長年低迷を続けて来た大阪に、光が見えて来たのではないか、①うめきたの開発、②人工島「夢洲」に誘致を目指す万博と統合リゾート(IR)、③実現が見えて来た大阪都構想。④新今宮に星野リゾート。
大阪北の大阪駅北側に広がる再開発地域「うめきた」は2024年を目指して工事が進んでいる。三菱地所が中心に都市公園、オフィスやホテル、商業施設を設け、新産業の創出を目指す。
開発のコンセプトは「希望の杜ーOsaka “Midori”LIFE2070の創造」をかかげる。みどりと融合した生命力溢れる都市空間をつくり、ひらめきや創造につながる多様で寛容な場ずくりを目指すとしている。
エリアは「北街区」「都市公園」「南街区」にわかれ、北街区にはイノベーション施設やホテル、分譲住宅、都市公園には水辺の空間やミュージアム、野外劇場、南街区はイノベーション設備やホテルを配置する計画だ。
再開発に合わせJR西日本は「うめきた地下駅」の23 年春の開業を予定している。これは新路線の「なにわ筋線」だ。なにわ筋線は「うめきた地下駅」とJR難波駅、南海本線の新今宮駅を結ぶ。
jR西日本はなにわ筋線の完成で関西空港やjr新大阪駅へのアクセスの向上や大阪の南北都市軸の強化を図るとしている。
JR西日本は大阪駅西側に新たな改札口の設置し、オフィスや商業エリアを備えた新駅ビルを2021年工事着手し、23年春の開業を目指す。そしてうめきた地下駅やうめきた2期開発計画と連携する。
新駅ビルは地上23階、地下1階で9〜23階まではオフィスゾーンとなる。大阪環状線のホームは西側に広げて延長する。
又日本郵便やJTBと共同で、旧大阪中央郵便局跡地を含む大阪駅西地区の再開発で大型複合ビルも建設する予定だ。
「社会について」カテゴリーアーカイブ
2020年ー予測ー3
3. 5Gへの期待と恐れ。私たちの生活を一変させる5Gの商用化サービスは今春から始まる。
5G対応スマホが出来ると主力のコンテンツが現実と仮想を合体して見せるVR (仮想現実ー現実に無いモノを体験)やAR (拡張現実ー現実に空想のものを重ねて体験)だ。
全国に5G が広がるのは3年後になるので当初は限られた場所でおこなわれる。
- 5G は2020年春、日本でもスタートするが、現実データを集めてサイバー空間で再現する 「デジタルツイン」の実現で日本が先進を示せるか期待される。
- 刻一刻変わる交通状況をリアルタイムでサイバー空間に反映する。
これは5Gではタイムラグが無く、多数のセンサーを、同時接続出来るので可能である。
5Gは4G〜5Gに置き換えていく為3年以上かかると予測すれば、その間に利用の仕方で世界をリードするチャンスは残されている。
政府はハイテク機器を国内企業が導入する時、税制上の優遇で、日本製品を認定する新法を制定する方針をきめた。
同時にファーウエイ等5Gやドローンの中国企業を締め出す狙いがある。
②2020年の春にNTTドコモ、KDDI、ソフトバンク3社が5G サービスを開始する。6月には楽天も参加する。
5G の速度は4G の100倍だから映画のダウンロードは現在の5分から3秒になる。多数同時接続が可能なので、車や家電、ロボット等がネットにつながるIOT(internet of thing)の普及が加速しそうだ。
総務省は日本全国を4500区画に分け、5年以内に50%の基地局を設置する事を求めた。NTTとKDDIは90%達成する予定だ。
米国、中国、韓国は19年に一部サービスを開始、20年以降は英、仏等世界規模で5G サービスが本格化する予定だ。
③一般にスマホを使っているものには、速度は4Gで特に支障はない、5Gの役割は別にあると言う。
1つは工場の製造システムに5G が使われると、これまで有線で繋がれていたラインは無線になり、変更がやり易くなる。
もう1つは国の戦略に関係する。5Gは1秒間に10Gbiteのデータを抜き取る事が出来ると言うから、中国政府が個人のスマホからデータを抜き取り監視社会を達成するには大変有効になり。
但し中国が更に世界を監視する為ファーウエイ製品を世界に広めるとなると、大変な警戒感が起きて、米中貿易戦争にまで発展している。つまり国の覇権争いの道具になっている。
4.日本の対応策1.5Gへの対応:日本は3Gの時世界のトップに立ったが、国際化に失敗したので5Gでは世界の利用方法を見定めて、スタートは遅いが最終的にはトップを狙う戦略。
更にNTTはネットワークから端末まですべて「光」を使い次々世代「6G」を目指す。
2.量子コンピュータ:人工知能や5Gで後れをとった日本はミクロの世界を支配する量子の技術を使ったコンピュータは今のスーパーコンピュータが1万年かかる計算を3分でできるという。政府は量子技術の開発に今年を「量子技術元年」として世界と戦う体制を整えようとしている。
2020年の予測-2
2.GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)の解体論。これまで「イノベーションの神」と称えられた企業に解体論が出た事にショックをうけた。今GAFAは解体すべきと考える人がいます。
2019年は米国内で議論が活発化している。20年以降本当に分割されるのか。巨大企業が市場を独占するとその他の中小企業は生きて行けなくなり、イノベーションの発生を阻害する。4社を打ち負かす存在は無いが、自らが解体する可能性がある。
①はアマゾンはAWS (アマゾン、ウェブ、サービス)のクラウ ド部門が最も収益が高く、他部門の赤字を補っている。しかし投資家はクラウド事業に投資したいと思うが、特定の企業の傘下にある為投資し難いと考える。AWSが独立するともっと多くの資金が集まり、成長すると考える。
②は政治家などからの攻撃をかわすことになる。反トラスト法で捜査が入ると、とことん調べられるくらいなら、前もって自ら解体して批判をかわした方が良い。1社として活動するより、2社として活動するほうが成長し株価も上がると予測する。
- 中国のBATH(バイドウ、アリババ、テンセント、ファーウエイ)は世界が注目しているが、彼らはGAFAを超えるのか。GAFA の解体が中国の力を増大するとの声もあります。
それに対して米国のニューヨーク大学のスコット、ギヤロウエイ氏は中国の企業がライバルになる可能性はありますが、それでGAFAの力が弱まるとは考え難いと言う。
GAFAの敵はお互いとなるだろう。アマゾンとアップルの戦いはさらに激化するだろう。4社はこれまで棲み分けられてきたが、今後4社が成長しようとすると同じ領域に行くことになり、激突すると考える。
米国は「イノベーションの神」と特別視した結果、彼らの力は大きくなりすぎて、米国の民主主義を脅かす存在にまでなりました。日本はこうした米国の体験を教訓として、ほしいと言う。
2020年の予測ー3
2020年の予測ー1
ブログ一覧4(2020年~)
ブログ一覧4(2020/1/1~)
577.易と人生ー8
576.易と人生ー7
575.易と人生ー6
574.易と人生ー5
573.易と人生ー4
572.易と人生ー3
571.易と人生ー2
570.易と人生ー1
569コロナ後ー5
568.コロナ後ー4
567.コロナ後ー3
566.コロナ後ー2
565.コロナ後ー1
564.池上さんが聞くーDNA & RNA-7
563.AIとコロナと入力の自動化ー14(6)
562.100歳時代と過去未来ー70
561.100歳時代と時計ー69
560.100歳時代と時間ー68
559.AIとコロナとドンー14(5)
558.AIとコロナと将棋ー14(4)
557.AIとコロナとサーズー14-3
556.AIとコロナとヘルスマップー14-2
555.AIとコロナー14-1
554.東証システムの故障ー33
553.池上さんが聞くー遺伝子の化粧ー6
552.テレワークのメリット、デメリットー8
551.これからのテレワークー7
550.テレワークーGとTー6
549.テレワークとクラウドー5
548.IphoneSEに変更しましたー64
547.池上さんが聞くータンパク質-5
546.池上さんが聞くーIPS細胞ー4
545.池上さんが聞く遺伝子ー3
544.テレワークとカラオケー5(4)
543.テレワークとカラオケー5(3)
542.テレワークとカラオケー5(2)
541.テレワークとカラオケー5
540.テレワークの準備ー4
539.テレワークのソフトー3
538.テレワーク時代ー2
537.テレワーク時代ー1(20200616)
536.池上さんが聞くーウイルスとはー2
535.池上さんが聞く生命の仕組みー1
534.100歳時代の慧海と心身培養ー67
533.100歳時代の慧海と漢方医書ー66
532.コロナーハラリの世界連携ー13
531.コロナーハラリと情報組織ー12
530.新型コロナーハラリと生体情報-11
529.新型コロナーハラリと監視ー10
528.新型コロナとハラリの世界ー9
527.100歳時代と慧海の薬草ー65
526.AI時代の士業と人間力ー66(8)
525.100歳時代と慧海の長生法ー64
524.100歳時代と川口慧海ー63
523.新型コロナと冬場ー8
522.新型コロナと風邪ー7
521.AI時代の士業の直接的影響―66(7)
520.AI時代の士業の間接的影響-66(6)
519.人生50年X2と雑談力ー62
518.新型コロナウイルスと感染症ー6
517.新型コロナウイルスと病気に勝つー5
516.新型コロナウイルスと免疫力ー4
515.AI時代の士業と具体的失業ー66(5)
514.AI時代の士業と人工知能ー66(4)
513.新型コロナウイルスー3
512.新型コロナウイルスー2
511.新型コロナウイルスー1
510.AI時代の士業とIT-66(3)
509.AI時代の士業の環境ー67(2)
508.AI時代の士業の戦略ー66(1)
507.人生50年X2,頑張り過ぎー61
506.人生50年X2,心の荷物ー60
505.人生50年X2,男性の場合ー59
504.人生50X2ー男性の運命ー58
503.AI-2回目の小学校先生ー65
502.ファーウエイー3
501.珍問、疑問ー3
500.珍問、疑問ー2
499.珍問・疑問ー1
498.大阪の春ー5
497.インテリジェンスー3
496.ファーウエイー2
495.ファーウエイー1
494.インテリジェンスー2
493.インテリジェンスー1
492.大阪の春ー4
491.大阪の春ー3
490.大阪の春ー2
489.大阪の春ー1
488.2020年予測ー3
487.2020年予測ー2
486.2020年予測ー1
ブログ一覧3(2018/8/10~2019/12/31)
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2020年予測-1
概要:世界は大きな文明の変動に直面している。
世界は理性による理念なのか民族対立なのか、宗教対立か、力ずくの野心なのか、地球環境の変動なのか、わかりやすく説得出来る思想も哲学も受け付け無いほど混沌としている。
今年は東京五輪や5Gサービスの開始、米中対立や米国の大統領選挙の行方等の大きい問題が予測される。日本では長期政権を実現した阿部首相の舵取りが今後も続くかも気になる。
1.人工知能の今後昨年あらゆる分野にすさまじく進んだ人工知能(AI)は今年は更に進化すると予測されます。そして上手く進む企業と進まない企業が出てきます
1 上手く進む企業:AIはデータの質と量如何で決まります。成功するには最初の計画段階が大切となります。「目的」を明確に決め、それに見合った「基礎データ」の収集と蓄積ができる事。
2.上手く進まない企業:「目的が多すぎる」またはあいまいで「基礎データが大さっぱ」または時間がかかる事と言われています。
3 現在成功している分野を列記します。1) 天気予測ー3年分の雨雲を集めAI分析することにより、台風の予測による雨の予測を10分毎に天気予測をすることにより、鹿児島では正確に行動して命が助かった。
2) 犯罪予測ーアメリカ、ネブラスカでは5年分11万件の犯罪を分析、起きた犯罪の内容や近隣の店の営業時間、天気、等30種掛け合わせたAI分析の上、AI が指示した場所、時間にパトロールすると犯罪は9%減り、盗難は半分となった。
シカゴ警察では2013年400件の凶悪犯罪を学習し、犯罪に関連性ある人物をリストアップした。AI は加害者、被害者の実生活、インターネットでの交友関係を洗い出し500点までの点数をつけた。
しかし加害者か被害者かは分からない。 リストに出た関係者を訪問して本人に伝えた。しかし警官が来た事を近所の人が知り、警戒感が増し、住みづらくなり、引っ越しする羽目になった。数ヶ月前友人が殺されたためにリストアップされたようだ。
シカゴ警察はこのシステムを続けるが、コロンビア大学のフアーカンソン教授はAI は結果を出すだけで、経過理由は示さない、しかも加害者か、被害者か分からないのも問題だと指摘する。
日本でも導入は始まっている。東京の25万台のカメラの一台一台に人工知能を解析させようとしている。急にしゃがんだり、キョロキョロすると警備員に知らせて、事件を未然に防ぐ。
スカイツリーに高精密のカメラを付ける計画も進む。AI は果たして我々を守ってくれるのか、信用できるのかの疑問も生まれる。
3) 人生の寿命を決める。心臓移植はアメリカではドナー3000人、移植希望者4000人、移植出来ても10年生きる人は2人に1人、限られた心臓を誰に移植するか、医師にとって難しい決断である。必要なのは移植先優先度を決めるAI だ。
どんな年齢、体質、健康状態の患者が心臓移植によってどの程度延命されるかをAIに過去30年間のデータを学習させた。
移植した場合の生存%を数字で表し、患者に順序をつける。誰に移植すれば生存率が高まるかAI が教えてくれる。
4) 婚活企業で年収、身長、学歴を読ますのでは無く、AI が解析するのは面談の際結婚希望者がどんな結婚を望むか、休日の過ごし方等について記した文章。
文章をバラバラにして単語、接続詞、助詞と、その順序からその人特有のパターンを見つけ出す。過去に結婚した1600 組みの男女がどんなパターンかを調べれば、それとよく似たパターンの男女を選びだす。その結果人生観や価値観がフィットする最適な結婚相手になるという。
この、AI は隠れた機能を見つけだすとして、新卒採用や人事評価に使われている。
AI-小学校先生体験ー64
2019年最終日に今年を振り返り記念すべき事件は、生まれて初めて小学校の先生役をした事です。
M小学校は私の出身校ではありませんが、私が住む隣の区にあります。たまたま連絡の電話をしたところ、教頭先生がでて小学生のプログラム授業の話が偶然まとまり、5年生にテスト的に授業をすることになりました。
スケジュールを相談の結果、次の要望がありました。①5年生に授業をしてほしい、②平成生まれなので、スマホやタブレットはくわしいが、コンピュータがあまりわからない。③興味付けのためにドローンの実物を見せてほしい。の3点でした。
授業は1クラス2時間とし、1時間目は45分なので、合計90分、 の授業としました。1時間目は軽い自己紹介の後、要望にあったドローンを見せて、軽く説明の後、教室の中で飛ばしてみました。手操作で飛ばしましたが、生徒の頭の上を飛ばし、机の横に無事着陸させました。
コンピュータの歴史をまとめたパワーポイントを20分しました。
あまり肩苦しくならないように、ウインドウズを広めたビルゲイツやスマートフォンを作ったステイブジョブの私生活を中心に話をしました。
その後20分かけてビジュアルプログラムの説明をしました。説明はパワーポイントで10分ほど説明し、あとの10分は実際のソフトを動かして説明しました。
2時間目は実技に入りました。1人一台タブレットが割当てられました。一般のタブレットとは違い、マウスの代わりにタッチペンを使っておこないます。
今回の目的はゲームを遊ぶのでは無く、ゲームを作る楽しさを知らせる事でした。
まず実際にソフトを動かしてキャラクターを動かす手順を説明。
その後音を鳴らす機能のテストを皆にしてもらいました。ここからはみんなが各自好きな音を鳴らしてみるので、とたんに賑やかになりました。
五年生のクラスは2つあり1つは男性の先生でもう一つは女性先生でしたが、あとのクラスにはピアノが置いてあり、音楽に馴染んでいるようでした。
あと算数で三角形を書いたりのあたりは時間不足で、短くなりましたが、一応初期の目的はこなしました。
気づいたのは生徒で進み方に格差があることです。イチを聞いて三まで行く子と0.7で止まっている子がいます。
新しい文部科学省の方針は全て教えず創造力を伸ばすとありますので、進んでいる子はそのままにしましたが、止まっているこを引き上げる事に注意しました。
但し先生経験は初めてですので、教えることが上手くいったかどうかは自分ではわかりません。しかし新しい貴重な経験となりました。
情報銀行ー始まるかー63
いよいよ大手の三菱UFJ信託が情報銀行を開設することになった。データが商売の拡大に必要な時代に突入、新しいスーパーを作る時、その地域に人の集まる人数や時間が分かれば、建設場所や規模を的確に決められる。
JRのイコカやスイカの情報を企業が購入する話題が出ました。現代消費者の情報はどの企業も欲しい時代になりました。
フェイスブックを利用するには、自分の情報を登録し、写真や書き込みをするが、この情報はフェイスブックのものだそうだ。
今回の情報銀行は三菱 UFJ 信託は10/10に「情報信託室」を新設した。電通が一部展開中ですが、大手バンクが参入する事で、個人情報が売買される時代が到来する。
来春の春銀行法が改正され、情報の利活用が、銀行の業務として認められる事になる。
情報信託室のメンバーの過半数は外部から来たデザイナーや経営戦略の専門家で占め、どんな提案をすれば利用者が抵抗なく個人情報を出すかを検討しだした。
利用者はスマートフォンのアプリで資産や健康のデータを預ける。三菱では情報銀行を使いたくなる「ストーリ」を作る。
キャリア志向の女性には化粧品会社と結び付け、金銭的対価に加え、栄養や代謝のアドバイスを提供する。これが定着すれば日常のあり方を変える可能性がある。
個人にとって今の社会では個人情報が唯一の資産になりつつあり、この資産を、守りつつ、活用するのが、新しい道かもしれない。
AIロボットの読解力-63
AIロボットは東大の入学試験にうかるかのチームを作って挑戦して来た新井紀子氏(国立情報学研究所)は一般水準の入試にはうかる自信ができたが、ある理由で東大にうかるのは難しいと判断したようだ。
その理由は出された問題の意味がわからないと言うコンピュータの弱点が出て来たからだ。
ところが現実を振り返ってみると、現在学生の意味を理解する力、つまり読解力がどんどん落ちている事が分かってきた。
つまり国語の文書を読む力の問題だ。特に日本の学生はインターネットは友達とのチャットが多い、チャットとは短文で伝え合うので、読解力の強化にはならないと言う。
さらにゲームに興じる時間が多く、活字離れが目立っている。
学校でもパソコンでリポートを作成させる等生産的な使い方をさせるべきであろう。
文部科学省は今後1人1台の学生用コンピュータの配備や学校内の通信ネットワーク整備を推進する方針だ。
記述式の例では島の木が消滅した理由について、「町民が伐採した」説と「島への移住者が持ち込んだネズミが木々の種を食べ尽くした」説を比べ、その原因を根拠となる情報を資料から引用させて答えさせた。
どの情報に信憑性があり、その理由を、的確に伝える能力を問われた。ネットには疑わしい情報も多いので、情報内容を理解し評価する能力も問われている。
AI-教育と読解力ー62
日本は選択式テストが多く、記述式テストが苦手な生徒が多いとはこれまで指摘されてきた。
一方小説を月数回読む生徒は読まない生徒より45点も高かった。
そして活字離れが進んでいる事も明らかになった。新聞を月数回読むのは21%,9年前に比べ36%減少、雑誌を読む割合も30%で33%減少した。
同時に行われたアンケートでは日本の授業でデジタル機器を利用しない割合は国語83%(加盟国校1年の8割)が授業でパソコンやタブレットを利用しないと回答し、経済協力機構加盟の31ケ国中最も利用が低かった。
ただゲームやネット上のチャットを利用する割合は最も高かった。
教室で行われる1週間の授業でデジタル機器を利用しない割合は国語83%(加盟国平均48%), 数学89%(54%)、理科75%(43%)で際立って高かった。
校外でも勉強以外の利用は低調で、ほぼ毎日コンピュータを使って宿題をするは3%(同22%)、学校の勉強のためインターネットを使うは5%(同23%)でいずれも最下位だった。
一方ほぼ毎日ネットでチャットするは87%(同67%)だった。1人用ゲームで遊ぶは47%(同26%)で最高だつた。
日本はコンピュータを勉強や調査につかうより、小さいグループの友達と話し合うような調子でのチャットと言う短い文句のやりとりや、一人でゲームをする様子が強く浮かぶ。
AIー日本の読解力ー61
世界79ケ国の15才を対象に国際協力開発機構(OECD) が2018年に国際学習到達度調査を行った結果を発表した。日本は読解力が2015年の調査で8位から15位と急落した。
数学的応用は5位から6位、科学的応用は2位から5位になった。今回男女60万人が参加し、日本から高校1年生(義務教育を終了した段階)が6100万人うけた。
全体の3割を占める自由記述式の問題で伸び悩んだ。自分の考えを他者に伝わる様根拠を示して説明する事が不得意のようだ。
インターネットから情報を探して活用する問題も平均を下回った。
一方数学的応用や科学的応用では前回よりは下がったが、引き続きトップレベルを維持したと見る。
国別平均では中国、シンガポール、マカオが1位から3位となり東アジア勢が上位を占めた。
パソコンを使ったテキスト形式に不慣れな事情はあるが、記述式の問題を苦手にしているのは要因となっている。
本や雑誌を読む生徒の方が読解力は高くなっているので、読書の減少が影響している。日本の読解力は前々回(2012年)では過去最高の4位だつたが、15年の前回は8位、今回は15位と急落した。
5G革命と政府ー32
スマホユーザーにとっては4Gでも不満はない。それでも5Gに進むのは政治的な意味合いが強い。これは諜報インフラをめぐる政治的支配をめぐっての覇権争いとなつている。
中国製5G基地局の完成により世界を中国共産党に支配されるインフラが完成するかの瀬戸際にあると言う。
4Gと5Gとの最大の違いはデータをダウンロードする速度だけでなく、アップロードする速度が1秒間10GBのデータを1つの端末から吸い上げられる仕様になっている。
つまりスマホやパソコンに数秒繋がるだけで、内部の大半のデータが吸い上げられる最強の「諜報インフラ」になる。
米国のGAFAが中国のファーウエイを支持するのは安く膨大なビッグデータが集まるからである。
そして大量のデータを必要とするのが、中国政府でもある。中国が必要なのは監視国家を作ることで、中国国内の監視のみで無く、「世界監視システム」の完成である。その為に必要なのが5Gである。
数年前、中国国内の監視カメラが数千万台だつた、広大な中国の地方の一都市の数万台のカメラ映像を4Gで集めるには回線が足らないし、百万台になると10ペタビット/秒になり、データセンターに映像が届く前に回線がパンクする。従ってエリア毎に保管されていた。
アメリカの調査によれば2022年に27億台になるだろうと発表した。5G通信時代が完成すれば中国政府のニーズを満たす事が出来る事になる。
5G 革命ー今後ー31
果たして5G に投資しただけの効果、利益がもたらせられるのかは分からない。但しその中で中国政府が莫大な投資をしていることは分かっている。
5G は一般ユーザーへのアピールは弱い。しかし産業界では全ての物のネットワーク化による4次産業革命が期待されている。
IOTとAI を進めるインフラとしての5G の役割が求められ、そこに労働者がロボットとの競争にさらされる時代が迫っている。
それは国家間競争にまで及んでいる。中国のすすめている「中国製造2025」は2015年に発表した5Gや産業用等の製造業の高度化を2025年に世界の製造強国入りを果たし、建国百年(2049年)に世界の製造トップ国を目標にしている。
ただしそれは今米中摩擦を招いる。中国は半導体自給率90%を実現して世界の製造大国を目標にしている。
5G革命ー近未来ー30
建設現場はほとんど遠隔操作による作業になる。オペレーターが自宅でセンサースーツとヘッドマウントディスプレイを装着すれば(頭部装着ディスプレイ)現場の様子がリアルタイムに見える。
現場ではアバター(遠隔ロボット)が作業を行う。この操作はAIの普及により免許も要らなくなるだろう。
原爆事故の除染作業や噴火や毒ガス発生時の復旧作業等危険な作業は遠隔操作が良い。
過疎地域の医師不足では無人の医療診断車が過疎地を、まわり、医師のアバターがX線撮影やCTスキャンの映像を病院のデータセンターにリアルタイムで送りAIが画像診断した結果を医師が最終診断する。
さらに手術ロボットの遠隔操作が出来れば遠隔手術も可能だ。
夢の近未来を5Gが実現すると言う。それは本当に実現するのか、実はこの議論にはウソとホントが入り混じっていると言う。
もともと通信の発達による未来予測はあまり当たらないという。通信技術の進歩によって音楽配信が増え、CDが売れなくなり、逆に臨場感を求めてアーティストのライブに人が集まる結果が生まれている。
通信技術の進歩は人の欲望、気持ち、費用、社会インフラ等が絡まってくる。1000倍の速度や超遅延が一般ユーザーに求められているかは疑わしい。4K,8K の細密映像が小さい画面のスマホではほとんど変わらない。
現在のところ通信超遅延が本当に必要なのは遠隔医療ぐらいしか思い浮かばないが、今後何が出てくるか、楽しみでもあり恐怖でもある。
死とはーケーガン先生ー5
死についてのベストセラーの書がある。アメリカ、コネチカット州イエール大学で23年間死について講義し続けてできたシェリー、ケーガン先生だ。余命数年を宣告された学生が、命をかけて受けた伝説の講義と言われる。
この書を中心に死への考察を続けてみよう。ケーガン先生は宗教家でもなく、科学者でもなく哲学者である。
人間とは何か、単に肉体を動かす機械か、と問われると、そうでないと答えたい。
つまり人間は精巧な肉体を持つ物理的物体なのか、それとも肉体と精神を持つ二元的なものなのか、一元論は科学者が採用している。科学者や医師は人間を物体として考える、西洋医学は特にその傾向が強い。
物理学者にとって人間とは手の込んだ有形物に過ぎない。人間は恋をし、詩を書く、高等数学を解く驚くべき物体である。ありとあらゆる事が出来るにもかかわらず、ただの機械なのだ。
二元論と物理主義のどちらをとるかは重要な選択である。
ケーガン先生は二元論をとる。人間は肉体と精神を持った生き物であると考える。
但しそうは言っても精神、つまり非物質的、霊的な精神の存在を一口で説明するのは大変難しいと感じる。
魂の存在を立証するのは大変難しい。そうすると死んだ後生きるとの考え方は説得し難い。身体が死んだら消滅すると考えざるを得ない。
しかし西洋哲学の立場をとるケーガン先生は存在論に立って死を考えてみる。昨日のあなたの存在と今日のあなたの存在は同一ですか?違いますか?の疑問を投げかける。
量子コンピュータ発表ー29
グーグルは最近スーパーコンピュータより15億倍早く計算する量子コンピュータの作成に成功したと発表した。
ネイチャーの発表によるとランキング首位のIBM の「サミット」のスーパーコンピュータで1万年かかる計算を3分20秒で完了した。速度は15億7680万倍となった。
仮想通貨のビットコインは暗号が解読されるのではないかとの懸念から価格が暴落した。
量子コンピュータが実現したら人工知能や新薬の開発が加速する。また光合成の極微の自然現象が、解明出来る可能性がある。
情報技術の本命として量子コンピュータの開発競争は激しさを増している。現時点では特定の計算の速さを競っており、実用化にはまだ遠いが20〜30年後には本格的な量子コンピュータが登場するだろう。
通信や金融取引に使われている暗号が計算速度の飛躍的向上により、解読されてしまうおそれが予測されるが、量子コンピュータに対応した暗号の開発も同時に求められる時代になつた。
残念な死とならない様にー4
残念な死に方と言われないためには「認知症で鼻から胃まで管をつける」あるいは「入った老人ホームが気に入らず、子供の家をたらい回しになり」悔いをのこす、あるいは「家出した子供と最後まで面会を断った」等残念な最後も多い。
こうした事を避けるには「事前指示書」を書いておく。例えば治療方針等ー人工呼吸器や胃瘻の有無等、そしてその考え方を家族と共有しておく事で、穏やかな死を迎える事ができる。
正しい準備の仕方は専門家の意見では
①大切にしている事を書き残す
ー「家族のそばにいる事」「少しでも長く生きる事」「家族が経済的に困らない事」「痛みや苦しみが無い事」そして人生でやっておきたい事例えば「妻とXXへ旅行に行きたい事」等、
②信頼出来る人は誰かを書いておく。
夫や妻、子供、兄弟、親戚、友人等あなたを理解してくれる人をリストアップする。長年会ってない人や友人やお世話になった人の一覧を書いておくとよい。葬儀の仕方や費用等を考慮する。
③主治医に今の病気や病状、今後の治療について聞いておく。
治療によって元気になる可能性とダメになる可能性について話すことにより死を受け入れる一歩となる。
④家族と話し合う事、
最後に大切なのは、自分の死生観を周りの人と共有しておく事。意思表示が出来なくなると、周りの人に委ねる事になる。「家族にまかせる」だけで良い。それにより家族の負担が軽くなる。
AI高齢者ー物忘れ防止ー60
高齢者で物忘れがしばしば起きた来た時、スマートフォンがカバーしてくれます。それは2つありますが、1つはメモ機能です。例えば、ある会社の社長の名前が出てこないなど場合、ABC社の社長名は山田太郎などとメモしておくこと。
とっさに出てこないなど場合は、さっとスマートフォンを開け、メモからABCと検索すると、すぐ表示出来る。
なかなか探せない時は一番上にある検索窓に「社長」と入力すると、社長に関するメモが一覧に出てくるので見つける事ができる。
2つ目はカレンダーの利用です。何かが決定しましたらその時点で素早くカレンダーに入力する事をお勧めします。
そうすると予定の30分前にチンと鳴ってくれる。数年前の記録も検索で一覧で確認する事ができる。
最近私がしているのは、カラオケ会がある日に歌いたい歌を複数入力しておく。突然順番が回って来た時、慌てなくてすむ。
月一回カラオケ会があるので、その日の入力に適当な歌が無い場合は先月や先々月に遡って検索できる。
スケジュールに持参すること物とか、打ち合わせ内容を入力しておくと漏れがなくなります。打ち合わせに遅れたとか、忘れたとかが極端にに無くなります。
スケジュールはノートに記入した方が安心と言う人も多いですが、最終的には記録が何年も残り又変更もすぐ出来るので、遡って思い出すにも便利です。
AI時代の高齢者ー59
高齢者は学校でコンピュータ教育が無かった時代に成長していますので、パソコンの操作に大変苦労しています、また今スマートフォンの登場に乗り遅れて困っている人が増えています。
ガラケーを使い続けている人は、私の周りでは特に一芸に秀でた人、例えば税理士さん、弁護士さん、企業診断士さん、投資家などパソコンとガラケーがあれば、仕事には支障しない人が多いのは不思議です。
多分本業が忙しくて習う暇が無かったのだろうと思います。しかしいずれ必要になると思いますので、時に勧めますが、たいていこれでいけてますと反論されます。
確かにスマートフォンに切り替えると、操作や機能が多すぎて、三ケ月ほどは混乱する人をよく見かけます。
しかしこれからは、スマートフォンで使えるアプリがどんどん出て来て、それを組み合わせて使うと便利な場面が多く出てきます。
特に高齢になると記憶力が落ちたり、分かっているのに名前が出てこないなどで、悔しい思いが増えてきますが、スマートフォンはそれをカバーしてくれる。それには1つはメモ帳、2つ目はカレンダーの利用です。
死後はどうなるー3
死後はどうなるのか、死後については①あの世がある。②全ては無になる。③あの世は無いが、自然に帰る。④分からない。の大体四つになる。
この問題は仏教でも分からないとしているだけに正解は無いだろう。しかしどう考えるかにより死に方と関係してくる。
あの世があると考える人は2013年の調査では日本人の40%があると考え、無いと考える33%を上回つている。
「死とは霊魂が肉体から離れてあの世に行く事」と考える。又人生を一度切りと考えず、魂は永遠に生き続けると考えると救いとなり、元気をもらう。
話を少し飛躍してみると、魂が永遠と考えた40%の人の魂は永遠になり、そうでない33%の人の魂はそこで終わるかもしれない。そうゆう不可思議さがあの世にはあるかもしれない。
一般に科学者や医学者はあの世を否定し、死ねば宇宙のチリになると考えている様だ。
一方で2007年にヒットした「千の風になって」のようにお墓におるのではなくて、自然に帰り、風になって吹きわたると考える詩的な人もいる。神道ではこれに近いだろう。
仏教に従って分からないと考える場合はどうするのか、それには「自分に執着することをやめる」ことだそうだ。自分より他人を先に考えていけば、死の恐怖を感じる事は少ない。
つまりどの考えを取るにせよ、各々の考えを深めていけば、死への恐怖は和らぐだろう。
武士の本懐は死ー2
死の瞬間どうなるのか、ある人は睡眠と同じ状態ではないかと言う。人は気絶したり、激しい痛みを感じると脳内麻薬のエンドルフィンが分泌され、幸福感を与える。それと同じ状態ではないかと言う。
時々死の一歩手前まで行き、生きて引き返して来た人がお花畑を歩いて、川の向こうに母が手を振っていたが、その後一瞬で引き戻され、目が覚めた等の話は多い。
医師で何度も看取っている先生の観察では、死の瞬間苦しみ、悶絶して亡くなる人は殆どおらないらしい。多くの人は安らかに亡くなるようだ。
宗教学者の島田裕己氏は 戦後は寿命が50歳代だったが現在では人の死生観が変わって来た、人生100歳代になると死への現実感が希薄になり、いざと言う時慌ててしまうと言う。
そう言えば戦国時代から江戸時代までは「武士の本懐死と見たり」等と、人生の目的は立派に死ぬことであるといわれた。
つい最近の戦前でも、お国の為、天皇陛下の為に立派に死ねと教えられた。従って常に死ぬ覚悟をしていた。「人生は死ぬ事と心得たり。」とある。
ちなみに現在「人生の本懐」をグーグルで検索すると、後悔しない人生、人並みの人生、人に嫌われない人生等と出てくる。
今では社会が死をタブー視しており、誰もが死にたくないと言い、医療現場ではいつまでも生きさせる事を志す、」1日でも長生きすることが正しい」と考える。