今回菅内閣が出来て、デジタル庁が出来た。面白いのは河野太郎行革担当相がハンコやめようと言っている。更に役所が多用しているExcel(表計算)を辞めようと言っている。
役所から提出を求められる入力様式は超複雑に作られたExcelは複雑故に入力データをそのまま使えないと言う。日本人特有の深掘りー与えられた仕事を改善改革して、止まらない。それは長所であり、短所である。
凡ゆる種類の入力ー漢字、ひらがな、カナ、半角カナ、長い文字等凡ゆる入力が出来るように設計されている、しかしその為列の設定が細分化され、全体のデータが他のシステムに適用できないから、再入力しなければならない。
この傾向は日本人の作業の凡ゆる面に発生し、自動化の障害になっている。その時期に東証システムに故障が起きたのは残念である。新聞の株式欄が真っ白とは前代未聞である。
株式システムは1秒間に数万件もの処理をオンラインで行う、世界最先端の技術である。世界の株式システムはニューヨーク、ロンドンに次いで東京が有名である。それは連携しながら24時間世界を回っている。
それだけに日本の信頼を損ねた罪は重い。今回の事故はメモリーの故障と、バックアップ機能が働かなかった為の様である。
東証は3年前にも事故を発生しているのを考えると、連携が不完全な為の人災であると考える。システムのリーダーは各部門の専門家と、徹底的に議論して、穴を無くして貰いたい。
「科学の世界」カテゴリーアーカイブ
池上さんが聞く-遺伝子の化粧ー6
これまではDNAをコピーして、RNAに写して指示してきました。人は化粧で変わりますがDNA も同じ事が起こると分かってきました。一卵性双生児は遺伝子が同じですが、別々の環境で育つと、性格や考え方も変わる事が追跡調査で分かってきました。
DNAだけでは説明出来ない。DNAの配列に変化が無くても転写や翻訳が変化する生命現象を調べる分野が生まれている。それはエピジェネテイツクと言います。
究極的には遺伝子できまるが、環境によってどのくらいRNAに転写されるか、その結果タンパク質の量も変わってくることがわかつてきた。
遺伝子が活性化したり、眠ったままになるかは環境によって影響を受ける。それがゲノムの化粧です。
特に受精卵から皮膚や神経、消化器科、骨など別々の細胞ができますが、その度にゲノム化粧が大規模にされると考えられます。
◆エビジェネテイツクスは子供に受け継がれますか?
あり得ることが最近わかってきました。第二次世界大戦の末期にオランダで飢饉があり、その時妊婦だった人から生まれた子供を追跡調査した研究では、胎児期に飢饉を経験すると大人になってから肥満や糖尿病になりやすく、遺伝子で化粧が変わる事がわかってきました。
後天的に獲得した体の形質は遺伝しないと言われていたのに、ものによっては遺伝するらしい事が分かった。
テレワークのメリット、デメリットー8
テレワークで休みの時間の有効活用が大切。昼に1時間の休憩があるなら、好きなテレビをみたり友達とランチをする事もできます。隙間時間に宅配便をうけとるあことも出来ます。
又午前中に仕事をして午後休む事も不可能ではありません。しかしリラックスして休んだ後はどれだけ仕事をしたかの量より、質を高める事は最も大事です。
ワークバランスとは仕事とプライベートのバランスを取りながら充実させる事です。ここにメリットがありますが、逆にデメリットもあります。テレワークは電話とパソコンが有ればずっと仕事が出来てしまいますので、仕事に切れ目が無く、ずっとしてしまい、仕事がやめられなくなってしまいます。
出来れば2時間半に一回は、立って歩いたり、休憩を取らないとバランスが崩れてしまいます。長時間座りっぱなしになる事もあり、エコノミー症候群や運動不足に気をつけなきと、ライフが崩れてしまいます。又人と話す事が極端に少なくなる場合がありますので、周囲の人も気をつける事が必要です。
テレワークの最大のデメリットは誘惑が多い事です。自宅には趣味のもの、テレビ、映画、動画等魅力的な誘惑、怠けたい気持、睡魔との戦いなども仕事を妨げる要因です。テレワークではセルフマネージメントを身に付けた人が活躍できるのです。
テレワークはカフェやレンタルオフィス等でも仕事ができます。その場合のデメリットは情報交換がし難い事です。電話、メール、チャット、SNS、Zoom などの会議システムもありますが、リアルに会って話す程沢山の情報が伝わるものはありません。
従って離れている人とも上手く情報交換が出来る人、つまりマルチコミュニケーション力を見に付けたひとが活躍し続けられる人材です。
テレワークで上司から見えなくなった場合、どんな評価をされるかは、不安があります。その為自分の仕事の成果を見えるように伝えることは大切です。
顔が見えない場合はパーフォマンスが低かったり、数値に現れない仕事は評価され難いのです。だから自分の仕事の成果を「見せる化」出来る人が活躍出来るのです。
これからのテレワークー7
新型コロナウイルス時代、突然我々の社会に登場して来たテレワーク。しかし実は25年ほど前からやっていた会社がある。
そのような環境で働いて来た人が書いたこれからのテレワーク(片桐あいー自由国民社)を参考に今後のテレワークをはじめるためには、どうしたら良いかを考えてみよう。
テレワークで働くと「どこにいても、どんな方法でも、仕事が出来る人は出来る」事がわかる。
一般に利用するハード面は整っていますが、それを運用する人の気持ちやルール等のソフトが整っていないという格差があります。
変わってくる時代の波に生き残るためにはテレワークでも仕事が出来ることがビジネスマンにとって大きな武器となるでしよう。
テレワークでの1番のメリットは首都圏にすんでいる人であれば、通勤時間というストレスから解放されるかもしれません。もし毎日通勤しないのであれば、どこに住んでもいいかもしれません。
企業も積極的にオフィスを移転するかもしれません。この様に人の住む場所も企業の拠点も変化が起き、場合によっては、オフィスを持たない考え方も出て来るかもしれません。
テレワークとクラウドー5
テレワークは実際に離れて顔を突き合わせるより、仕事の内容を確認する事が優先される。従って仕事の中味を確認し合うには、これまではメールでしていたが、クラウドを使うと便利な事がわかってきました。
クラウドの世界はコンピュータの大手やクラウド専門企業が今激烈な競争をしています。
我々が利用する観点からクラウドを分類してみますと、3種類に分けられます。
①クラウド専門企業 1)Evernoteーメモ書きを一括管理、無料ー月間60GBまで、10GBまで¥600/月、20gbまで¥1000/月、この文章はエバーノートを使っています。
2)Dropboxーオンライン上にデータの保存、無料ー2GB,1TBー¥12000/年、2TBー¥24000/年、
②テレワークに適したクラウド、 1)Googleの提供、15GB無料、2TBー¥13000/年、最近オンライン会議に入会すると¥1360/月、メンバー1人は1TB,5人以上は無制限となった。
2)Microsoftの提供、5GB無料、100GB¥224/月、最近Microsoft 365を使うと¥1360/月、1TBまで使える。
3)AppleーiCloud、無料5GB まで、50GBまで¥130/月、200GBまで¥400/月、2TBまで¥1300/月、
③企業が使うクラウドサービス、 1)アマゾンー企業のシステムを請負う 2)アリババー主に中国 3)IBMー人工知能に連携したサービス。
現在テレワークにクラウドサービスを使う場合は②のGoogleのサービスとMicrosoft のTeamsが重要となります。次回はこの2つの違いを中心に書きます。
Iphone-Seに変更しましたー64
私はiphone7を使っていますが、前回の機種から3年以上を経たので、今回変更する事にしました。
最近iphone の価格が上昇しており、10万円から12万円するので、様子見でしたが、2020年5月にIphoneSEが発売された。これは約半額なので、買い時と判断しました。
iPhoneXRや11はトリプルカメラでカメラが3つ付いており、超広角、広角、望遠の機能がある。カメラに凝る方でないので、今回カメラ機能が変わらないで、機能アップの点に惹かれた。
Iphone SEはIphone6〜8世代の使い勝ってを保ちつつ、性能の向上を目指す層に最適である。色は白、黒、赤とあり、64GBは4万8000円、128GBは6万800円となっている。
CPUはIphone11と同じ「A13 Boinic」が採用された。Iphone8の1.4倍、第一世代の2.4倍となっている。カメラ機能も改良、操作は以前と同じくホームボタンがある。
今回の購入はコロナによる1人10万円が国から下りたので、この機会に私と家内のスマートフォン2台分に10万円をあてました。販売店AUで交渉したが、確認の結果、旧機はそのまま持っていても良いが、データの移行は各自でする事と言われた。
そこでその日は帰り、自宅でスマートフォンからIcloudへバックをとつた。私は白、家内は赤色を選択した。今回の特徴はウイルス対策である。
今回の特徴はウイルス対策である。スマートフォンでもGoogleのアンドロイドはアプリケーションのチェックが甘い為、ウイルスが入る可能性があるので、パソコン並みのウイルスソフトのインストールが必要と言われていました。
今回確認すると、Iphoneはそこへインストールするアプリケーションはアップル社がチェックするので安心だが、ホームページをアクセスした時、感染するリスクがあると言う。そこでノートンのモバイルセキュリティをインストールする事にした。
ノートンのソフトは次の点を防ぐ、
①ワンクリックで高額な利用料を要求された場合ー脅しに恐れおかねを振り込んでしまう危険を防ぐ。
②フィッシングで本物そつくりの詐欺サイトへの誘導ーSNSの乗っ取り、ネットバンキングで不正しゆつきんの防止。
③不正ログイン、他人のアカウントにログインーサービス内の資産を盗まれたり、勝手に買い物をされたりを防ぐ。
④盗まれた個人情報が売買ー不正出金やカードの不正使用を防止する。
とある。実際に使ってみると「Wifiのチェックー工場等で使われ出した仮想ネットワーク(vpn)のチェック」「OS バージョンのチェック」「電話、メールアドレスのチェック」「口座、クレジットのチェック」等のチェックをしてくれる。これは頼もしい。
池上さんが聞くータンパク質ー5
◆細胞の定義である「境界、自己増殖、代謝」の内境界と自己増殖について取り上げてきました。細胞膜と言う境界やDNAが複製されて細胞分裂し、増殖する能力でしたが、代謝とはなんですか?
代謝とは細胞のなかで起こる化学反応や物質のやりとりの事。DNAを複製したり、細胞の外にあるブドウ糖を細胞内に、取り込んだりする事です。
この働きはタンパク質の働きで起こされます。タンパク質は細胞が生きていくための機能、つまり生命現象のすべてを司っています。
◆タンパク質は具体的に何をしていますか?
生命の中ではなんでもやっています。呼吸の場合、血液中で酸素を運ぶヘモグロビンはタンパク質です。
消化酵素では食べ物を細かく分解するアミラーゼ、脂肪を分解ふるリパーゼ、タンパク質を分解するペプシンなどは全てがタンパク質です。
タンパク質分子はナノメートル単位、10億分の1メートルの小さなものが集まって心臓も動かしている。人間の体を会社とすると、タンパク質はその社員みたいで、全体で2万5000種類あります。
◆生物の統一原理とは何ですか?
生命の設計図DNAと凡ゆる生命現象を担うタンパク質とはどうつながるのでしようか、ここでセントラルドグマ(生命の統一原理)が登場します。
DNAからタンパク質を作る時RNA と言う介在物質があると言う仮説が表れました。RNAはDNAに似た物質ですが、らせん状態では無く、一本の紐です。
これがDNAの一部を複写し、RNAを元にタンパク質が作られる。この仮説は正しいことが証明されています。このセントラルドグマは地球上の全ての生物に共通の仕組みです。
テレワークの準備ー4
テレワークを始めるとなると見直しを迫られるものがある。
①自宅のインターネット環境の整備だ。これまでメール程度であれば、スマートフォンでできたが、データのやり取りが増えるとスマートフォンだけでは難しい。
パソコンとインターネット設定が必要となる。私はOCNの光通信を使っている。できれば室内は無線LANを設定すると便利だ。
②パソコンは持っていたがカメラが付いて無かった事もある。最近のパソコンはカメラもマイクもスピーカーも内蔵されていますが、古いパソコンではこの機能が無い場合があります。
その場合はWEBカメラやマイク、スピーカーをパソコンに接続する必要があります。
③複数の装置ー快適にテレワークを行うには、小型のノートパソコンと、大画面のデスクトップを使うか、パソコンとスマートフォンを使うと準備作業と会議オンラインに参加とは分けたほうがスムーズに行えるようです。
またワークデスクも作業時に複数の装置や資料の一式を置けるデスクがあると便利です。
④ 集中力ー作業に集中できる様に、別室が有ればそこで行い、無ければ、家族の邪魔にならない空間を確保したい。照明は画面や資料がよく見える様に準備すること。
又家族の声やテレビの音が混じることがあるので、雑音が入らない様に注意する。
画面も背景に家族が映つたり、スケジュル表が映ったりしない様に注意すると同時に、服装も家庭ではついリラックスして寝巻で対応したりせず、こざっぱりした服装で対応した方が良い。つい立ち上がったらステテコ姿だとよろしく無いだろう。
テレワークのソフトー3
テレワークに使うソフトには①グーグルが行うサービスの「Gsuite」と②マイクロソフトが行う「Teams」と③ビデオコミュニケーションズの「Zoom 」の3種類が有名です。
テレワークにはまず自宅に光回線などが設置されて、インターネットに接続される必要があります。Wifi(無線LAN)があれば更に便利です。
周辺機器ではカメラが必要。パソコンに内蔵されてない場合はWebカメラを用意します。
マイクのスピーカーもパソコンに内蔵していますが、無い場合はイアホンやマイクがいります。
ZOOMはミーティング会議やイベントなどで広く使われている会議ツールです。
ZOOMでビデオ会議をするにはアプリのダウンロードとサービスへの登録はメールアドレスとパスワードが必要です。無料版ではミーティング時間が40分に制限されています。
ミーテイングの開始画面は
①新規ミーティングの開始、
②参加、
③スケジュール、
④画面の共有の四つのボタンがあるります。
又右上にギザギザの設定ボタンがあります。ここではミーティングの色々な条件、カメラをミートにする、自分の、ビデオを点滅させたり、名前を表示したりの設定ができます。
ZOOMではビデオ会議をしながら、チャットをしたり、狭い部屋でテレワークをする場合、後ろを通る子供や家族が映る事があるので、背景を画像に変え本人だけを写す機能も重宝されています。
但し会議のアドレスが分かれば誰でも簡単に参加出来る為、便利な一方、重要な打ち合わせや会議に使う時はセキュリティに注意する必要があります。
テレワーク時代ー2
テレワークでは①クラウドの利用ービジネスでは文書を作成したり変更したり等はこれまではメールでやり取りしたり、USBメモリーにファイルをコピーして渡したりしました。
テレワークでは自宅などからインターネット経由でネットワークを使わず、クラウドサービスを利用してファイルの共有や共同で編集することができます。
②チャットによるコミュニケーションーオフィスではお互いに連絡や指示をすぐ伝えられますが、テレワークではチャットツールを使って連絡や指示を伝えます。
チャットに書き込むと皆に伝える事が出来る、また以前の指示を見返す事ができますので、円滑なコミュニケーションができます。そのほな写真なども送る事ができます。
③社内の会議室に集まったり、取引先を訪ねて、打ち合わせをしたりもーオンライン会議やビデオチャットを使ってコミュニケーションができます。
パソコンやスマートフォンの内蔵カメラを使い、顔を合わせて話すだけでなくアプリの、画面を共有しながら、打ち合わせが可能です。
テレワークでは離れた場所から仕事ができますが、セキュリティも十分注意しておく必要があります。
カフェでパソコンの画面を覗かれたり、暗号化されてないWIFIに接続して、情報を見られたりするかもしれません。
文書のやり取りをする時でも、誰でもアクセスできる場所に保存してしまつたり、家族と共有のパソコンを使い、誤って情報の流出させるリスクもあります。
テレワーク時代ー1
新型コロナ感染症をきっかけに、三密を避ける(密閉、密集、密接)時代になり、テレビでもスタジオに来ずに、自宅からリモートで参加しています。このお陰でテレビもそれなりに面白く伝える事が出来、リモート機能がクローズアップしてきました。
遠隔の連絡方法は電話がありますが、最近はインターネットを使ったテレビ電話が普及しています。「スカイプ」が代表的です。
それ以外にスマートフォンで「フェイスタイム」や「ライン」でも可能です。
企業でもメールをWEBメールにしたり、業務をWeb業務に切り替えている所は自宅でテレワークがし易い環境となつています。
テレワークが今注目されているのは、非常時においても普段と変わらない業務が継続できるメリットです。
テレワークによって通勤や取引先への移動が少なくなり、時間も有効活用できます。場所に縛られないワークスタイルを採用する事により、新しい人材を確保できたり、新しい雇用を創出できます。
テレワークやテレビ会議はテレビ電話とは違い、参加者に資料を見せたり、参加者側からもレポートをみせたり、提出したりする機能がいります。
これまではメールやメッセージやラインでのやり取りがされましたが、この分野ではクラウド利用も進んでいます。
池上さんが聞くーウイルスとはー2
◆細胞が生きているとはどう言うことなのか。さらに細胞とは何なのか?
人間も昆虫も植物も凡ゆる生物に共通のものが細胞です。全ての生物は細胞からできています。
では細胞の特徴は①境界、②自己増殖、③代謝、の3つの定義があるようだ。
まず細胞膜で囲いを作って他から隔離します。そしてその袋の中で外から取り込んだ物質からエネルギーを生み出して、新しく物質を、作ったり、排出したりするなど化学反応を起こします。その一連の流れを代謝と呼びます。
◆ウイルスとは何か、ウイルスは生物なのか、物質なのかの疑問があります?
ウイルスは自分自身でエネルギーを作ったり増殖する事は出来ない。
入り込んだ先の細胞の力を借りて増殖する。だからウイルスは定義から見て生物ではありません。しかし細胞に潜り込んだ後の行動は生物のように見えます。
ウイルスの中には細菌(大腸菌や乳酸菌)よりもサイズやDNAの大きいものもあります。
逆に他の細胞に寄生しないと生きていけない細菌もあります。
肺炎の元になるマイコプラズマは大きさが0.0003ミリメートルで遺伝子が500程しかありません。人間の細胞は0.1ミリメートルで遺伝子は2万5千種類です。
極小の生物ですが、必要最小限の代謝しかできないので、入り込んだ先の細胞から材料を集めて生きていきます。日々研究や発見が進む分野だから余計に生命の定義も難しくなっています。
◆地球で最初に生まれた生命はどんなものだったのでしょうか?
最初は海の中で一個の細胞だけで活動する単細胞生物から始まったと考えられます。
実際に30億年前の地層からは単細胞生物の痕跡が見つかっています。いわゆる大腸菌のような単細胞生物が生きた時間は長かったと思われます。
◆最初の生物は宇宙から来たと言う説もありますが?
宇宙から来たかもしれませんが、細胞膜やDNAがどうしてできたか、実は何にも分かっていません。
細胞はどんなものかが分かってきましたので、細胞を作る取り組みが始まった所です。
化学合成でDNAを作って、自然界の細胞の中へ入れて自己増殖させる事かやっと可能になってきました。科学の分野で「合成生物学」と言います。
◆多細胞化が生まれたのはなぜですか?
それもわかりません。これまでは一般に見る生物を、研究材料にしてきましたが、最近は深海や低温、高温など極限状態の環境で生きている生命も多く発見されております。
数百年に一回しか細胞分裂をしない生物が発見されるかもしれません。そして一個の細胞だけで生きるには限界があります。
複数の細胞が集まって役割分担すれば複雑な機能を持てるようになり、色々な環境に対応し易かつたと思われます。
◆オスとメスがあるのはなぜですか?
多細胞生物が生まれた後さらにオスとメスが生まれたのはなぜか、それは多様性を作るためです。
人1人が生き延びると言うより、ヒトと言う生物種を、生き延びる確率を増やす為です。
同じ生物種でも一個体同士は少しずつ違うからオスとメスを作って遺伝子を混ぜることで違う組み合わせの生命ができるのです。
このような遺伝子の多様性を作る仕組みが出来たとき.生物の種類が爆発的に増え、色々な形態の生命が誕生しました、その一つがオスとメスであり、やがて植物や動物が誕生したと考えます。
池上さんがきく-生命の仕組ー1
新型コロナウイルスと言う難敵に直面し、ウイルスとは生命とはを考えてみる必要を感じていた所、池上彰さんが生命の専門家の、東京工業大学の岩崎博史、出口英樹先生に質問する解説本が出ました。大変わかりやすく面白いのでまとめてみました。
高校の教科書が変わりました。遺伝現象に関する話題が増えています。1953年にDNAの二重らせん構造が分かり、生物学は爆発的に発展し、劇的に変化しましたが、教科書の内容が古いままでしたので、2012年から新しい指導要領が実施され、生物の内容が一変しました。
これまでは色々な生物についての説明が多かったですが、「生命とは何か」と言う根本原理をベースに考える視点が加わりました。
池上彰さんが質問しました。
◆今の時代に生命科学がなぜ必要になるのですか?
1つは「生命とは何か」を理解する事は現代社会の基礎知識になります。生命科学は20世紀の半ばから爆発的に発展し、多くの現象が発見され、日常生活にも浸透してきました。もう一つは「自分は何か」を考えるためです。
◆「生命とは何か」「生きてるとは何か」言い換えれば生きていると死んでいるの違いは何かと言うことです?
一個の細胞からできている単細胞生物と複数の細胞が集まって出来ている多細胞とでは見方がかわります。
多細胞生物のような複雑な生物では生と死の境界は見方によって違います。細胞レベルで見るか、個体レベルで見るかの違いです。
人が生きている、死んでいるの議論の前に、一個の細胞が生きている、死んでいるの違いを考えた方が良さそうです。
コロナーハラリの世界連携ー13
今回のパンデミックはグローバリゼーションから起きたと言う人がいますが、それは違います。
パンデミックはグローバリゼーションが進む前から発生しています。中世には飛行機も大型クルーズ客船も無かったがペストが流行っています。
石器時代時代は無かったが、それ以後グループで生活する様になつてからは発生しています。我々は石器時代には戻れません。現実的な対応策は隔絶ではなく、協力と情報の共有です。
各国の医師が他国に協力する事はできる。どの国で広まっても人類の脅威と理解すべきです。中国や韓国が得た情報は今後効果的な方法を判断する上でヨーロッパや世界の参考になるだろう。
中国がロックダウンで失敗したのを公表しなければ、ヨーロッパも同じ過ちを犯すだろう。全世界の人々の情報共有が大切。WHOは情報を隠したとトランプ氏は言った。信頼するリーダーが居ない今どうやって助け合いをすべきか、今の最大の問題はリーダーシップのなさです。
2014年のエボラ出血熱、2008年の経済危機では世界的リーダーが機能した。アメリカがリードし、世界が従い最悪の事態を避けた。ここから4年で2つの事が起きました。
1つはアメリカがリーダーから退き、アメリカファーストの自国主義になりました。第二は世界の空気が変わり敵意や分裂がエスカレートしている。それが現在の危機への対応を難しくしている。
協力無しに感染症を阻止する事は困難で、経済的崩壊を食い止めるのは難しいでしょう。アメリカは今もリーダーを引き受けるつもりはないようです。
集団でリーダーシップを作る事が求められています、リーダーシップ不在の中で企業や市民でできますか、空白の一部は情報を共有して企業や市民で埋められましょう。
しかし一方この方法もあります。他国を助けようとする国が現れるかもしれない。地球環境の問題と似ています。これは戦争ではない。兵士同士が銃規で打ち合うのではありません。病院で働く看護師こそ英雄です。
重要なのは人のケアーをする事です。ウイルスはやっつけないといけないが、人同士が戦うのではありません。世界の人をケアし、ウイルスから守り、経済的苦境からも守る事が出来れば成功でしょう。
自国だけ守って他国が崩壊しても成功とは言えません。トランプ氏がWHOへの拠出を停止すると言った後、ハラリは100万ドル(1億1千万円)をWHOに寄付すると発言した。
それに対してなぜイスラエルに寄付しないかとの批判も出た。ハラリ氏は地元テルアビブの病気はコロナウイルスの遺伝情報を中国とドイツから受け取った。最良の治療法はイタリアやアメリカから教えてもらった。
もし世界から正しい情報を受け取れなければテルアビブの病院は無力になる。自力でワクチンを開発する事も不可能だ。
パンデミックの中で同期を救おうとしたら国際的な協力を選ぶほかない。長いサピエンスの歴史からこの世界的パンデミックの意味はなんだろう?、
このパンデミックは人類は乗り越えられるだろう。しかし結末の後自国優先や孤立主義や独裁を選び科学を信じなければ歴史的な大惨事でしょう。
多数が亡くなり経済は危機になり、政治は大混乱となる。一方でグローバルな連帯や民主的で責任ある態度、科学を信じる道を選べば死者や苦しむ人が出ても人類にとつては悪くない時期と思えるだろう。
人類はウイルスだけでなく、内側に潜む悪魔を打ち破ったのだ。憎悪や幻想忘却を克服し、真実を信頼して強く団結した種になれた時代と位置付けられるはずです。ウイルスを防ぐには協力と連帯しかありません。
コロナーハラリと情報組織ー12
イスラエルはテロとの戦いに活用していますが治安機関に監視技術の運用を容認していますが、それは憂慮すべきです。担っているのは治安機関だからです。
イスラエルはアラブ諸国やパレスチナとの戦いの中で世界有数のテロ対策技術を発達させて来た。今回テロ対策の技術を感染防止に役立たせている。
このシステムでは感染者や疑われる携帯電話の番号が保険省から警察に送られる。警察はその人の位置情報を遡り、過去の行動履歴を割り出す。さらにその人の近くにいた人を割り出し、接触者として特定する。
保険省が必要と判断すれば、警察は接触者を収容、隔離する事が出来る。管理命令に反した人は逮捕する。
ハラリは主張するー病気や流行に関する国民の感情を集める権限を治安機関に託してはいけません。その役割は独立した疫学専門グループが担うべきです。
様々な国で疫学と情報収集に特化した新しい組織を作るべきです。但し収集した情報を警察に見せるべきではありません。
独裁政治を作るために情報を使ってはいけません。健康の為だけに情報を収集するのなら皆はもっと協力的になるだろう。
世界には政府を恐れる少数民族が多くあります。イスラエルにいるパレスチナ人もそうです。パンデミックと戦うには100%の国民の協力が必要です。50%や60%では駄目です。
「プディング令」とは1948年の独立戦争の緊急時に国民の好きなプディングの材料の規制をする法律を作った。これが廃止されたのは60何も経つた2011年でした。
1948年に作られた規制の多くはまだ残っています。それは今後も続くでしょう。コロナ監視が受け入れられると危機が終わっても続くだろう。
国の指導者は危機が過ぎても緊急時に手に入れた権限を手放したがらない。
緊急には必要だが民主的バランスが必要で、特定の個人に大きい権限を与えてはいけません。これまで育んできた民主主義社会をどうしたら保っていけるか、
監視は必要だが、政府だけでなく一般市民にも力を与えるべきである。私自身や他の人の状態に関するデータを政府が密かに保管することは許されません。
私自身の健康管理のデータにアクセスする権利は与えられるべきです。自分の健康により良い判断を下す為です。そうしたら国のデータの信用度も増します。
データは透明で監視は双方向であるべきです。市民も情報を吟味し、科学に基づいた情報を信頼すること。そして科学的な指針を実行すべきです。
市民が科学的に行動すれば、政府は独裁的な手段をとる必要はなくなります。
新型コロナーハラリと生体情報ー11
体内の現象に関する情報を集める監視システムが導入されれば、政府や企業は私について、私自身より良く知る事になる。
今は監視によりオンラインでどんな記事を読むかが分かる。しかしどう反応したかは分からない。ところが今後その時の血圧、体温、心臓の鼓動を監視でき、どう感じたかがわかる様になるでしょう。
あなたがTVを見ている時に感情的反応を知るとすれば、市民が10年後生体情報収集のブレスレットを義務付けられたと考えてみて下さい。
指導者のスピーチに怒りを覚えたら直ぐに知られます。笑顔を浮かべ、拍手しても駄目です。極めて恐ろしい事になります。
その為のテクノロジーは存在します。政府は国民を監視したいのです。ロックダウンや隔離政策は国民の監視に向かうのです。
国民がスマホを持たない国でも指輪やブレスレットの着用が義務化されば、出かけた場所や体温が分かります。
AI搭載の自動車は運転者の嬉しい、悲しい、驚き、嫌悪などの感情を読み取り疲れた時は休息して下さいと忠告します。
テクノロジーによって収集される膨大なデータが悪用されたらどうなるか。2016年にトランプ氏が勝利したアメリカの大統領選挙に、相手候補を貶める個人情報が不正に利用された疑惑が有ります。
イギリスの政治コンサルタント企業のケンブリッジ、アナリテイカ社がFacebook から8700万人分の個人データを入手した。
手口に使われたのはFacebook 上で動くアプリー性格分析のテストーこれを使うと本人と本人の友達のデータにアクセスし、個人データを吸い上げる。
さらに一人一人について、移民政策や銃規制、安全保障などについて質問し、関心度を数値化、32のグループに分類し、各々に合わせて政治広告を流したと言う。
こうした技術はさらに進化し、パンデミックを機会に広がりを見せています。ケンブリッジ、アナリテイカ社の事件はもはや石器時代となっています。
彼等はFacebook を監視して友達がどこにいるかの情報だけでした。しかし24時間、体の中を監視して私を操縦する事が出来て、本音が分かってしまったらどうなるしょう。
新型コロナーハラリと監視ー10
今ウイルスによる生命の恐怖と経済的不安がありますが、コロナ後の世界には心配があります。
独裁国は迅速に行動出来、効率が良い、誰とも相談しないからです。間違いをしても認めず隠蔽する。メディアをコントロールして隠蔽する。
中国は感染拡大を封じ込める為、発生した日付を地図上に示すシステムを開発。
移動情報のビッグデータを使ってID番号を入力すると感染者と接触した可能性があるかどうかが分かるアプリを開発した。
そのデータは国民一人一人の移動記録です。感染者と同じ車両に乗ったり、飛行機の席で近くに乗ったりすると濃厚接触者と判断され、保険当局への連絡を求められる。
地下鉄やタクシーに乗っても一部地域ではQR コードを読み、個人情報の登録を求められる様になった。
この監視技術は中国以外韓国、台湾、シンガポールなどに広がろうとしている。
コロナウイルスは監視の歴史を変える分水嶺になり得ます。
①市民への監視システムに反対して来た民主国家でも今回のパンデミックから多くの国の、監視システムを導入する可能性があります。
そして非常事態が終わっても監視システムは継続されるだろう。導入は簡単だが、廃止は難しい。コロナ危機が去っても第2波が出現するからです。
②そして監視の質の変化が考えられる。これまでは政府や企業は主に人の行動や喋る言葉や文章、誰と接触するかなどを監視対象にしてきました。
つまり人の皮膚の外だつたのですが、今後は皮膚の下、体温、血圧など体の中に入り込もうとしている。ここに大変な危険がひそみます。
新型コロナとハラリの世界ー9
サピエンス全史を書いたイスラエルの歴史学者ユバァル、ノア、ハラリ氏にきいた緊急特集をまとめてみました。
新型コロナウイルスにより、一番の懸念はアフリカ、東南アジア、南米です。日本、アメリカ、ドイツは大丈夫だが、エクアドル、バングラデッシュ、は支援が無いと崩壊の可能性がある。
二つめの懸念はウイルスの突然変異です。一波が収まっても二波が来る。最初の波より強くなる事もある。
今回のパンデミックは世界を根底から変える壮大な社会的、経済的実験が行われるでしょう。
私は大学で一部オンライン授業を検討してきましたが、今回はすべてのコースをオンラインに移行しました。
これはコロナが収束しても元に戻らないでしょう。大学は地元の高い授業料の教授を雇うより、1/10の費用でオンラインでインドの教授を雇うだろう。そんな可能性があります。
雇用市場で労働者の弱体化が進むかも知れない。インターネットで働く人には組合も保護もありません。
今政府はウイルス対応で莫大なお金を払っていますが、政治家は経済、教育、国際ルールを根本的に変えるチャンスを握っています。
パンデミックの後に訪れる危機、それは民主主義に訪れる危機でもあります。
ヨーロッパでは都市封鎖と外出制限で政府は自由の制限への協力を求めています。
ハンガリーでは首相の権限が拡大され、議会の承認なしで、非常事態が無期限に延長出来るようになった。又感染防止の虚偽の情報を流すと最高5年の禁固刑がされる。
政府は新型コロナの機会に、これまでに無い権力を手に入れた。民主主義にとっては極めて危険である。いま感染への監視は必要だが、一部の人を援助するのではなく全ての国民を支援する為の監視が必要です。
AI時代の士業と人間力ー66(8)
短期的にはデータ分析や人工知能のスキルを身につける事は重要だが、長期的にはいずれはその部分は人工知能がやる様になるから、人間しか出来ない大局的判断を出来るか、人間対人間の仕事に特化した方がよいと言う事になる。
大局的判断とは従業員や顧客との関係、同業他社の状況、財政状態、資産や設備など様々な要素を組み合わせて複合的に勘案して判断することを言います。大局的な判断はサンプルの無い判断です。
又人間対人間の仕事とは人とのコミュニケーシヨン自体に価値や安心感、満足感を得る仕事や人がコミュニケーションをしなければ解決しない。
カウンセラーや接客業、営業職、教師、医師、看護師があてはまる。いずれも人間の感情を扱う仕事になります。これらの仕事は当面は機械で置き換えるのは難しいだろう。
創造性やリーダーシップ、チーム作り等の重要性は高まっている。これらは機械による自動化が最も難しく、ダイナミックな経済では最も需要の高いスキルだ。
士業が求められる仕事は結論では①人間性を求められる、信頼関係、安心感、リーダーシップ、哲学、道徳、人生体験などでユーザーを支える事。
②肉体が必要、完全に人間の身代わりのロボットは出来ていませんので、運搬や配送等の肉体を動かす仕事、
③法的権利がある仕事、責任を伴うとか、法的権利が発生する仕事は必要になります。
次章では弁護士、公認会計士、等の士業で自動化される可能性や自動化されない可能性を考察します。
新型コロナと冬場ー8
インフルエンザは冬場に流行する事が多い。果たしてインフルエンザは温度と関係があるのか、摂氏の温度は1気圧の状態で水の氷点を0度とし、沸点を100度とした。それを100等分したものを1度とした。
水銀温度計は水銀の熱膨張率を利用したものだが、水銀やアルコール等の膨張は熱の上昇と完全には比例しない。
30度での膨張率と70度での膨張率は同じでは無い、凡ゆる物質は原子や分子で出来ているが、たえず運動している。その運動は高温になると激しくなる。
温度は低下していくと、理論上分子や原子が完全に停止する状態になる。その温度を絶対温度と言う。
これより低い温度は存在しませんという温度がある。それはマイナス273.15です。なお温度の上限は無いので1万度や100万度がある。この測定としてはアルゴンやヘリュウムを使う。
しかし今インフルエンザとの関係では、温度のほか湿度が影響すると言う。湿度とは大気中に水蒸気の形で含まれる水の量を比率で表した数値で空気の湿り具合を言う。
同じ温度で湿度が上がるとウイルスが空中に滞在する比率は減っていく様です。
温度7度で湿度20%なら、ウイルスが6時間空中に滞在する比率は63%,湿度81%では35%にへる。温度32度では湿度を50%にするとウイルス滞在率0%になると言う。
温度が低く、湿度が低いとウイルスの生存率は高いので、気温が低く、空気が乾燥しているとインフルエンザが流行する。
インフルエンザに感染している人がくしゃみを1回すると200万個、咳でも10万個のウイルスを周囲に飛散する。
この時飛び散る飛沫は水分を含んで重い為、長時間空中を漂う事が出来ないが、湿度が低いと飛沫から水分が蒸発してウイルスだけになり、長時間空中に漂い空気感染するリスクを高める。
対策として加湿器を使って湿度を、50から60%にあげれば、インフルエンザの寿命が短くなり、感染リスクが下がるようだ。