死とは何かー1

20世紀まで人類はあらゆる工夫の結果、科学技術が発達しました。しかしただ1つ考える事も追求する事も避けて来た事があります。
それは死についてであります。サピエンスを著したハラリは全てをやり尽くした人類は21世紀には最後に残された死について真正面から考えるだろうと予測していますが、最近週刊誌で初めて死を取り上げた。


医師が胸に手を当て心音停止と呼吸音停止を確認し、ペンライトで瞳孔に光を当て、大きさが変わらないーこの時医師は時計に目をやりながら「ご臨終です」と宣言する。

この時あなたは物理的に死んだ事になる。これは週刊誌独特の実に分かり易い死の表現である。

つまり人間は心臓が止まりー血液が流れなくなり、呼吸が止まりー酸素が供給されなくなり、脳が停止するー全身を制御する脳が活動を停止すると死に至るのである。

その日は確実に訪れる。但しそれは何時なのか、その時あなたはどんな気持ちになるのか、そして死後あなたはどうなるのか、死とは一体何なのか、それに対する答えは無い。

死の謎は人を不安と恐怖に陥れる。仏教では生まれ変わる輪廻転生を説く。キリスト教は信じれば天国に行くと説く、

死を恐れるのは①苦しむのではないかと言う死へのプロセスの謎、②死後あの世はあるのか、ないのかの疑問、③残された家族との別れである。

武士の本懐は死ー2