%になると言う。
温度が低く、湿度が低いとウイルスの生存率は高いので、気温が低く、空気が乾燥しているとインフルエンザが流行する。
インフルエンザに感染している人がくしゃみを1回すると200万個、咳でも10万個のウイルスを周囲に飛散する。
この時飛び散る飛沫は水分を含んで重い為、長時間空中を漂う事が出来ないが、湿度が低いと飛沫から水分が蒸発してウイルスだけになり、長時間空中に漂い空気感染するリスクを高める。
対策として加湿器を使って湿度を、50から60%にあげれば、インフルエンザの寿命が短くなり、感染リスクが下がるようだ。
新型コロナと風邪ー7
風邪は最も多くかかる病気で毎年平均2回から5回ほど風邪をひくと言います。症状は鼻水、鼻づまり、喉の痛み、咳などがあり、普通は1週間程で治ります。
インフルエンザは38度以上の発熱が急に起こり頭痛や筋肉や間接の痛みを伴います。通常は1週間程度で治ります。
風邪の原因はウイルスで、ライノウイルスが半分をしめていますが、100種以上の型があると分かっています。
インフルエンザは足下からの寒気や膝から大股にかけての不快感、そして39度を超える急な発熱と頭痛の症状からしばしば始まる。
これは頭から足まで全身に及ぶのは、ウイルス感染に対して免疫系が総動員されて、戦っているからです。
それに連動してホルモン分泌異常、代謝障害、ストレス性反応が起こっています。インフルエンザは全身病といえます。
AI時代の士業の直接的影響ー66(7)
直接的な失業を考えてみよう。①士業の業務にはパソコンでの作業とパソコン外の業務がある。
②技術的には自動化が可能であっても、利用する為の理解が進まないと利用しない。
③さらにそのサービスへの信頼が得られない限り、利用しない。④直接的に人を雇うコストより下回らない限り自動化しようとしない。
自動化が可能になったタイミングと人が仕事を奪われるタイミングには時差があります。しかしその時差も縮まっています。
パソコン上の単純作業の自動化が進んでいる。学習によるパターン認識により、データ入力を自動化する事やRPA(簡単事務の自動化)です。
代表的な事例は会計の仕訳入力で、過去の仕訳内容をAI学習し、摘要や金額内容から推測して仕訳の自動作成をします。
又契約書内容をAI学習し、一部の契約書では自動化を始めています。
特に現在定型業務はRPAの適用が増えています。これはエクセルのマクロと似ていますが、これはエクセルのなかの自動化ですが、RPAはメールやWEBアクセス等の操作も自動化が可能になり、パソコンで処理している業務に限り自動化が可能となり、今後更に広がる可能性があります。
パソコン外の情報もOCR(光学文字認識)に領収書を読ますとデジタルデータに変換出来、仕訳データが自動的に作成されます。
大手事務所を中心に業務の自動化が進んでいます。行政でも行政機関同士の連携により、オンライン化や複数業務の一元化が進んでいます。
もう一つ注目すべき点で技術的失業の可能性があるのは法律でも分からない事があれば弁護士や司法書士、行政書士にすべき相談が、インターネットで解説される様になった。
各種の届けや申請、登記でも自力でする方法を紹介するサイトがあります。この様に専門知識は①WEB掲載、②平易化のステップを進んでいます。
いずれは複雑な専門知識にもWEB情報が主流となり、有料で専門知識を提供するビジネスモデルは成り立たなくなるでしょう。
AI 時代士業の間接的影響-66(6)
間接的失業を具体的に考えてみる。ITの普及で連絡は郵便などで配達する必要がありましたが、現在ではパソコンで電子メールを書き、送信すれば何百人でも送信可能です。
何かを調べたければ、図書館に行かなくても、スマートフォンで検索すれば情報が入手出来ます。
会計事務所の例ではかつては手書きで会計帳簿を作り、電卓で計算が合うかを確認して、決算書を手書きで仕上げました。今は会計システムに、仕分けを入力するだけで、自動的に会計帳簿も決算書を作成できます。
このように1人のこなせる業務量は技術の進歩によって数十倍にあがり、正確性も上がってきます。ところが給料も数十倍に上がる訳ではありません。
一件当たりの人件費は大幅に下がります。この結果売価を下げて、多くの顧客を獲得し、相場の低下をもたらします。
これまで士業を探すには知人による紹介が中心でしたが、インターネットによる情報格差が無くなり、条件に合った士業を探す事ができます。
具体的に月額¥9800等と広告を出している低価格の事務所が簡単に探せる様になれば、業務の相場は低下します。
この低価格の行きつく所は格安あるいは、無料にし、その先の顧問契約やコンサルティングやシステム使用料などで利益を出すビジネスへのシフトです。
今は会計システムに、仕分けを入力するだけで、自動的に会計帳簿も決算書を作成できます。
このように1人のこなせる業務量は技術の進歩によって数十倍にあがり、正確性も上がってきます。ところが給料も数十倍に上がる訳ではありません。
一件当たりの人件費は大幅に下がります。この結果売価を下げて、多くの顧客を獲得し、相場の低下をもたらします。
これまで士業を探すには知人による紹介が中心でしたが、インターネットによる情報格差が無くなり、条件に合った士業を探す事ができます。具体的に月額¥9800等と広告を出している低価格の事務所が簡単に探せる様になれば、業務の相場は低下します。
この低価格の行きたく所は格安あるいは、無料にし、その先の顧問契約やコンサルティングやシステム使用料などで利益を出すビジネスへのシフトです。
人生50X2,雑談力ー62
50代を過ぎ、人生の2週目を迎えると雑談力が必要になります。定年退職して、会社から離れて、大事になるのは、身近にいる人との人間関係です。その時大切なものは雑談力です。
パートナーや地域の人や趣味の集まりなどでは、これまでのビジネス社会とは全く違う会話です。特に目的も結論も無いお喋りです。
そこからお互いに信頼関係や人間関係が出来上がる。いかに上手に雑談出来るかが問われるのが人生の2周目だと考えても良いでしょう。
雑談力を増すには心を軽くして時間的にも精神的にも余裕があると、世の中のいろんな事に目が向く様になります。
そして雑談力を、あげるには幅広く情報を集め、ネタを仕入れておく必要があります。その基本にあるのが好奇心です。
好奇心があるからいろんな事に首を突っ込んみ、ちょっとした事にも敏感に反応できます。
その為には腰が軽くなくてはなりません。こんな本が流行っていると聞いたら、本屋に行ってみるとか、買ってみるとかすると必ずネタになります。
特に失敗談こそ他の人が聞いて楽しめるのです。
雑談力が上がるといろんな人と話しが弾み、新たな情報が入るし、刺激も受けます。そして世界がどんどん広がっていきます。
新型コロナウイルスと感染症ー6
人類は長く細菌の感染(細菌感染症)で起こる病気で苦しんできました。感染症に対応する方法が無かったのです。
しかし1928年フレミングにより発見された。青カビが生えた所には細菌が生えていないのを目撃し、青カビから取り出す事に成功した抗生物質です。それがペニシリンです。
細菌が細胞壁を作ったり、増殖したりするのを抑え込みます。これらの薬を抗生物質といいます。
ペニシリンは細菌に働くけど、動物には作用しません。抗生物質とは細菌の細胞をターゲットにして、細胞の増殖を防ぎます。
ところが細菌は絶えず進化しており、抗生物質が効かない細菌が出てきました。
抗生物質を分解したり、細菌を構成している分子を変化したり、抗生物質を細胞の外に吐き出したりする耐性を持つ細菌、つまり耐性菌が出現して来ました。
新型コロナウイルスー病気に勝つー5
病気の元を辿れば、ストレスと低体温になると言う。 新潟大学名誉の安保徹氏によれば、病気にならない体を作るには
①食事にあり。体の基本は腸にある。腸は免疫力の重要なリンパ球を作る場所です。口、食道、胃、腸、肛門まで一本の筒状になっている消化管を自然食品を食べて、刺激する事により、リンパ球を増やします。
例えば玄米、海藻、野菜、納豆や味噌の発酵食品、酢のもの、わさび、辛子、生姜など苦み、辛みの食品、にら、ネギなど体を温める食品がお勧めです。
つまり日本人に適した食生活が体への負担を軽くし、病気にかかりにくくなります。
②体温は36.4度が理想的です。36度以上あれば健康を保てます。
しかし年をとると体温は低くなっていきます。ストレスを抱えている人は低体温が多いのです。
低体温になると代謝能力が落ちて病気になりやすくなります。血管が閉じやすく顆粒球(かりゅうきゆう)が増えすぎて交感神経を緊張させるので、低体温から脱却する事。
③ストレスを無くすこと。殆どの病気の原因はストレスにあるとも言えます。
但しストレスには良いストレスと悪いストレスがあります。悩み、働きすぎ、くすりの飲み過ぎなどです。適当なストレスは自然治癒力を増します。
コロナ新型コロナウイルスと免疫力ー4
ウイルスはどんな行動をするのか、一般には細胞の表面に吸着し、細胞内に侵入する。そして自らのDNA を壊し、細胞内部に放出する。
すると細胞内部にあるリポソームの働きでウイルスのタンパ質がつくられる。そしてそれらが集まってウイルス粒子として、細胞から放出され、増殖する。
つまり自分では増殖出来ず、細胞に寄生して、初めて増殖できる。
ウイルスに感染しても、発病する人としない人がありますが、その差は免疫力があるかどうかで決まると言います。
免疫とは白血球数と、白血球中のリンパ球(35%)と、顆粒球(かりゅうきゆう)(60%)の比率で決まる。そしてさらに重要なのはそれをコントロールする自立神経です。
白血球数はその人の日常のエネルギー量と正比例する。自立神経とは体を構成する60兆個の神経をコントロールする神経のことだ。つまり呼吸、心拍、血圧、体温などを保って生命維持をする神経の事。
自立神経には活動を促進する交感神経と休む時や食事の時働く副交感神経があり、交感神経が優位の時は顆粒球が活発化し、副交感神経が優位の時はリンパ球の働きが活発になります。
つまり交感神経と副交感神経とがバランスよく60兆の細胞をコントロールし、その結果無意識下にある呼吸や心拍を適切に動かし生命維持を図っている。このバランスを乱さない事が免疫力を維持するには最も大切である。
AI時代の士業と具体的失業ー66(5)
機械が人間の仕事を奪うと言うが、具体的にはどんなプロセスになるのか。
技術の進歩により、業務の生産性は上がるが、仕事量が同じなら、必要な人間の数は減る。仕事が増えない場合は確実に雇用は減っていきます。
自動改札や製造ロボットが出現すると人手が不要となり、雇用が減っていきます。これは技術的失業と言い、1810年代の産業革命時のイギリスで機械を破壊するラッダイト運動が起きた。
一方で技術の進歩は新たな労働を生み出し、他の仕事にシフトする労働移動により、雇用が調整されました。
ただこれからの技術の進歩は圧倒的な速さで進む可能性があります。
日本は少子高齢化による人口減少は進みますが、進歩の速度はそれ以上の驚異的な速さで進む可能性があります。
自身の仕事に技術的失業の兆候が見られたら、素早く労働移動する体制をとっておく事が生き残るためには不可欠だと言えます。
技術的失業を直接的失業と間接的失業に分けてみると、直接的とは自動改札や製造ロボットの様に新しい技術の登場により、人間が不要になるものです。
間接的失業とは技術革新により業務の低価格化が進む事で利益が出なくなる事です。この間接的失業はじわりじわりと進むものです。
AI時代の士業と人工知能ー66(4)
人工知能は、artificial intelligenceの略してAIと言う。AIは人間の知識を機械によって実現したものです。
例として、コンピュータ処理を中心にチェス、将棋のゲームや問題、推論、文字パターン等の認識、言語の理解、診断の分析、経験からの学習がある。
ここまでは専門分野での応用だつたが、近年さらに人間の声を聞き取って回答する音声認識や質問応答、自動運転など業務に活用され、さらに知的作業を代行すると分野にも適応される例がでてきました。
2014年英オックスフォード大学のオズボーン准教授は今後10年から20年の間に総雇用者の47%の仕事が自動化されるだろうと予測した。
2018年の世界フォーラムの研究では職場の業務の機械化、自動化率は2025年までに現在の29から50%以上になると予想する。
世界の労働者にはかり知れない影響をもたらす。多くの業務は自動化されるだろうが、中でも士業の仕事は自動化される可能性が高い仕事といわれます。
現段階ではAIの定義は必ずしも定まっていませんが、大量のデータから規則性やルールを学習し、与えられた課題に対して類推して回答するものと理解されITやAI技術は今後益々進歩していきます。
新型コロナウイルスー3
人間にとって最大の脅威とはなんだろう。それは「ウイルス」だそうだ。にわかには信じられませんでしたが、今度新型コロナウイルスが中国からあれよあれよと言う間に世界に広まった。
ウイルスは様々な生物に感染する。哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類、昆虫、その他植物など。全部で3万種が見出されている。人は一生の内200種程のウイルスにかかっているが、気づかずにいると言う。
過去の歴史では天然痘のウイルスが人類を悩ました。天然痘は1796年、ジェンナーによる種痘の開発し完全に根絶した、はずだった。
20世期はウイルス根絶を目指したがその後1980年にはエイズ,エボラ、ヘルペスウイルスが出現し、根絶は幻想であることが明らかになる。今は共生せざるを得ないと認識し、準備体制を整えておくことが必要と考えられている。
今回のコロナも一説にはコウモリのウイルスが人間に感染したとの説があるが、分かっていない。
ウイルスの激しく、巧みな感染力は、高度に栄える文明社会をあざ笑う様に、弱点を突いてくる。
日常生活、社会生活、会社生活、旅行、スポーツ、教育活動、経済活動と全ての行動ができなくなった。それも短期間の間に、世界中に広がった。
今私は「ウイルスこそ人類にとって最大の脅威」と言う言葉に納得している。