認知症3-100歳時代-44

認知症は言い換えると「後天的な原因によって正常に発達していた知的能力が低下して、生活に支障が出ている状態」 を言う。日本人の5割が「アルツハイマー病」である。

アルツハイマー病は脳内の中枢神経にある特定の細胞が変化したり、消失する為に起こる神経変性疾患のひとつ、日本人の患者数は100万人、85歳以上の5人に一人で、女性のほうが多い。アルツハイマー病患者数の脳は進行する海馬の萎縮が目立ってくる。

脳の萎縮は誰の身にもおこることで、30代から少しずつのの萎縮がはじまります。脳の神経は140億個あり、健康な人でも1日に約10万個ずつ減少しています。でも個人差があり、なかなか減らない人も、どんどん減っていく人人もあり、さらに減る場所により

減ってもダメージを受けない人にもいます。

アルツハイマー病患者の脳を調べると、神経細胞と神経細胞の間に老人斑と呼ばれる茶色いシミが多くみられる。これはβアミロイドと言うタンパク質を主としたもので神経細胞に対して毒性を持つ。老人斑によって神経細胞が破壊され、脳の情報伝達が上手くいかなくなり、記憶障害が発生すると考えられていた。

しかし近年解明されたのは、βアミロイドが老人斑を作るより前に神経細胞のシナプスに攻撃をして、神経細胞の効率を下げる為記憶力障害がひきおこされると言うもので、βアミロイドが単体で情報伝達を妨害する事を突き止めたもので、未だ本格的な治療法が無いアルツハイマー病の新楽開発に繋がるとの期待がされている。
匂いと脳ー100歳時代ー45
認知症2-100歳時代ー43