植物状態になった場合があるが、人は大脳皮質と視床が機能を失うと、意識が保たれなく、昏睡状態になります。植物状態では、呼吸など生命維持に必要な脳幹が機能しています。
植物状態とは目を開いていても意思疎通が出来ない、排泄をコントロール出来ない状態を言う。しかし死の三要素は無く、意識が戻ることもありま
す。
閉じ込め症候群とは全身が麻痺したりで意思を伝えられなくなった場合では、一見植物状態と見分けがつきませんが、脳への血管が詰まり脳幹の一部(橋)が痛むことが主でおこる、
しかし意識はあり、周囲の様子を目や耳で把握出来、まばたきや眼球を動かして、意思を伝えることが出来る。その点が健康な人に近いと言える。
生物の生死には細胞の生死が関係してきます。人間は一日に3000億から4000億個の細胞が死んでいる、そして同数の細胞が生まれている。
又人の細胞は死んで生まれ変わる細胞と、一生変わらず働き続ける細胞がある。脳の神経細胞や心臓の心筋細胞は死ぬまで働き続ける。その他の細胞は50回から60回分裂をする、
細胞分裂の寿命は回数で決まると言う。この細胞分裂の回数を決めるのがDNAの末端にあるテロメアです。テロメアとは細胞分裂時にDNA に傷をつけガン化しない様に保護する為に細胞の両端に5000から20000個の塩基が付いているが、分裂のたびに減少していき、5000個程度になると分裂しなくなり、老化の原因となります。
ここで不思議なことが分かりました、それはガン細胞はいくらでも分裂して、病気を起こすのですが、その時テロメラーゼと言う酵素があり、それはテロメアを増やす働きがあり、つまり細胞を不死化する働きがある事が分かったのです。
ホモ・生命と遺伝子ー11
ホモ・死とはー9