グッドパイ地球の皆様!
樹木希林さんが2018/9/15に亡くなり、「グッドバイ地球の皆様!」と新聞にでました。75歳でした。このセリフは彼女が言ったものか、新聞が書いたものか定かではないが、彼女らしさを表現した死生観である。
これまでは富士フィイルムのコマーシャルで見た程度でしたが、死後発表された言葉には新鮮な言葉を発見しました。
◆おごらず、人と比べず面白がって平気に生きればいい。
◆幸せな出来事も単純に良い事ばかりではない。ガンになった人生とならない人生、単純にどちらが良いかは言えない。
◆家の施工の時、工事の人にミスをした時は暫くそのままにして、そのミスを眺めてどんな状況でミスをしたかを考える。ミスが面白い結果になり、そのまま残しておくこともある。
◆女優でも仕事の現場には一人で切符を買って、電車で行きなさい。そうやって世の中の仕組みも知らなければいけない。
◆物作りは片方で壊してる。
◆どこにも善と悪がある事を受け入れたら、逞しくなる。病が駄目で、健康が良いとするだけでは、つまらない人生になる。
◆仕事のために人生をやってる訳ではない。
◆大切なものは、着物でも洋服でもその命の果てるまで使い続ける。
◆「死ねば宇宙の塵芥。せめて美しく…」
彼女の日常生活や人生への考え方は進んでいるようである。それはどこから来ているかを考えると
①長年第一線の女優を続けた結果、常に色々な優秀な映画監督の人生観に日常触れてきたのが、考え方に深みを増したのだろう、
②美人女優に囲まれてふつうの顔で勝負するには相当の熟慮と覚悟が必要であった。
③晩年ガンに侵された事が、生きる事と死ぬことを深く考える結果となった。
鎌田医師との対談で、女優業をしているが、マネージャーがいないので、注文はファックスで受け、ギャラの交渉も自分一人でする。そして現場には自分で運転していく。このスタイルは死ぬまで続いた。
樹木 希林は、日本の女優。東京出身。 夫はロック歌手の内田裕也。間に娘・内田也哉子(本木雅弘夫人)がいる。夫の内田とは長く別居を続けていた。 父は薩摩琵琶奏者である。