計算速度が1京に達し2011年に世界1となったスーパーコンピュータ京の運用終了が先日決定しました。
民主党時代に「二位じゃ駄目?」と蓮舫議員が発言して有名になつたが、その後科学界の猛反発で予算凍結が解除された。
スーパーコンピュータとは大規模で超高速の大型コンピュータで中でも科学技術計算のために用いられる。通称スパコンと言います。
ハードウェアでは極端に多数のCPUコアーをのせるので、超大容量のメモリーがいり、超高速計算をするにはスイッチのおん、オフを繰り返すので、大量の熱がでるので、特別な冷却方法な必要である。
ソフトでは多数のCPUに対して計算するものを果断なく送り込む為の効率良い方式が採用された。
気象予測、分子動力学、天文学シュミレータ、最適化問題、金融数値解析、製品設計、製造方式等。
初期には科学技術計算で必要な浮動小数点数点演算が重視され、軍事用に使われた。
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DNAとサピエンス3ー17
これまで病気を引き起こすDNAばかり探してきたが、発想を転換して、病気を防ぐDNAをもっと探すべきではないかとの機運が増してきた。病気にならない理由を研究すべきと考え出した。
トレジャー(宝物)DNA探し がはじまった。
本来DNAとは細胞の中の1/100ミリの核のなかにある。
コーヒーを飲むと、97%の中からカフェイン分解を指示するDNAが動き出して、遺伝子に働きかけると遺伝子の中からカフェインを分解する働きのするDNAのコピーが出てくる。
このコピーは核の外に出て、物質製造機とぶつかり、製造機はその指示通りカフェイン分解物質を作り出す。
そこへカフェインが来ると飛び込んで分解していく。それが繰り返されて分解物質を大量に作り分解していく。
HIVにかかってもエイズを発症しない人がいる。かかる人とかからない人のDNAはどこが違うか、かからない人のトレジャー(宝)DNA探しが始まった。
DNAは全ての人が同様に持っているが、その各々にスイッチがあって、ガンにかからないDNAがあっても、そのスイッチがオンになっていないと、効かないらしいとわかってきた。
肥満や記憶力や音楽、持久力、寿命など全ての遺伝子にスイッチがあって、コントロール出来る可能性が浮かび上がってきた。
遺伝子には驚くべき精密でしなやかな仕組みがある。
RPAホワイトカラー49
作業の自動化ではExcel のマクロ処理のイメージがあるが、それとはどう違うか。当然ながらマクロ処理はexcel 内の処理に限定されるがRPAはオフィス系をはじめ、各種業務システムからフリーソフトまで、あらゆるソフトを対象にできる。
さらにWebプラウザを利用するアプリやクラウドサービスなどその殆どを自動化できる。
そしてRPA はExcelのマクロに比べてブラックボックス化しにくく、修正がしやすい。
事例では①受注データの登録、発券業務のデータ抽出、データ加工、オーダー登録、発券業務の自動化、
②入金データの清算作業、清算の番号をCSVで読み込み、販売額と入金額が合えば確定、合わなければリスト化
③電気使用契約変更手続きの自動化、変更情報と契約情報の照合、照合できたら実行自動実行、出来なかったら人が電話する。
④システム間連携の自動化、旭硝子から社名を変更したAGCはガラス、電子、化学品、セラミックの四部門で事業を展開している。
見た目-残酷な真実ー5
アメリカの心理学者が卒業アルバムを集めて、笑顔の度合いを点数化して、後年の結婚生活を予測した。その結果男女共に笑ってなかった人の離婚率は笑っている人の5倍に上った。
又最初の直感ー一瞬で人は判断出来るか、ーハーバード大学では外見から攻撃性を推測する事が出来ると言う。それは顔の幅と長さの比率だ。
顔幅の広いほど、男性ホルモンのテストステロンの数値が高い。高いほど競争を好み、野心的、冒険的で攻撃的な性格になる。もちろん平均的な男性のことだ。
テストステロンの濃度は遺伝的な違いもあるが、胎児の時の子宮内の環境から影響を受ける。女性は人差し指と薬指の長さは同じだが、男は薬指が長い事が多い。
子宮内では脳だけでなく、全身で男性と女性の違いができる。テストステロンが強いほど、男性の顔の幅が広くなり、攻撃的な性格が強くなる。
ハーデンステインさんは幅広の男性について、次の研究データを紹介してある。顔のはばひろの男性は①ライバルを蹴落とす為3倍嘘をつく、
②賞金を山分けする時公平に分配する事を嫌った。
③アメリカで発見された殺害された人の頭蓋骨を調べると、絞殺、刺殺、撲殺などで殺されたケースはほっそりした顔の男性が圧倒的に多かった。
アメリカでは様々な顔立ちのひとがいるが、横に広い鼻、厚い唇、黒い肌はアフリカ起源の顔と呼ぶ。
裁判では人種の違いによって、刑を変えないと言う意味では平等になつた。
所がアフリカ的でない被告の24%が死刑判決を受けているのに対して、アフリカ的顔の被告の58%が死刑判決が下されていた。
裁判官は容貌から内面を推し量る錯覚に囚われ、顔立ちが暴力的だと直感した被告に重い刑を科していた。
RPA事務自動化とAIー48
RPAは現場の作業のロボット化を補う意味で簡単ロボットと言われ、それには特別な言語を使わず、実際業務の手順を覚えさせて、自動化するのが一般的です。
事務員のAとBとCの3人の事務作業では各々の作業を機械に覚えさせて、Aを入力すると一瞬で、Aの作業をし、BやCを入力すると、各自が考えた方法でのグラフを正確に、一瞬で作成します。
RPAには三段階あるといわれます。
第1段階は定型業務を自動化する、
第2段階はRPAとAIの連携をする。
第3段階は高い知能を持つロボットが全てを自動化する。
つまり最初は手作業だけのロボットが次第に目を付け、脳を付け、耳や口をつけて自動化を広げるだろう。
事務の自動化を考えると、出来ればロボットにまず指が欲しい。指があればパソコンやスマートフォンの入力が素早く出来る。事務作業の入り口の自動化に役立つのではないだろうか。
RPAに適した業務は「購買業務での部材の注文処理」「経理部での請求書の処理」「人事部での社員の個人情報の管理」「交通費の経費処理」「夜間のネットからの受付処理」など。
これまでのシステムの導入にはIT技術の導入となり、IT部門を通して、ITの予算内で実施するので、IT部門の優先度が低いと実施されないケースが多かった。
一方RPAはパソコンやEXELのようなOFFICEを使ったひとには理解しやすい仕組みになっている。
但し上手にRPAを使いこなすにはマニュアルを読み込み、研修を受け、基本的な扱い方を、よく理解する事がポイントとなる。
110歳を考える-52
日本は長寿国と言われています。100歳以上が6万5000人いるそうです。しかもどんどん増えているようです。一方110歳以上の人は僅か146人しかいません。
この壁を追求されたのが、慶応義塾大学医学部の伊藤裕先生です。
日本人の平均寿命は環境の整備や保険制度などにより、順調に伸び、現在女性は87歳で世界2位、男性は81歳で世界3位です。
最近衝撃的な報告がされました。人間の寿命の限界が115歳ぐらいかもしれないという。
2016 年に発表された最長記録は女性でフランス人122歳、アメリカ人119歳、日本人117歳、
男性は日本人116歳、アメリカ人115歳、プエルトリコ人115歳で人間としての寿命は115歳あたりで、120歳前後が限界と思われる。
「平均寿命」とは命が尽きるまで、「健康寿命」とは五体満足で自立している、つまり頭、首、胸、手、足の5つが問題なく動くことです。「限界寿命」とは人間が最長に生きる限界、つまり115歳あたりを言う。
ファーウエイ端末-5Gー21
トランプ政権が打ち出した先端技術の5G に対する警戒心と米中覇権争いは激化しており、日本の消費者にも影響をもたらしつつある。
auとソフトバンクは5月22 日、中国のファーウエイ( 華為技術)の新型スマートフォンの販売延期を発表した。又ドコモも予約の受付を停止した。
トランプ政権が発表したファーウエイ製品への禁輸により、グーグルのサービスが受けられなくなる為だ。
ファーウエイの対象となった新型「P30」は広角レンズなどの3カメラやAIを投入し、性能が高い割に安いと見られる製品、auやソフトバンクから約4万円での販売を予定していた。
しかし禁輸措置でスマホに乗せる基本ソフト( アンドロイド)やアプリが使えなくなるおそれが出た為だ、
ファーウエイの日本事業にとって、端末の販売や5Gの基地局の設置についても痛手になりそうである。
世界で170の国で事業展開するファーウエイにとって、日本は重要市場と考えているが、国内のシェアは平成30年で7位から5位に上がっているが、今後のシェアに影響は避けられない。
ホーキングと宇宙宇宙ー20
宇宙を作るには3つの材料があれば良い。1つ目は物質、2つ目はエネルギー、3つ目は空間だ。
物質は質量を持ち、あらゆる所に存在し、塵、岩石、氷、液体やガスなど。エネルギーは太陽からエネルギーを感じる、
エネルギーは宇宙のあらゆる場所に染み渡り、宇宙をダイナミックに変化させ続けている。
宇宙には空間が広がっている。その広大さは並外れている。
これまでで最も卓越した科学者のアインシュタインはただならぬ事に気づいた。
宇宙を作るためにに必要な2つの要素の質量とエネルギーは本質的に同じものだと言う事である。
コインの裏と表のようなもので、質量は一種のエネルギーで、エネルギーは一種の質量というわけだ。
そうすると宇宙を作るためにはエネルギーと空間が必要となる。科学者が考え出した答えは、宇宙がビッグバンと呼ぶ出来事が起こった時、空間が出来たのだ。
ビッグバンの大きな謎は空間とエネルギーからなる壮大な宇宙が、いかにして、何も無いところから現れたかにある。
これを説明するには負のエネルギーが存在しなければならない。
たとえば男が丘を作るため、地面に穴を掘り、出来た土を盛り上げていく。
丘を作ると同時に穴も作っている。足し合わせるとゼロになる。これが基本的な考え方だ。
ビッグバンで正のエネルギーが生じた時、同じだけの負のエネルギーが生まれた。
RPA事務改革とAIー47
RPA-ロボティックス、プロセス、オートメーション、とは何か、
これまでホワイトカラーの機械化が遅れていると言われてきましたが、ここに焦点を当てて、合理化、自動化、省人化を目指す仕組みがRPAと言われるものです。
特に日本人は仕事と人生とが同じになるほど、仕事に没入し、研究し、質を上げる為に努力する特性を持ちます。
ある韓国人は日本人の仕事に対する姿勢は、正に修行僧のようだと言う。
日々仕事の向上のために精進を重ね、深く掘り下げていく、少しでも与えられた仕事の質を上げる事に専念しないと満足出来ない。
例えば3人の事務作業員に売上を説明するグラフを作って下さいと指示されると、各自は猛然と作業に突入し、誰よりも美しく、分かり易く、説得力があるグラフを作る事に全精力を傾ける。
その情熱は世界には無い独自の製品を生み出した元であるのだが、一方で3人の作業を標準化する時には大変困る問題となる。
日本のホワイトカラーの事務作業の効率化が遅れる大きい要素となって来ました。
一方世界の仕事は人工知能化への流れが加速化しています。
これまでは主に現場作業へのAI 化が話題になってきましたが、この流れは当然現場作業を指示したり受け取ったりする事務作業にも及んできます。
5G覇権争い-先端技術ー19
昨年カタールの首都ドーハで運転手がいない無人機が上空に浮かんだ。カタールの通信会社オーレドゥーが世界で初めて5G技術で「空飛ぶタクシー」の実験を成功させた。
機体は2人乗りで、地上から遠隔操作した。これには米国も加わり、2023年のサービス開始をめざす。
建築や土木業界でも危険作業を、5GGによって自動化しようとするニーズは強い。
日本の工場の作業に世界中の作業員が加わるかもしれない。地球上の昼間の地域の作業員が遠隔操作に加わり、工場を24時間フル操業させることも可能となる。
5Gを使えば数百台のロボットを無線で制御できる。膨大なケーブルが不要になり、受注に合わせて製造ラインを柔軟に変更させ、生産性を高める事が可能だ。
このような5Gによる製造業は第4次産業革命としてドイツ政府が 産官学の連携で主導する。日本にはまだ工場への5G の導入の動きは無い。
産業の主役は3Gでは携帯電話によるインターネット接続で日本が世界をリードした。
4G 時代のスマホ。使ったSNSや動画配信では米国のGAFA が世界を席巻している。
さて5Gではどんな企業がユーザーの支持を集め、主役となるかの覇権争いはすでに始まっています。
技術で「空飛ぶタクシー」の実験を成功させた。
機体は2人乗りで、地上から遠隔操作した。これには米国も加わり、2023年のサービス開始をめざす。
建築や土木業界でも危険作業を、5GGによって自動化しようとするニーズは強い。
日本の工場の作業に世界中の作業員が加わるかもしれない。地球上の昼間の地域の作業員が遠隔操作に加わり、工場を24時間フル操業させることも可能となる。
5Gを使えば数百台のロボットを無線で制御できる。膨大なケーブルが不要になり、受注に合わせて製造ラインを柔軟に変更させ、生産性を高める事が可能だ。
このような5Gによる製造業は第4次産業革命としてドイツ政府が 産官学の連携で主導する。日本にはまだ工場への5G の導入の動きは無い。
産業の主役は3Gでは携帯電話によるインターネット接続では日本が世界をリードした。
4G 時代のスマホ。使ったSNSや動画配信では米国のGAFA が世界を席巻している。
さて5Gではどんな企業がユーザーの支持を集め、主役となるかの覇権争いはすでに始まっている。
DNAとサピエンス2ー16
DNAの最近の研究は一段と進んでいるようである。中国のタンクンさんは人の血液からその人の顔を描く事を成功したそうだ。
タンクンさんはDNAの中の約2%の遺伝情報だけから顔を描く事は出来ない。これまで屑と言われた98%を占める情報を使えば顔を描くことが出来ると発表した。98%の遺伝情報には顔に関する情報が1万箇所あるという。
世界の研究者はにわかに色めきたった。私たちの健康や寿命に関する情報が、屑と言われてきた98%の部分に眠っているのではないか。
なかでも100 歳を超える人のDNAが注目されている。109歳の男性で歩いて、喋って、タバコをのんで、運転もするし、大変元気な人がいる。108歳のある女性は運動もせず、毎日酒を飲むがどこも悪くない。
この発表で世界の科学者は一斉に98%の屑の解明をはじめた。
タバコから肺を守るDNA,ガンを殺すもの、アルツハイマー病を抑え込む、アレルギーを防ぐもの、98%のDNAは病気を治す薬の様な働きを持っている。
今後老化を遅らせるとか、若返りDNAが見つかるのではないかと期待が高まっている。
98%は遺伝子をコントロールする役割ではないかと考えられている。
フェイスブック-仮想リブラー58
世界でラブラが普及すれば、ドルやユーロ、円の使用量が減り、通貨体制の脅威になるため、国際通貨基金(IMF)はリブラなどの仮想通貨が金融政策に影響があると指摘した。
7/17にパリで開催された世界7ケ國の財務相会議でも、日本の黒田総裁は国際的な協調が必要と語った。
リブラは金融政策への影響の他にマネーロンダリングや資金洗浄、サイバー攻撃やテロへの資金援助も懸念される。
フェイスブックのザッカーバーグ氏は世界には銀行口座を持たない人が多くあるが、こうした仕組みにすれば金融サービスを安く利用できると語った。又フェイスブックの広告収入にも寄与しそうである。
仮想通貨のビットコインは発展途上でもあり、システムの安定度合いで、価格が変動するので投機の対象となっているが、通貨になりにくい。
リブラはこの欠点を補う為、フェイスブックやクレジットなどの30社からなら非営利組織を作り、裏付資産を作り、価格が下がると買い取って裏付資産に加算し、上がると資産から放出して価格を戻すなどの価格安定化に仕組みを考えている。
私供フェイスブックを時々使う側から言うと、フェイスブックは交友を促進するメリットがあるが、登録した情報や個人情報はフェイスブックのものになると言う、これは甚だ不公平である。流出事件があればなお問題である。
今後は個人情報は個人の権利として守る必要があるのと、写真や文章の登録に対しての対価やいいねを押した人への金銭的謝礼を考えても良いのではないかと考える。
このリブラがその方向を目指しているなら、我々フェイスブックブックファンには朗報となるだろう。
DNAとサピエンスサピエンスー15
これまで人類は外部世界の改良に挑戦し続けて来ましたが、次に向かうのは人間内部の改良だろうとハラリは言う。
内部の改良には2種類あり、1つはIC を腕に埋め込んだり、脳をインターネットに繋ぐなどの方向と、もう一つは生命の設計図DNAの研究と応用だろう。
1953年に生命の設計図と言われるDNA 2重螺旋構造の発見から50年経つた2003年にヒトゲノム(人のDNA)の全配列の解読が完了した。
そのプロジェクトは1990年に米国エネルギー省と厚生省により、30億ドルの予算でスタートしていた。
2003年に発表された完成版は99.99%の正確さで全遺伝子の99%の配列が分かった。このデータは全て公開して、研究者が利用できるようになった。
その結果人間のDNAは30 億のDNAがある事が分かった。
人間は60兆の細胞からなっており、その各々の細胞の中にDNAがある。
DNAは30億個あり、その内2万5000個の遺伝情報がある。
ところが遺伝情報は飛び飛びにあり、途中には意味の分からない記号が延々とあるので、屑情報と言われていた。
フェイスブック-リブラ-57
アメリカの交流サイトで、世界27億人が利用しているフェースブックが「リブラ」と言う仮想通貨構想を発表した。
スイスに運営団体を置き、取引データの改竄が難しい「ブロックチェーン」を活用し、銀行を介さないお金の取引を目指す。
世界で口座を持たない17億人に金融サービスを提供し、新しい顧客の開拓と広告だけに頼る収益構造の改善につなぐ狙いだ。
一方フェースブックは昨年8700万人の利用者データの他の企業への流出事件で不信を招いており、米議会では厳しい反応が続いた。
米連邦準備理事会は「利点もあるがリスクもある」との見解を出した。
GAFAの中でも、アマゾンは金融分野への進出を虎視眈々と狙っているが、フェースブックが本命と言われる。
リブラはビットコインのように大きい価格変動を防ぐ為、スイスに置く「リブラ協会」にリブラの発行量と同等の資産を確保し、変動の少ない米ドルと「定比率」で交換できるスマホのアプリを使い、交換できる仕組みにし、安定した交換手段とする方針だ。
不正アクセスで奪われた場合は被害を補償し、プライバシー保護の為に、利用者のデータは広告のための利用はしない事や、ビットコインでの「マイニング」は採用しない事などを決めている。
しかしまだまだ詳細がはっきりしていないとの指摘がされているため、規制当局からゴーサインが出るには時間が必要と思われる。
仮想通貨は大阪市で開かれるG20(20カ國首脳会議)でも、話題にあがり議論される見通しだ。
但し利用者が多いフェースブックが行う場合、購入者の本人確認もされず、匿名性が高い為、テロ資金やマネーロンダリングの犯罪への利用リスクも考えられる。
日本では資金決済法で仮想通貨は「円やドル等の通貨建資産は除く」としている為、ドルと一定交換比率とするリブラは仮想通貨に該当しない可能性もある。
ただしこれが大量に流通すると、各国の金融政策にも影響しかねない為、警戒感も広まっている。
5G- 中国の先端技術ー18
中国の北京で今年3月に3千キロ離れた海南島のパーキンソン病の患者を映す画像やデータをにらみながら手術機器を遠隔操作をして、3時間かかり執刀し、成功したとの新聞報道がありました。
中国初の5Gによる遠隔手術は通信事業者のチャイナ、モバイルと通信大手のファーウェイの協力で行われた。
手術は大脳中心部の視床下部を刺激する為に電極を正確に埋め込む高度な技術が必要だ。
毛髪や細かな皺を鮮明に映す4Kの高解像度の像を送るには4Gの通信では遅延が生じ手術でミスを招きかねないが、5Gでは遅延が1千分の1秒以内なので、遠隔地の機器をリアルタイムで操作できる。
これで遠隔地の患者に対して、遠隔診断だけでなく、遠隔手術が可能となつた。
5G は100 万台の通信機器を同時接続出来る。
5Gでは人間が一切関与しない自動運転も当たり前になる。
5G時代にはオフィスで働く概念が無くなるかもしれない。仮想空間技術により立体映像でやり取りするだろう。
声をかければ自宅のリビングに仮想のオフィスと同僚の立体映像が映し出され、会話ができるようになる。
NTTドコモはゴーグルを使い、仮想空間で、分身(アバタ)を使って会議に参加する実験をしている。
5Gは生活や仕事、医療、娯楽を一気に新しくする可能性を持っています。
ブラックホール-最先端技術-17
最も難しいのは時間の調整のようだ。地球は球体なので.ブラックホールの映像が届くのにわずかなズレが生じる。
しかも地球は自転しているので、望遠鏡の位置は常に変化している。変動する時間のズレを調整しながらネットワークを連動させる。
従ってそれには、正確な時計が必要となる。1000万年で誤差が1秒と言う超正確な原子時計を使う。
観測初日は天気も良く、順調な滑り出しだつたが、2日目はメキシコで機械のトラブルがあり、3日目はメキシコとチリの映像が消えてしまったなど問題が起こった。
一週間の観測を終わり、全データはアメリカとドイツに集められ、五ヶ月をかけて、高精度のコンピュータでデータ同士を結合する作業が始まった。
ところがスペインのデータのズレが発見された。2017年10月10日にケンブリッジにメンバーが集合し、4日間議論した。
議論の内容はブラックホールを描くにはデータが足りない。不完全なデータからどうやって正しいブラックホールの映像を描くかだった。
8台を使ってもデータが足りない事が分かった。そこで日本の本間チームは「スパースモデリング」手法を提案しました。
5G-中国の三丹技術ー18
ブラックホールー先端の舞台裏ー16
ブラックホール-先端の舞台裏ー16
2019年4月10日に世界6ケ國で同時会見がされ、M87のブラックホールの撮影に成功した事が発表された。
M87は乙女座にある楕円銀河で太陽の65億倍の質量を持つブラックホールがあり地球から5500万光年の距離にある。
M87は半径200億キロで太陽系の最も外側の海王星の距離の4倍に当たり、太陽系全体程の大きさになる。
ちなみに我々の住む太陽系が属する天の川銀河の直径は10万光年(正確には10万5700光年)ですので、いかに遠くにあるかが感じられる。
又ジェットと言う超高エネルギーの噴出ガスが、見え、ウルトラマンの故郷とされている。
今回そのM87のブラックホールに焦点が当てられた。勿論これまではアインシュタインの理論ではあるとされたが、見た人は居ない。
2017年に世界中の200人の科学者が、チームを組み、ブラックホールの撮影に挑戦した。今回MHKのスペツシャルでその舞台裏に迫った。
アメリカのマサチューセッツ工科大のシェップ、ドールマン教授は10年前からブラックホールの撮影を考えた。
ブラックホールは遠くて、大変小さいので、この撮影は普通の望遠鏡では映らない、月に置かれたオレンジを映し出す様なものと言う。
そこで地球上の世界の望遠鏡を連携したら、地球程大きな望遠鏡になるのではないかとの、とんでもない案を考え出した。
つまりチリ(2個の望遠鏡),メキシコ、アメリカ、ハワイ(2個),スペイン、南極の世界6ケ國、8だあの望遠鏡をネットワークでつなぎ、同時に映す映す「 イベント、ホライズンテレスコープ」のプロジェクトを立ち上げた。
今回は銀河系の中心とM87の二ヶ所を観測する。2017年4月5日、8台の望遠鏡が一週間かけて、同じブラックホールを観測することになった。
三十年後ーチップの今後ー5
チップを小型化してもかつてのような高速や省電に繋がらなくなつている。むしろコストがアップしてきた。シリコンバレーではムーアの法則は終焉に近いのが定説になつている。
インテルでは2020年初頭には5ナノメートル幅で、配置したチップを完成する事ができるかもしれないが、それ以上の微細化は無理だろうと述べている。
50年にわたり進歩を進めた要素のひとつが終わる。
しかしコンピュータには微細化以外にも性能を高める手段はあり、ムーアの法則がコンピュータ革命の終焉を意味するのではない。
ただし今後数十年の革命は過去のものとは違ったものになるだろう。
勿論コンピュータの高性能化が未来を考える時の大前提になつている。未来予測の多くはそれを前提にしているのに間違いは無い。
今後の方向の1つはソフトウエアーの質の向上だ。
これまではソフトウエアーを見直すより、ハードウエアーの高速化を待っていれば良かったが、ハードウエアーの変更が無ければ、プログラマーはソフトの改善に時間を割けることができる。
もう一つの選択肢は汎用的なチップから、専門性の高いチップを設計する事だ。
例えばファイルの解凍、暗号化のための計算、3Dグラフィックの様な特定用途向けの仕事を高速化する為の特殊回路を備えたチップの開発が必要となつてくるだろう。
三十年後-ィンテルの奇跡ー4
無名だったインテル社が1971年に世界初のマイクロプロセッサーを発表した。そのチップには幅1万ナノメートル(1センチの10億分の分の1)、つまり赤血球程の大きさのトランジスターを2300個組み込んだ。
2015年には新しく発表したマイクロチップ「スカイレイク」は15から20億個のトランジスターが組み込まれた。
14ナノメートル幅で配置されたトランジスターは可視光線の波長より小さくて見えない。
マイクロプロセッサーの猛烈な進歩は1965年にインテル創業者の一人であるゴードン、ムーアが発見した法則に従っている。
ムーアは「集積回路に搭載できる部品の数は毎年倍に増える」と指摘した。
その後倍増のペースは2年に一度と修正されたが、「ムーアの法則」はコンピュータ産業の進歩のペースを決めてきた。
世界はムーアの法則により、自動車からスマートフォンまで、あらゆるものにチップが埋め込まれた世界の実現の原動力となつた。
とはいえ、成長は限界に近づいている。半導体のチップの微細化は徐々に困難になつている。
トランジスタの回路が原子数10個分の大きさになつた今、さらなる微細化の余地は無くなりつつある。
1971年に始まったムーアの法則は2016年にの45年間に22回の倍増を実現した。
ムーアの法則を後押ししたのは、IBMの技術者であつたロバート、デナードの「デナード則」だ。
デナード則とは小さなチップ程、間の距離が近いので、高速、省電を実現し、製造コストは低くなると言うものだ。しかしこの法則も効力を持たなくなつている。
先進の金融國では-56
銀行そのものが少ないのはアフリカだ。ケニアでは携帯電話での送金システム「エムパサ」がある。預金は電子マネーで保管でき、買い物や公共料金の支払いにも使える。
中国ではアリババの「アリペイ」は昨年6月、かそうつうのブロックチェーンを利用した海外送金サービスを始めた。
銀行のサービスはITにとってかわられ、銀行は少し安心な金庫である口座を保管するだけの存在になるのではないかと言う人もいる。
金融の中心街のイギリスでは3年で2千以上の支店が閉鎖された。ロンドンのシテイ地区は高層ビルが並ぶ国際金融拠点であつたが、今はゴーストタウン化している。
今年は月300台のペースでATMが撤去されている。スマートフォンで送金するアトム銀行やモンゾ銀行が誕生している。
今各国民の模範となっているのは2009年に大改革を行い、徹底的なデジタル化にを進めたシンガポール開発銀行(DBS)だ。銀行員を2/5にし、2年間で230万のオンライン取引の顧客を確保している。
アメリカのウオール街の金融大手ーJPモルガン、ゴールドマンサックス等は近年銀行には行かずスマホアプリやオンラインサービスを導入している。
一方で国内では反対の動きもある。ペンシルバニア州フィラデルフィアは口座を持たない低所得層やキャッシュレスに不慣れな高齢者を守るため現金取引を義務化した。
キャッシュレスが猛烈に進む中、効率化とIT弱者保護とのバランスをどう保つかの課題が出ている。ただしこの動きは米国以外には広がっていないのが実情だ。